第七十二話 休日(前編)
く 建国から一週間が経った。
国民の配置も終わり国として機能し始めてきた。
徐々にカマクラ国への貿易道路を開通させなければいけないなと思うがまだ先でもいいだろうとも思っている。
そんなことよりも先にクロードさんに修行をつけてもらいに行こうと考えている。
この調子なら数日間僕がいなくても国は機能するんじゃないかな~と。
そう思い、ユミに聞いてみたが・・・・・
「は?何言っているの? まだ国ができてちょっとしかたってないんだよ? しかも皆は頑張っているって言うのに、それなのにあなたは一人だけ修行しに行くって言うの? それだったら少しは戦闘班の子達に稽古でもつけてあげてよ」
「あ、はい」
という訳でまだ行かないことにした。
かといって僕が稽古をつけると今の段階では皆死んでしまうのでダメだし・・・・・いや、ソウとかなら大丈夫か?
いや、でも疲れちゃうし・・・・・。
と、なんだかんだ理由をつけてだらだらしてしまっている。
昨日まではなんだかんだで忙しかったから少しぐらいは休んでいいかな~
え、ダメですか?
え~
と、 ふざけていると突然扉が吹き飛んだ。
びっくりしたがすぐさまベッドの下に隠れてドアを吹き飛ばしたその人を確認する。
サラさんだった。
掃除用具を装備した彼女はこの部屋を掃除しに来たのだ。
マズイ。
何とかやり過ごさなければだらだらしていたことがばれてしまう。
「・・・・・」
サラは無言で部屋の中を見回すとゆっくりとベッドに近寄ってくる。
そしてベッドの下を覗こうとした瞬間、僕はベッドの上に昇りやり過ごす。
そして彼女が起き上がった瞬間にまたベッドの下に潜る。
「はあ・・・・・リユイさん、気づいていますよ。出てきてください」
なん、だと。
たまたまここを調べただけじゃなかったのか?
仕方ない。
観念して僕はベッドの下からはい出るとサラの前に立った。
「アハハ~スミマセン」
「一日ぐらい休んでも誰も文句言いませんから堂々と休んでください」
え?
マジで?
怒んないんだ。
思わぬ返事に戸惑いながらもサラの顔を見ると彼女はなぜか顔を赤らめていた。
「どうした? 熱でもあるのか?」
いつもとは全く違うサラの様子に少し心配になる。
熱があるのか確かめようとサラの額に手を置くと更にサラの顔は赤らんだ。
めっちゃ熱い。
「だ、大丈夫か?」
「は、はひ。大丈夫だから手を放して下さい」
「え、ああ。うん」
本当に大丈夫なのだろうか。
「今日は休んだ方がいいんじゃないか?」
「いえ・・・・・あっ」
サラが突然フラッとし体勢を崩した。
急いでサラを抱きかかえ体を支える。
「大丈夫じゃない! 今日はもう休んで」
「え、あ、は、はい」
サラはすぐに僕から離れると部屋から物凄いスピードで出ていった。
大丈夫だろうか?
ついて行って介抱した方がいいんじゃないか?
僕はそう思いドアを開くと丁度目の前にアレンがいた。
「あ」
「え?」
何してんだ?
そう思うもお互い立ち尽くしてしまう。
アレンは必死になって言い訳を考えている風だった。
「何してんの?」
「え、あ、いや・・・・・そうだ、ちょっと散歩しないか?」
「え?」
どうしたのだ、アレンよ。
急すぎるだろ。
「その、なんだ? 今日、暇だろ?」
「・・・・・うん、まあ」
「じゃあほら、城下町を見学しに行こうぜ」
「分かった」
と散歩し始めたがいいがなんだか落ち着かない。
ずっとアレンがそわそわしている。
「あの」
「うん? なんだ?」
なんだはこっちのセリフだよ。
「なんで散歩なの?」
「いや、ほら、気分転換にちょうどいいだろ?」
いや、よくわかんない。
「何かあるなら言ってくれない?」
「・・・・・お前ってユミのことが好きなのか?」
・・・・・は?
どうしたんだ突然。
てか何で僕がユミのことを好きって知っているんだ?
「お前って女じゃないのか?」
・・・・・大丈夫かこいつ?
もはやいつものアレンじゃない。
「アレン、大丈夫?」
「いや、なんでもねえ」
そう言うとアレンは城へと走っていった。
一体何だったんだ?
てかここ何処?
辺りを見回すが全く知らない道に来てしまっていた。
ここ一週間ずっと城に籠りっぱなしで全く外に出てなかったから城下町がどんな作りなのか知らなかった。
あれ?
周りを見渡しているとユミが歩いているのを見つけた。
こんな所に一体何をしに来ているのだろうか?




