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廻る乖離転生  作者: 朔
第六章 第一次魔王討伐編
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第七十五話 修行

 新たにチビドラが配下に加わったことで龍人族も僕たちの国に住むことになった。

元々住んでいた所を空間操作で四日間かけて持ってきた。

住んでいる人の数が一番多い。

だが空間操作で転移している途中あることに気づいた。

建物が全てコンクリートよりも頑丈なのだ。

ということでチビドラに聞いてみたら簡単にその頑丈な理由を教えてくれた。

どうやら魔素を建物にコーティングしているらしい。

特殊な技術なので詳しくは分からなかったが。

急遽建設班のリーダーであるゴブンに伝え全ての建物にそうしてもらうことになった。

また、戦闘班も大規模な変更をした。

今まで空だった者達を陸か海に分け、空は全て龍人になった。

空のリーダーはヒトミとチビドラの二人にした。



 とまあこの一ヶ月間色々あったが・・・・・。


「アレン、国の防衛、任せたぞ。ユミ、僕がいない間君が王だ。頼んだぞ」

「任された」

「うん」


 アレンとユミが頷く。


「よし、それじゃあ行ってくるよ」


 まだ多くの者が寝静まっている早朝の中僕は一人カマクラ国へと旅立った。

そう、クロードさんに修行をつけてもらうのだ。



「と、言うことでよろしくお願いします!!」


目の前で無表情なクロードさんに体を九十度、正に直角に曲げ僕の態度を示す。

が、クロードさんは無表情のまま心映武器である大剣を出現させ構えた。


「まずは実戦だ」


僕は頷き刀の心映武器を出現させる。

が、構えの姿勢を作った瞬間僕の刀は無数の先端が刃の触手へと姿を変えクロードさんへと襲いかかった。

にもかかわらずクロードさんは何事もないような顔でその全ての触手をかわし不思議な避けかたをしだす。

クロードさんが不思議な避けかたををして数秒後、触手が僕の思うように動かなくなった。

絡まってしまったのだ。

クロードさんが変な避けかたをしていたのは無数の触手を絡まらせるためさったのだ。

触手は駄目、となると自分で戦わないとな。

絡まった触手を剣へと変え斬りかかる。

クロードさんは大剣を構え直しただけで動きはしなかった。

僕は自分の全力で斬りつけるがクロードさんはその斬撃を大剣で受け止めるだけで終わる。

全く動じない。

斬撃を受け止めるにも衝撃がくるだろうにそれもなんともないような表情で済ます。

何だろうこの感じ。

そうだ!まるで鉄の塊を斬りつけているような感覚だ。

何度も何度も斬りつけているが全て寸前で受け止められてしまう。

剣だと受け止められてしまう・・・・・ならば威力の高い大剣で受け止めきれない攻撃をすればいい。

今度は剣を大剣に変え<怪力>を使い斬りかかる。

が、避けられた。

体をうまく使い連続して斬りかかるが余裕で避けられる。

重いスピードの遅い攻撃は避けられてしまう・・・・・ならばスピード重視で一回の攻撃は弱くても手数で体力を削っていくしかない。

大剣を小太刀に変え斬りかかる。

突然の攻撃スピードアップには流石のクロードさんも対処仕切れず避けたものの完全には避けきれず腕を微かにかする。

だがクロードさんは攻撃を受けたのに動揺せず大剣の一部を取り外し短剣にした。

どうなってんだ、あの心映武器?

構わず斬りかかったが短剣ですんなり流された。

かと思うと今度は大剣を器用に細かく振り手を叩かれ、小太刀は僕の横へと吹き飛んでいった。

が、すかさず新たな小太刀を出し斬りかかると今度は流されもせず大剣で叩かれ小太刀はまたも宙へと飛んで行った。

だがそこで諦める僕ではない。

叩かれた反動を利用し回転しなが大剣を出現し、そのまま斬りかかる。

間一髪でクロードさんは攻撃を大剣で受けるも流石に僕の大剣の衝撃には少し怯んだ。

その隙を逃さない。

大剣から片手を離し小太刀を出現させるとその空いた片手で小太刀を掴む。

そしてがら空きのみぞおちへと小太刀を突き刺す。

が、クロードさんは片ひざを蹴りあげ己のみぞおちへと迫る小太刀を吹き飛ばすと持っていた短剣を大剣に戻し、鍔迫り合いしていた状況から僕の大剣を押し返した。

だが僕は諦めが悪かった。

押し返された大剣を消し、クロードさんに吹き飛ばされた小太刀が落ちる前に僕は足で小太刀を蹴り上げるとそれを掴みクロードさんへ突き刺す。

クロードさんは大剣を持っていない方の手のみで僕の突きを流して小太刀を奪い取った。

マズイ。

このままではそのまま小太刀を投げつけられると避けられない。

と思ったがクロードさんは投げつけて来なかった。

急ぎバックステップし、一旦距離をおく。

何故だ?

先程からいやというほど反撃のチャンスはあったのに一切攻撃してこない。

もしかして今までずっと遊ばれていた?


「何故攻撃してこないんですか? 馬鹿にしているんですか?」

「そこまで言うのならば・・・・・攻撃しよう」


  瞬間、僕は後方にあった木まで吹き飛ばされていた。

木は軋み、衝撃を受け止めきれず折れ曲がった。


「クッ」


  何とか刀で受け止め直撃は免れたが凄い衝撃だ。

脳が軽く揺れたぞ。

ここまで凄いともはや気違いだ。

急いで体をお越しクロードさんの次の動きを見ようと前を見るがそこにクロードさんはいなかった。

直後僕は宙を舞っていた。

遥か下に先程自分がいた場所が見える。

すぐに翼を生やし体勢を立て直すとクロードさんが目の前で斬りかかっているのが見えた。

今度は刀を盾に変えしっかりと受け止めたが空中ということもあって衝撃は殺しきれず今度は陸へと吹き飛ばされた。

空中では翼で減速し、着地してからは四肢をつけて摩擦で何とか減速し無事止まる。

安心するのもつかの間、すぐに横へと身を投げ出し転がると先程まで僕がいたところにザクッと音がした。

振り返り見てみるとそこには台地に大剣を刺すクロードさんがいた。

強すぎる。

まるで反撃できない。

避けるには間に合わない。

受け止めることも強すぎる衝撃のせいで出来ない。

となると最後に残るは受け流す、だ。

僕は盾を刀に変えると構える。

台地から大剣を抜き終えたクロードさんは片手に持つ大剣を振りかぶると一瞬で僕との距離を詰め斬りかかってきた。

何とか衝撃に耐えながらクロードさんの斬撃を流す。

やった!

と思ったのもつかの間、クロードさんは僕を突き飛ばしながら次の攻撃を放つため更に一歩踏み出してきたのだ。

そして一歩踏み出してきた瞬間クロードさんの大剣は僕の体を引き裂く。

瞬時に<炎鎧>を発動させたがクロードさんの斬撃の風圧は炎を近づけず全く意味をなさなかった。

斬撃の衝撃で吹き飛ばされながらも僕は聖なる矢を放ちクロードさんを攻撃した。

だがやはりクロードさんは軽々と大剣を振り回し聖なる矢を相殺していく。

何とか足を踏ん張り地面に着地した瞬間、僕は昔アレンが使っていた光魔法のフラッシュを使った。

一瞬辺りは眩い光に包まれる。

その一瞬の間に僕はクロードさんの背後に回り込み、そして斬りかかった。

が、光が消えた後僕の目に写ったのはクロードさんの血ではなくクロードさんに捕まれた刀だった。

僕はクロードさんに蹴飛ばされ地面に転がる。

そして首筋に刃が突きつけられた。


「まだまだだな」


クロードさんはそれだけ言うと僕に完全回復フルヒールポーションをかけたのだった。


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