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廻る乖離転生  作者: 朔
第五章 魔人国誕生編
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第六十二話 森から脱出

皆のところへ帰る途中、ユミの意識が戻った。

時間経過完全回復が効いたのだろう、傷も既になくなっている。


「大丈夫?」

「うん。そっちこそもう大丈夫なの?」

「え? う、うん。大丈夫だけど・・・・・? 僕がおかしくなってたの?」


ユミは少しうつむき何かを考えている。

だが少しして一旦瞬きをすると僕と目を合わせ首を横に振った。


「ううん。なんでもない」


いや、絶対何かあったな。

多分僕が魔獣を殺しつくしそこまではいいがユミもを攻撃し出したのだろう。

だがその時の記憶が全くない。

その時僕は『俺』と話をしていた。

『俺』が急がないと僕がユミを殺してしまうと言ったのはそう言うことか。

一体どうしちゃったんだ僕は。

それに何故ユミは僕にその事を話してくれない。

なにか知っていてわざと隠しているのか?

分からない。

全く分からない。


『リユイ様』


そこでまたもソレイから通信が来た。


『どうした?』

『サラ殿と合流し話し合いをしたところどうやらオイト殿も我が国に来たいとのことでした』

『分かった』

『それでですね、オイト殿の条件がありまして』


オイトさんも条件か。

まあその方がフェアか。


『その条件とは?』

『国に牧場を転移してほしいとのことです』


は?

牧場ごと転移だと?

その発想はなかった。

だがその方法を使えれば国を早く建てられる。

町のそのまま転移すれば新しく町の人達の家を建てる必要はないし、そもそもウィズ族達三種族の国もそのまま持ってきてしまえば後は建物を修理するだけ。

なんて素晴らしい方法何だ!

やはりオイトさんは凄いな。

来てもらったら罠のこととかも国に取り組むため教えてもらおう。


『リユイ様?』


ついつい考え込んでしまい返事をするのを忘れていた。


『あ、ああ。素晴らしい提案だ。いや、提案じゃなか、条件か。分かりましたと伝えてくれ』

『了解』

『あ、そうだ。今から僕達一旦皆の所へ帰るから、君達も転移させる。その時に町長さんとソウとオイトさんとで手を繋いどいて』

『了解』


転移対象者に触れている者は一緒に転移されるらしい。

どうせなので来てもらいしっかりとした話し合いをしたいのだ。

ソレイとの通信を終えると寝かせていたユミに声をかける。


「立てる?」

「うん」


問題なく立ち上がったユミを確認し安堵する。


「一旦皆の所へ戻ろうと思うんだ」

「その方がいいね。でもここが何処だか分からないよ?」


そうなのだ。

実は今、魔物の森の中で迷子になっている。

皆のところへ帰る途中とか言っていながら実際はこっちだろうと思う方向にひたすらに歩いているだけなのである。

お恥ずかしいことだ。


「下手に飛んでも飛んでいる魔獣に襲われるだけだしかといってここらでうろちょろしていれば陸の

魔獣に襲われるだけだし・・・・・どうしようか?」

「私に聞かれても分かんないよ」

「あ、魔獣の死体を辿っていけばいいんじゃない?」

「・・・・・それしかないね」


こうして僕達は魔物の死体を辿り無事魔物の森の外へと出られたのであった。



その意味の通り飛んで帰ると既に空間操作で転移させといた者達が皆に挨拶を済ませていた。

皆丁度集まっているのでそのまま会議を開くことにした。


「ではこれから会議を始める。今回ソレイとサラお陰でオイトさんの牧場と、町を使用許可がでた。カマクラ国王にも許可をとったので一週間後には全員移動できるだろう。オイトさんの牧場には五万人町も五万人置けると思う。大丈夫ですよね?」

「「大丈夫です」」


町長さんとオイトさんの言葉がハモり動作も同じく頷く。


「ではそうしましょう。残りの人はカマクラ国王に頼みます。ブーたん、移動は僕が空間操作で転移させるのでその事を全員に伝えて来て。会議が終わり次第行うから」

「分かりました」


ブーたんは席を立ち国民がいる場へと歩いていき、会議を離れる。


「訓練の方はヒトミとシズクが鍛えている者達とホムラとカエデが鍛えている者達とを入れ替え、行ってください。魔法と物理攻撃どちらも使える人材が欲しい」

「分かりました」

「分かったかもなの」

「わかったぜぇ!」

「わかったわ!」


ヒトミ達はそれぞれの返事で肯定の意を示す。


「ソウ」

「なんでしょう?」

「獣人は何人いる?」

「百五十人です」


予想より五十人多かったか。

でも誤差の範囲だ。


「わかった。ソウ、オイトさん、町長さんは転移後、各魔人に指示を」

「「「了解」」」

「残りの者は魔物の森へ一緒に来てもらう」


残ったユミ、サラ、アレン、ソレイが頷く。

そこにブーたんが戻ってきた。


「リユイ様、伝えて参りました」

「よし、ではブーたんはこの場に残る魔人に指示を出せ。以上解散」


その言葉に皆一斉に席を立つ。

そして各々がそれぞれの仕事の準備に向かう。

さてと、では僕も始めようか。

そう思い僕は席から立ち上がった。


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