頼み事
霧島君の怪我の手当ての為に家に上がらせてから、数分が経ちました。
沈黙が続いてます。勿論……原因な人物は霧島君を無視続け話しかけられても右から左へと聞き流している、この私:菅和渚です。
謝りたいのは山々なのですが、怖くて中々言い出せなくなり、手当てなんて、もう……とっくに終わってるというのに……何も起こらない。沈黙。
どうしたら……?
そんな時に霧島君は何も言わず突然と
またもや、私に触れました。
私の頬を手で引っ張って……。
罰?
私が怪我をさせた挙句に無視し続けていたから?
それにしても、痛いです……。
霧島『ご・め・ん・な・さいは?』
次第に無表情だった霧島君は微笑みながら、
私に謝罪のチャンスを与えてくれました。
しかし、、
霧島君の笑顔は怖いです。
と言うことで、私は勿論……声は小さいですが、
霧島君に頬を引っ張っられながらも、
渚『ごめんなひゃい……霧島ひゅん。』
一様、謝罪しときました。
すると……、霧島君は口を上に上げて急に笑いだした。私が何か可笑しい事でもやらかしたのだろうか?
霧島君は、暫くして笑いをこらえて、笑うのを終わって私の頭部をクシャクシャと撫で、『そんなに怯えなくても……』と優しく声を掛けた。
それに、私は……また、勘違いもいい所のキュンッな事を思ってしまった……。何たる不覚……。
何時も誰とも話さないし近寄らないからこんな事をされたら……
好きになってしまうではないか……。
霧島十夜、何とも危険な男なのだろうか。
気をつけなければ……。
なんて思ってると……、
急に霧島君は変な事を言い出した。
霧島『俺の手を挟んだよな?』
急に霧島君は、怖く恐ろしい怪しい笑顔で脅すように言った、
勿論、霧島君の手を挟んだのは間違いない事なので……、
霧島君が、引っ張っていた私の頬を話したところで私は『はい……』と軽く返事した。
霧島『なら、俺は被害者だよな。手を挟まれたんだし!』
この人が、何を考えているのか……何となく分かった気がした。
多分……厄介な事に巻き込まれそうな気がす…………
霧島『だから……俺の言う事ちゃんと聞いてくれる?』
やっぱり……厄介な事に……。
霧島『俺の嘘カノになってくれよ……』
・・・……
渚『………………は?』
この人が考えている事が全く一つも分からなくなった。
この人……今……嘘カノって言った?
どゆこと……?What?
何故に?
えっえっ……ぬぉぉぉおおお!
渚『……(唖然)』
霧島『今…………俺、興味も無い女の子に告られてるんだよ……。』
なら、付き合えば良いのに……。
付き合ってから、好きになる事だってあるのでは?
なんて、思ってたけど、学校の有名人は、そんなに簡単に付き合えないと、真剣に言った。
渚『何でですか?』
霧島『だいたいの俺に近づく女は俺の事をアクセサリーとかしか思ってないんだよ。それが、嫌で……。だけど、アイツ……彼女いないなら、付き合えなんて無理強いから……。』
ほう……なるほど……。と、思い私がそんな、恥ずかしい馬鹿馬鹿しい事を、その時に引き受けなければ、こんな事には……こんな事にはならなかった筈だ……。何せ、学校中の幽霊的な存在だし……。
霧島『それと……俺の彼女になるんだから、可愛くなれよ……。ちょっとは……。髪とかぐらいはさ……。折角、綺麗な長い髪の毛なんだし……。分かった?』
本当は、嫌だけど……、私も女。引き受けたならば完璧にこなす。
その為に、その日から私はリンスとか保湿とか色々試した、
美容関係的なのは無理があったけど……。