表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廻る乖離転生  作者: 朔
第四章 魔人三種族戦争編
51/137

第五十話 リユイvsオーク族&ウィズ族の王の子

「・・・・・なんて・・・・・ことだ」


私の目の前ではありえない光景が広がっていた。

あっという間に亜人がオーガ族の二人の王の子共を倒してしまったのだ。

私は急いで配下を盾にし、安全を確保する。

が・・・・・。


「後ろが手薄だぞ」


背後から声がした。

首に鈍い衝撃が走る。

亜人は壁を蹴り配下の前へ戻っていく。

かろうじて意識を保てた私は配下に支持を出す。


「私を囲め!そして守れ!」

「「はあ!」」


私は部屋の壁の隅にいたはず。

なのに背後にきたということは壁を走ってきたのか?

ば、化け物だ!

こんな化け物、私達に勝ち目はない!


「へえーまだ意識を保っていたんだ。割と本気でやったのに・・・・・めんどくさいな」


やばい、来る。

私の第六感が危険信号を発していた。

私を守る配下たちは次々と倒れていく。

どうやら死んでいないところを見え少し安心するが今は人のことを考えている場合ではない。

どうすれば・・・・・?

だが考えが実る前に私の番になってしまった。

急いで逃げようとしたが足が動かない。

足を見てみると十本以上のナイフが刺さっていた。

亜人は持っていた大剣をハンマーに変えると私のなけなしの槍攻撃をたやすくかわしハンマーを振ってきた。

頭に鈍い衝撃が走ると私の意識は遠のいていった。




・・・・・。

ハッ、思わずフリーズしてしまったわ。

あんな化け物に私は勝てるのかしら。

いや、勝たなければいけない。

お姉さまの病状がこれ以上悪くならないように私が何とかしてあげなきゃ。

亜人がこちらを見るとハンマーをそった剣に変えその切っ先をこちらへ向けるとこう言った。


「次は君たちだ。できればこれ以上戦いたくない。できれば降参してもらいたいのだけど」

「それは出来ないかもなの」


私は亜人がすぐに来ると思いすぐさま杖の心映武器を出現させる。

そして大量の水をこの場に放ち水びだしにする。

水は亜人の膝まで達していた。

私とお姉さまは私が作った氷に乗り水の上に浮いている。

私は水に邪魔されながらも走ってくる亜人に向かい水刃を放つ。

水刃とは水を高スピードで飛ばし様々な物・・・例えばダイヤモンドなどをも水圧で切り裂く魔法。

だが恐ろしいことに水刃は亜人が光の魔法を纏わせた反った剣で斬りさき相殺されてしまった。

だが逆にこれは好機かもしれない。

すぐさま水刃の対処で身動きが全く取れていない。

ではここで水を凍らせる!

そうすれば亜人は膝したが氷のせいで動かせず動けなくなる、そうすれば!


「甘い」


その希望は亜人の一言により崩れ去った。

なんと亜人は足元の氷を思いっきりいつの間にか反った剣から変えていたハンマーで叩きつけた。

そ、そんな。

あ、あり得ない。

魔法で作られた氷をいともたやすく砕いてしまうなんて。

そして亜人は自由になった足で壁まで滑りながらも走っていくと壁を走りだした。

・・・・・。


「はぁ」


ここまでくると驚きや恐怖を通り越してため息が出てしまう。

私は水刃よりも強力で衝撃が強い氷結の矢を放った。

だが心映武器を大剣に変えた亜人は光を先ほどよりも強く纏わし氷結の矢を相殺していった。

だがその反動で壁から落ちかけた亜人は大剣で相殺するのを止めると聖なる矢を放ち相殺していく。

互いの属性の矢が行きかいあまり視界がはっきりしない。

それが仇になってしまった。

亜人は真上に居たのだ。


「上!」


姉さまの声により上へ氷の壁を放ち亜人の攻撃を何とか防げた。

だがこのせいでもう魔力はあまり残っていない。

かくなる上は・・・・・。


「お姉さま逃げて!」


私はそう言い残し最後の魔力の一滴を使った。

すると辺りは濃霧に包まれる。

魔力切れになった私はそのまま意識を失った。




私の妹が魔力切れで負けるなど何年ぶりだろうか。

それもこの魔素が高まっている時に。

それほどにこの亜人は強いのだろう。

私は本気を出す覚悟を決めると辺りを闇へ包んだ。

今亜人は霧と暗闇の中で最低の視界条件だろう。

だがこちらには敵を見つけ出す魔法がある。

それが魔の手だ。

魔の手は手の形をし、手のひらには目を持つ魔獣再現した魔法だ。

そしてこれは使用者が魔の手が見ている視界を見ることができる優れもの。

私が動き調べる必要もなく気づかれる心配もない。

この魔法を五発ほど放ち、亜人を探す。

だが全く見つからない。

それどころかあっという間に魔の手は亜人の聖なる矢により消されていく。

迫りくる足音は止まらない。

だが、逆にこの足音のする方へ暗闇の中漆黒の矢を放てば見えず避けられないだろう。

そう思いすぐさま漆黒の矢を大量に放つ。

先ほど妹が放っていた氷結の矢より威力は弱いが数は多い。

流石にこれほどもの数の属性矢を相殺、または回避することは出来ぬだろう。

が、全く漆黒の矢が当たっている感触が魔法を通し伝わってこない。

なぜ?

が次の瞬間私は二つのミスに気付く。

一つ目はこれほど大量の矢を放っていれば音があまり分からなくなり、足音が聞こえない。

二つ目はあの亜人は飛んできたということ。

そう、つまり亜人は今飛んでいるのだ。

慌てて空中へ向け漆黒の矢を放つ。

だがやはり感触は伝わってこない。

だがその瞬間・・・・・。

突然部屋が一瞬眩しいほどに明るくなった。

何とかフードのお蔭で視覚は奪われなかったが、その一瞬何があったか見えなかった。

だが恐らくその一瞬で亜人は私の位置を捕らえてしまったかもしれない。

そう思うと怖くて怖くてとにかく空中のあらゆるところへ漆黒の矢を飛ばす。

が、空中ではなかったのだ。

私は足音が聞こえないからと言って空中ばかりを狙っていたが止まっていても確かに足音は聞こえない。

それに気付いたときにはもうすでに目の前に亜人が来ていた。

急いで回避しようとしたが間に合わず光を纏った大剣で私を吹き飛ばす。

対属性である光の攻撃と斬撃を喰らいほとんど死にかけた私は暗闇を保つ余裕がなくなり部屋が明るく戻ってしまう。

霧もすでに晴れていた。

無様に壁に打ち付けられ背中に強い衝撃がはしる。

思わず一瞬息が止まる。

痛い。

もう、やだ。

けれどここで諦めてしまったら皆の頑張りが無駄になってしまう。

そう思うと立たずにはいられなかった。

だが容赦なく亜人は迫りくる。

だが亜人が攻撃に転ずるその一瞬を狙いあの魔法を攻撃すれば。

・・・・・ここ!

亜人の大剣の切っ先が私の腹すれすれまできた時亜人の動きが止まる。

そして苦しみに顔を歪ませる亜人。

今私が亜人にかけている魔法は相手の生命力を吸収する闇魔法、吸収だ。

だが亜人はすぐこれにレジストしてしまいバックステップし距離をとる。

これで私の体力は完全ではないがそこそこに回復した。

まだ十分やれる。

そこで体力を少し削ってしまうがあの極位魔法を使用するしかない。

そう思い亜人の影に向け魔力を送る。

すると亜人の影は持っている武器をそのままに立ち上がった。

そして影の主である亜人へ敵対する。

この魔法は敵の影を操りその主と敵対させる魔法影仲間だ。

この魔法大量の魔力を使ってしまうためあまり使いたくなかったが仕方ない。

私はほとんど空になってしまった魔力を補充するためポーションを懐から取り出そうとしたその時・・・・・。

私はなぜか床に抑えつけられていた。

何があったのかよく分からない。

だが次の瞬間私の意識は遠のいて行った。

最後に見た光景は割れたポーションの器とその液が血の様に床に広がっていく光景だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ