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廻る乖離転生  作者: 朔
第四章 魔人三種族戦争編
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第四十話 操られし結美との闘い

え?

おかしい。

いや、あり得ない。

構えもせずにスキルの効果を得ている僕の斬撃を刹那で流すなんてありえない。

何故・・・・・?




馬鹿が正直に斬りかかってくる。

どうしてそんなにも馬鹿正直に突っ込んでくるのだか。

スキル〈攻流〉

このスキルは自分の流せる範囲の攻撃を自動的に流すと言うスキルだ。

哀れにも思いっきり流された亜人は体勢を崩し無防備になる。

そこで心臓を突き刺す、が何故かガツンと言うだけで爪が刺さらない。

恐らく身体硬化系のスキルを使っているのだろう。

だが問題ない。

更にスピードのある重い突きをくらわせれば貫くぐらいできるだろう。

一旦距離を置き体制を立て直す。

だがカゲインの目を潰しただけのことはある。

私が体勢を立て直している間に自分も体勢を立て直しすでに攻撃にまで転じている。

だが横からの攻撃だ。

馬鹿だな。

何故一回で気づかない?

横からの攻撃は自動で流れてくれる。

これで終わらす。

亜人はまんまと攻撃を流され体勢を崩し始める。

すぐに鉤爪で最高速の突きを行う。

決まった。

と思ったのもつかの間、体勢を崩しながらも亜人は私の突きを流したのだ。

私と同じようにスキルでやるのではなく武器の長さを変えて武器を流したのだ。

あまりの不可解さで理解ができず思わず動きが止まってしまう。

そんな私のミスを亜人が見逃すわけがなく体制を直しながら攻撃を入れてくる。

突きだ。

マズイ。

この〈攻流〉は弱点がある。

それは完全なる重心への突きだ。

これは私でも流すのが難しい攻撃場所だ。

そういった私でも対処しきれない攻撃は〈攻流〉では流せない。

しまった。

今、私は渾身のスピードで突いたものを流されて体制を崩している。

すぐさま体をひねり回避することは出来ない。

ではどうするか?

駄目だ。

もう間に合わない。

こうなったら相打ちを覚悟するしかない。

そう思い自分がこの体勢から放てる最高速の斬撃を亜人へ入れる。

それと引き換えに私のみぞおちに亜人の突きが突き刺さる。

と思った。

だが違った。

私の突きは亜人が左手で弾き、亜人の右手のみの突きは私のみぞおちに突き刺さることは無く吹き飛ばすだけだった。

あの長さの変わる心映武器は逆刃だった。

だが私の内臓へと与えるダメージは十分だった。

しばらく動けない。

痛すぎる。

くそ。

まさかこちらの最高速の斬撃を片手で弾かれるとは思わなかった。

だがそれ以上にあの亜人は私の攻撃が次にどこへ放つのか分かっている気がする。

いや、いくら何でもそれはないか?

今はとりあえず損傷部分に完全回復フルヒールポーションをかけ何とか立ち上がる。

まだ痛いが恐らく今亜人は私に致命傷を負わせたと気が緩んでいるかもしれない。

そのうちに渾身の一撃を与えれば形勢を逆転できるかもれない。

今しかチャンスは無い。

私の中で一番破壊力のあるスキル〈龍突〉でとどめを刺す。

この〈龍突〉はどんな物質も貫くと言う攻撃スキルだ。

外さなければ必ず肉を引きちぎり殺すことができる。

殺せなかったとしても重症であることに変わりない。

先日奴を殺した技でもある。

一度くらったのに生きているからまたダメと言うわけでは無いだろう。

一度でダメなら何度でも突き刺し、殺す。

それだけだ。

すぐさま亜人へ走り出す。

だが亜人はすぐに私の様子に気付いてしまった。

でも亜人は反った剣を鞘に入れておりそこから剣を抜いて流すか回避するかをすることは間に合わないだろう。

そう思いスキルを発動させる。

だが不可解なことがある。

それは亜人のポーズだ。

左手で鞘を持ち右手を反った剣の柄の上にかざしている。

あれは・・・・・抜刀術?

なぜかそんな言葉が私の頭に浮かんだ。

聞いたことのない言葉。

でもその言葉に対し私の第六感が警報を鳴らした。

このまま攻めていては危ない、と。

だが止まらなかった。

スキルが発動してしまったからだ。

そのまま亜人へと〈龍突〉を放つ。

だが亜人は不可解なポーズのまま動こうとしない。

私の鉤爪が亜人へと吸い込まれていく。

私の第六感はどうやら鈍っていたようだ。

問題ない。

私の心配は杞憂だった。

たかがこれほどの者に何を恐れるか。

だが・・・・・私の鉤爪は亜人に一定の距離近づいた瞬間横へと流れた。

自動的に、だ。

意味が分からない・・・・・?

亜人は凄まじいスピードで鞘から反った剣を抜き放ち私の胴を薙ぎ払った。

瞬間私の意識は沈んでいった。




やはり彼女は結美だ。

前世での癖が一緒だ。

つまり攻撃を入れるたびに予備動作として攻撃する方とは逆の方へ引く癖だ。

それさえ注目して見ていれば簡単に攻撃を避けられる。

そして先ほど結美が使ったスキル〈攻流〉はコピーさせてもらった。

それを使えば攻撃を自動で流してくれる。

何とも便利なスキルだ。

抜刀術、居合ともいうがそれは彼女が一番苦手とする分野だった。

予想通り彼女は体勢を崩したのもあってか全く回避ができていなかった。

やはり彼女は前世と変わりない結美だ。

少し心を操作されているだけだ。

すぐに結美の所へ行き魔動機械を破壊しようとしたその時だった。


「〈化皮〉解除」


結美の凛とした声が静かに響き渡り、結美の周りが煙幕をかけたようになる。

そしてその煙幕が晴れたかと思うとそこには一体の巨大な白銀のドラゴンがいた。


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