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穏やかなヤオイ授業

 

 次の日。

 晴れ。快晴。要は今日も良い天気。


 今日もシーツと布団に遙斗が新たな大陸を創造してしまった。

 天地創造とは何でもカミってる実にうい奴だ。

 ならば隠居しているが魔王としては世界を消すのが役目。

 これだけ気温が高ければ干した物は乾くだろう。 

 全く誰に似たのやら。


 明け方から労働してきたので取り敢えず眠い。


 のどかな午前最後の授業。

 微睡み、うとうと、仮眠、覚醒と睡眠のエンドレスワルツ。


 我、坊主にも負けない無我の境地に達した。

 今なら良いアルファ波が観測出来るだろう。


 窓際、前から5番目、後ろからだと1番、つまり最後尾、そこが俺の席だ。

 目立たない、日陰がない、精神力がない。

 とどのつまり、超眠い。


 霊長類である以上、これは自然の摂理であって至極当然な生理現象とも捉える事が可能だ。

 なので罪悪感はこれっぽっちも持ち合わせていない。


 今日も今日とて、気だるくて退屈な授業が始まっていた。

 今回だけ唯一違うのは、俺が楽しみにしている歴史の時間だからだ。

 でも、この人が話している内容が……、


「――それにしても信玄様と謙信様は素敵ね。なんで私はこの時代に生まれなかったのかしら」


 川中島について説明していたのに、先生の講義内容がまた脱線している。

 教科書を握り締め、腰をクネクネ。

 

「きー! 高坂が羨ましいわ!」


 まぁ、謙信と信玄は男色で有名だから、このオネェ言葉が似合う錦原 蔵人教諭の乙女心は複雑なんだとか。当たり前だが男だ。

 それにしても二重顎にムキムキの体格でクロードという名はどうかと思うが、本人はジェニファーと呼んで欲しいので、俺達は敢えてクロード先生と呼んでいる。

 一言で表すと、このオネェきめぇ。


「ちなみに、私は女好きの秀吉嫌いだから授業しないからね」

「「えー!」」」


 おいおい、それじゃいつまで経っても戦国時代終わらないじゃないか。


 不満の声が上がる。

 それはそうだ。

 戦国時代の主人公の一人で、信長亡き後の日本を引っ張ってきた中核だ。

 長い戦国時代を終わらせた功労者。

 秀吉無しに後の関ヶ原は語れない。


「意義あり! それはあまりにも横暴です」

「あら、不服かしら?」


 真面目っ子円谷がクロード先生に食って掛かる。

 

「禿げ鼠はどうでも良いけど、明智光秀様にもっとスポットを当てて下さい!」

「確かにダンディーなおじ様もス・テ・キ」

「織田軍団で孤立していたあの孤高感が堪らないです。能力無いくせに部下をこき使っていたサルとは大違い」


 この歴女め!

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