第六十六話 クロード&リユイvsㇽシファー
ユミ達は突然倒れたリユイに動揺した。
「リユイ!」
「リユイさん!」
女性陣がリユイにかけよる。
サラが急いでヒールをかけようとするがユミが止める。
「怪我じゃないよ」
「あ、そ、そうですね」
男性陣はルシファーに詰め寄る。
「テメーリユイに何した!」
「貴様許さん!」
アレンとソレイがルシファーに斬りかかるが見えな魔法に吹き飛ばされそのまま意識を失う。
「雑魚が」
ルシファーの吐き捨てる声にユミが怒りをあらわにする。
「貴様! ・・・・・サラ、リユイを」
サラにリユイを託すとユミが鉤爪を出現させ斬りかかる。
ルシファーは究極魔法を放つがドラゴンであるユミには例え人の姿でも魔法は効かない。
ルシファーが放つ究極魔法を無視しユミは斬りつける。
血飛沫がユミの顔を濡らすが気にせずユミは連続して斬りつける。
少し焦ったルシファーは腹に突き刺さった鉤爪を掴み抜き取るとそのまま壁へ向かって投げつける。
ユミは壁へと投げつけられ痛みに顔を歪ます。
だがユミはすぐにルシファーへと向かっていこうとするがクロードが手で止める。
「任せろ」
それだけ言うとクロードは今までの中でも最高のスピードでルシファーへと向かっていった。
そのスピードは既にユミの目では追えなくなっていた。
瞬間、ルシファーは短剣でクロードの攻撃を防ごうとしたが全く間に合わなかった。
ルシファーはクロードの攻撃をまともに受け壁へと吹き飛び壁にめり込んだ。
が、クロードは容赦なくそのままルシファーを斬りつける。
ルシファーは吹き飛ばされながらも詠唱していた暗黒の槍(闇魔法最高位遠距攻撃)をクロードに放つがクロードは大剣の一部を外し短剣にするとそれで全て斬撃で相殺していく。
焦るルシファーは急ぎ壁から抜け出すがクロードの斬撃の方が速かった。
ルシファーは何回も切り裂かれ最後には大剣を体に突き刺さされそのまま地面へと投げ捨てられた。
ルシファーは何とかクロードから逃げようと床を這うが腕を空中から降りてきたクロードに大剣で体と床に突き刺される。
「ウガアアア」
「醜いな」
クロードはその言葉を聞いた瞬間意識を失った。
止めにクロードがルシファーの頭を突き刺そうとしたが一瞬にして意識のないルシファーが消える。
否、消えたのではなく二人の悪魔に担がれていたのだ。
「この人は怖いわ、バツ」
「この人強すぎですね、ツミ姉」
その悪魔の二人はそっくりの顔を恐怖のあまり笑みを浮かべている。
恐らく双子の悪魔なのだろう。
双子はすぐにルシファーを抱えて逃げていった。
クロードはその双子を追いかけはしなかった。
リユイが目を覚ましたからである。
目の前にはルシファーがおり掌から今度こそ短剣を出し構えていた。
「ここは?」
「私が作り出した精神世界、ですよ。今私達は二人だけ。いざ正々堂々と戦いましょう」
ルシファーが身を屈める。
「魔法とスキル抜きで」
そうルシファーが呟き駆け寄ってくる。
斬りかかってくるルシファーの斬撃を全て回避し触手の一本で短剣を掴み残りの数本でルシファーを襲う。
だがルシファーはすぐに短剣を体内に戻し触手から抜け出しまた短剣を出し触手に応戦する。
無数の先端が刃になった触手がルシファーの体を襲うが全て避けるか短剣で受け止めるかして当たらない。
掴んでもすぐに抜けられる。
触手を使っている時は普通の武器が使えないのが厳しいところだ。
「そんな攻撃じゃ魔王様どころか私も殺せないよ」
ルシファーはいつの間にかに触手の猛攻掻い潜り目前に迫ってきていた。
すぐさま触手を一本の刃に戻し形を調整し刀にする。
繰り出される斬撃を刀で受け止めそこから〈怪力〉を使い刀を大剣に変え短剣を押し返す。
攻撃を弾かれた ルシファーはその反動を使い後ろへと連続バク転。
したかと思うとバク転を終えた瞬間床を踏み込み飛びかかってきた。
僕は刀で飛びかかって来るルシファーを切り殺そうとするがうまく避けられ刀を持っている手に体当たりをしてきた。
刀を手離してしまった僕はその宙を舞う刀を諦めバックステップ。
新しい刀を出現させようと思ったがその前にルシファーが僕の腕を掴む方が速かった。
僕は宙を舞い床に叩きつけられる。
背負い投げ、だ。
だが僕はその時、まだ僕を掴んでいたルシファーの腕を掴み、体を回しルシファーの足をすくう。
体勢が崩れたルシファーと引き換えに僕は立ち上がる。
すぐに手首を掴み反対の手で関節を逆の方向へ殴り付ける。
ルシファーの右腕は逆の方向へ曲がり腕がぶらぶらと揺れる。
ルシファーはその腕を気にせず左手の掌から短剣を出すと突き刺してくる。
迫り来る短剣を避け、腕を掴む。
そのまま逆の手で関節を逆の方向へ押しながら腕を引き寄せる。
そのまま左手の手首を掴み、掌から出る短剣をルシファー自身の背中に突き刺す。
ルシファーは己の背中に刺さってしまった己の左腕を必死にとろうとするがうまくとれない。
「クソ餓鬼がああああああ」
僕はルシファーの暴言を無視しそのまま刀を出現させると胴体に串刺しそのまま壁にさす。
ルシファーは必死に壁と自分とを縫い付ける刀をとろうとするがとろうとするが虚しいだけだ。
そのまま刀を何本も出現させると何度も体に突き刺す。
「くぉ・・・・・クソが」
そして真っ白な部屋が崩れていき僕は落ちていった。
目を覚ますとサラが僕を抱えていた。
「リユイさん!」
「ごめん。心配かけた。もう大丈夫」
僕は急いで起き上がると辺りにはもうルシファーはいなくなっていた。
「クロードさんが退けて下さりました」
「そう、か」
起き上がり門を見ると絶望の二文字が頭に浮かんだ。
魔獣が大量にいた。
飛ぶ魔獣も地上の魔獣もそして今まで見たことのない魔獣も門から溢れだしていた。
僕は急いでソレイとアレンを起こし武器を構える。
クロードさんがすかさず門を攻撃していくが全く壊れる様子はなかった。




