アクシデントは何時も突然に……
正午。
時計の針金が頂点で重なりあっていた。
時と分も12時間振りの再会に喜びを分かち合っている事だろう。
そういう俺は余り嬉しくはない。
昼はボッチが大好きっ子にとってむしろ針のむしろ。
教室はリア充コミュニティーの手によって占拠され、目下くだらない社交の場と化しているからだ。
「でっさぁ」
「ウケるう!」
本日も教室では少年少女達の意思確認または存在主張が行われている。
飽きもせずようやるなと感心。
しかしガキなんだから、今から外面気にしても仕方ないと元大人的に愚考するのだが、それは要らぬお世話か?
さてと、俺は燃料補給、肉体の維持行為、1日三回の儀式、即ち昼飯にしよう。
弁当は大好物の海苔弁だ。
これだけが不毛な荒野をひた進む一匹狼のガンマンにとってオアシスではなかろうか。
海苔の下にはカツオ節と鶏そぼろがまぶしてあって食欲をそそる。
ウズラのフライとアジフライって、あれ? ……母さんまたコンビニの弁当丸移しをしたな?
美味いから文句は言わないが、可愛い長男坊の弁当がコンビニって、せめて唐揚げとフランクフルトも付けて欲しいものだ。
更に付け加えるのなら、海苔弁なら普通はお茶なのだが、そこまで予測出来なかったので牛乳を自販でチョイスしてしまった。
だが、心配御無用。
うちは牛乳をメシにぶっかけてもご機嫌なので関係ない。
世間体にはどうなのと意見具申するのなら、その前に超激辛好きとマヨラーを撲滅してからにしてくれ。
ということで乾いた喉を特濃牛乳で潤す。
ごくごくと――
「ぬははははっ! 我が名は魔王ガンナム・レイドラーム! かつて七界を蹂躙した貴様らの王なり!」
完全に不意を突かれて、「ぶっうううううう!!」机一面に白い白濁の池を形成。
一瞬で白の世界・ウユニ塩湖ミニチュア版を製作とは、腐っても元魔王の見技であろうか。
事態に口を袖で拭きながら、即座に我が眼球は発声元を探知する。
この場合、言葉としては血眼が相応しいのだろう。
されど残念ながら鏡で確認しない限り断定は難しいから敢えて使わない。
ワレ発見セリ。
その間僅か15秒。
目標物を速攻で視力0.8(乱視あり)のターゲットスコープに捉えた。
書店で鍛えたエログラビア即発見&即買いは伊達じゃない。
前方五メートル先、そこには声を大にして選手宣誓のノリで人間達にアピールする小柄な少女あり。
太陽の援護照射も計算に入れて、ポーズを決めてる。
これでパイプオルガンがあればパーフェクトだ。
ただ、どういうわけか自称魔王様の魔力に怖じ気づいたのか、誰一人反応する強者は現れなかった。
要は通常の対応。
タイトルを変えました。
元々カクヨムの企画側が用意したものなので、このままにしておくにはいかなかったのです。
中々あったタイトルが浮かばなくて苦労しましたが、これならとゴーサイン。
これで、少しは目に留まってくれることを期待してます。(o≧▽゜)o




