第六話 異世界日常
それから何もなく二日たち、僕はオイトさんに呼び出された。
「君にはとても感謝しているよ。最近一切野生動物が出てきてない。馬鹿正直な魔気のお蔭だな」
魔気って何?
《魔気とは魔人が持つオーラです。そのオーラにより魔人のレベルが決まります》
そんなシステムがあるのか。
《又、今マスターが出している魔気のレベルはAランクです》
それって高いのか?
《上位ランク順にS、A、B、C、D、E、Fの順になっています》
じゃあ、僕は強い方ってことか。
でもあまり馬鹿正直に魔気を放っているのはあまり良くないんじゃないか?
《推奨:魔気のコントロール》
ですよね。
っていうか何で今まで教えてくれなかったんだよ。
《言う機会がありませんでしたし、コントロールは簡単なものでないのであえて言っていませんでしたが何か?》
なるほど!なんかスイマセン。
「でも君は魔気のコントロールを覚えた方がいいな」
おっ!
これは教えてくれる流れじゃないか。
「私の動物たちも怖がっているのでね」
「すいません」
「じゃあ早速外で訓練しようか」
なんだかんだでオイトさんによる特訓でコントロールできるようになりました。
大体Dランクくらいにまで魔気を抑えられるようになった。
オイトさんには感謝を告げサラが作った夜ご飯が待っている家に帰るのであった。
それにしてもオイトさん、何者なんだよ。
次の日。
僕は戦闘の稽古を終えて特に何もすることが無かったので牧場で寝転がっていた。
(稽古は世界説明さんにしてもらいました)
「何しているんですか?」
サラが寝転がっている僕を不思議そうに見ながら話しかけてきた。
「特にやることないからどうしようかな~って思って寝転がって考えてた」
「そんなことしていてていいんですか?
もしかしたら魔物が侵入しているかもしれませんよ」
「それは大丈夫。罠を張っておいたからね」
罠とは簡単に言うと盗賊からコピーした〈衝撃倍増〉をオイトさんの土地を囲むように発動させることで、地面を歩く時地震が発生するようにするというもの。
又、〈衝撃倍増〉の影響で足への負担がかかってここまで来るのに時間がかかるようにもしてある。
「じゃあ本当にやることないんですね?」
「うん」
「じゃあ家事を手伝ってくれませんか」
サラはそう言いながら満面の笑みでこちらを見てくる。
天然なのだか計算してやっているのか果たしてどちらなのでしょうかね。
勿論断わることができず手伝うことになった。
「家事はやったことありますか?」
「一応はやったことあるよ」
本当は全くやったことないです。
「それじゃあ心配なので一通りの家事を今日見せますので明日から出来るようにしてくださいね」
サラさんはそんなことを言いながら僕に対して笑みを浮かべる。
その笑顔はどんな感情かね、サラ殿。
「了解」
一通り見てついでに料理する姿を見て僕は思いがけないことを知った。
サラさんの家事や料理は完璧すぎてスキルになってしまっていました。
お蔭で僕は何の努力をすることなくコピッて次の日家事や料理を済ませサラさんを驚かせました。
僕のスキルは最強なんじゃないか?
そんなこんなでスキルを五個以上覚えた(コピッた)僕はスキル合成なるものを覚えた。
スキル合成ってなんとなくは分かるけど何?
《二つのスキルを融合することです》
ですよね。
じゃあ早速やってみようか。
オイトさんから得た(コピッた)〈目視鑑定〉と〈技術模倣〉を合成させたらどうだろうか?
《では〈目視鑑定〉と〈技術模倣〉を合成します。・・・・・合成完了。
〈目視模倣〉を獲得しました》
スキルの解説を頼む。
《解説:〈目視模倣〉対象の人物がマスターよりも下のランクの者において見ただけでスキルを発動される前にスキルをコピーできます。
ですがマスターと同じランクの者は鑑定のみ。
マスターよりも上位の者にはできません。
又、今まで通り実際にスキルを見た場合はマスターのレベルよりも上のランクの者やどのクラスのスキルでもコピーできます》
スキルにもランクがあるのか?
《スキルのランクは下位から一般、上級、エクストラの順になります。
又、それとは別に特殊と言われるものがあり、これは一人一人に独自のものです。
例としてはマスターの〈技術模倣〉も特殊スキルです》
フムフム、なんとなく分かった。
他に合成できるスキルはないか?
《私はスキルの合成についてあまり詳しくないので意見を言うことはあまり出来ません。
代わりに、今所持しているスキルを確認しますか?》
頼む。
《所有スキル:〈目視模倣〉〈世界説明〉〈影撃〉〈衝撃増加〉〈料理人〉〈家事達人〉です》
特にもう合成させるものはないか。
ついでだからこの世界の一般的な生活を紹介しよう。
まず衣食住の食から。
食べ物は基本的に前世と変らない。
魔法による料理研究が盛んで様々な物が近頃発明されているようだ。
恐らく異世界人が普及させたのかもな。
次に衣。
普通に現代日本でもあるような服がある。
けど、文字の入ったものや化学加工された素材が使われたものなどはもちろんなく、植物や魔物が(魔人などではない魔物)出す糸から布を織ったりするそうな。
こればかりは一概には言えないが、着物や袴などと言ったものは見ていない。
では最後に住。
基本的に家は石や木でできている。
勿論機械などはなく作業は全て手作業だ。
風呂は一般人は家にはなく銭湯のようなところで毎日入っている。
お金はかかるが清潔感を優先する。
オイトさんはそこそこの金持ちなので家に風呂があった。
(うん?前回は無かったはずなのに・・・・・?)
お金の話が出てきたのでこの世界のお金について説明しよう。
簡単に言うと
1ルピーが緑、
5ルピーが青、
10ルピーが黄、
100ルピーが赤、
1000ルピーが紫、
10000ルピーが銀、
50000ルピーが金の硬貨である。
ややこしいな。
1ルピーは一円と同じようだ。
話を戻そう。
一番重要なもの。
そう、トイレについて話そう。
トイレは桶のような物にする。
そしてし終わったら横に置いてある魔法陣に桶ごと置く。
置いた瞬間に桶の中身は消える。
なかなかのシステムだ。
この魔法陣を開発した人は天才だと思うよ。
そんなことはさておき、前の世界では機械で行われていたことはほとんど魔法で行われている。
なのでそこまでこの世界で困っていることはない。
はっきり言ってこっちのほうが楽ちんなことが多いかもしれない。
これで説明を終わらせてもらう。
そんな風にこの世界を堪能している僕はいつも通り暇になり寝っ転がっていた。
近頃は僕が家事を手伝っているのでサラもすぐに一日の仕事が料理以外無くなるので隣で寝転がって寝ている。
ずっとこのままでもいいかな。
そう思う今日この頃でした。