少女と魔女さん、鬼ごっこ さん
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翌日、アリスは方位磁針を持って森小屋に向かった。
その日の森は、なんだか少し不思議な感じがした。妙に息苦しく、いつもは感じないような不気味さと不穏さが、そして嫌な予感があった。それでもアリスは行く。アランを探し出すと、彼女は心に決めていた。
小屋に着くと、まずはノッカーで扉を叩いた。
しかし反応がない。聞こえなかったのだろうかともう一度叩いてみたが、やはり反応はなかった。
不思議に思って試しにノブに手をかけてみると、すんなりと扉は開いた。そういえば、よく思い返してみると今までノックをして女が出る間に鍵を開ける音がしなかった。そもそもこの玄関の扉には鍵が付いていないのだろう。
「失礼、しまーす……」
不用心だな、と思いながらもアリスは小屋の中に入っていった。
いつも茶会を開いている部屋は、閑散としていた。いつもはいるはずの女がいないだけで、部屋がとても静かに感じられる。
ふと、奥の扉がアリスの目に留まった。もしかすると女は奥の部屋で何か作っているのかもしれない。
扉のノブに手を掛ける。例によって鍵がかかっていることもなく、すんなりと扉は開いた。
扉の向こうは、暗闇だった。
暗闇の冷気がアリスの頬を撫でる。どうやらここから先は地下になっているらしい。
正直、アリスはここから先へ進むのに躊躇した。
暗闇は、怖い。どこに何があって、どうなっているのか全くわからない。アリスにとって、暗闇とは恐怖の象徴とも言うべきものだった。
「…………っ」
息を呑む。地下特有の、かびの臭いが鼻孔を突いた。
ひょっとすればこの部屋で待っていればいつか来るんじゃないのか、という甘い考えが過る。アリスは頭を振ってそれを否定した。彼女は少しでも早くアランのことを聞き出したかった。
覚悟を決め、二の足を踏んで進みたがらない足を何とかして階段へと運んだ。
壁に手をつき、暗がりをぎこちなく足で探るようにして階下を目指す。足を暗闇に突き込み、足場が確かなことを一段一段確認しては慎重に降りていった。
ふと、足を踏み入れた先が、何もない空中である――あるいは、突然背後から何者かによって突き飛ばされる――という、そんなありもしないことを考える。しかし、「もしかしたら」と一度考えでもすれば、それは十分に一つの恐怖になり得た。
手の平はじっとりと汗ばんでいる。それに反して、背筋は凍えそうなほど冷えていた。神経はいつになく研ぎ澄まされ、いもしない背後の人の気配を探り始める。
妄想のせいだ、とわかっていたが、それでも恐ろしかった。暗闇では何が起こるかわからない。
すん、と異常を感じた。
かびの臭いに混じって、何やら名状しがたい臭いが微かに漂ってきている。例えるならそう、古く、錆びた鉄の臭いにそれは似ていた。
しかし、錆びた鉄の臭いにしては違和感がある。何かが決定的に違う。
ともかく進もうと立ち止まっていた足を再び動かそうとした時、ぐらりと体勢が崩れた。
「え……?」
平衡感覚が狂い、膝に力が入らず、横へと崩れ落ちるように倒れる。
ぱん、と壁に手をつく。そのまま肩を預け、体を預け、寄りかかり、座り込んだ。
「なに、これ……」
頭の血がざあざあと巡っているのを感じる。視界では白や灰色がちかちかと明滅したいた。肩で息をするようにして呼吸を整える。
しばらくすると、次第に不調は治まった。
「立ちくらみ、なのかな」
まだ頭がぐらぐらしているような気がする。手をつきながら、壁伝いに階段を降りて行く。
階段が終わった。目の前から、微かにぴちゃぴちゃと濡れた音がする。そちらを手で探ると、木の感触がした。どうやらこの扉を隔てた向こう側に地下室があるらしい。苦労してノブを探し出し、扉を開く。
扉を開いた瞬間、強烈な異臭がむっと鼻を突いた。
階段の時とは比べ物にならないほどの、強い汚臭。錆びた鉄の臭いに、腐った生肉のような臭いだ。中に何かあるのだろうか。アリスは眉をしかめながら、中を覗き込む。
次にアリスを迎えたのは、光だった。カンテラのものらしきそれが、暗闇に慣れた目を眩ませる。思わずアリスは呻きながら手で光を遮った。
ぴちゃり、ぴちゃりという水っぽい音と共に、べちゃべちゃという粘性の音が耳朶に触れる。アリスは少しずつ目を光に慣らしながら、部屋の様子を見てしまった。
怪物だった。
赤い、小山のような怪物だった。その体表面にはびっしりと毛細血管のような白い筋が通り、焼き爛れたかのように波打った皮膚らしきものは生理的な――あるいはもっと根源的に、本能的な――嫌悪感を誘う。肥満体の人間の皮膚と肉を引っくり返しても、このようなおぞましいものにはなるまい。
怪物がうぞうぞと蠢く。例の濡れた音と粘性の音が鳴った。あの音は、この怪物が発していた音だったのか。
ぎょろりと、怪物が振り向き、その爛々と光る単眼でこちらを射抜いた。
「嫌ぁあああああ!」
アリスは絶叫した。叫び、今きた階段を駆け登る。
「嫌ァっ! いや! いやぁああああ!」
半狂乱になりながらも、彼女は喉よ枯れんとばかりに叫び続ける。階段を踏み外し、転倒しても構わずに手を獣のように四肢で這ってでも地上を目指した。背後からずるずると濡れた何かを引きずるような音が聞こえてくる。彼女の悲鳴がより一層大きなものとなった。
転がり出るようにして小屋から脱出すると、アリスは全力で村へと走った。
木の根に足を取られそうになりながらも、アリスは全速力で走り続ける。今はただ、あの赤い肉塊の化物から逃れることだけに意識が集中していた。理性という舵を失った船は、恐怖という風に流されるままに走り続ける。
ようやくアリスが理性を取り戻せたのは、村に着いてからだった。幸い、理性を手放しても小屋への往復ですでに馴染みとなった村への帰路はわかっていたようだ。
森の方へ振り返る。あの怪物は追って来ていない。
「逃げ……切れた?」
口に出すと、安堵で脱力してしまった。そのまま力なく、へなへなと座り込んでしまう。
結局、あの怪物はなんだったのだろうか。
わからない。とにかく、今は何よりもあの不気味な怪物のことを一刻も早く忘れ去ってしまいたかった。
すべてを棚上げにして、彼女は自宅に戻ることにする。帰ったら早々に寝てしまおう。これはきっと悪い夢なのだ。
村の人気は少ない。日の傾きからして、今頃村人達は田畑へ行って農作業に勤しみ、子供たちは教会で遊んでいるだろう。母はきっと家にいるに違いない。
もう逃げる必要もなくなったはずなのに、我が家に向かう足取りはなぜか駆け足になってしまう。一分一秒でも早く安全地帯に逃げ込みたいからなのか、それとも先から気になっている背筋の悪寒が原因なのか。
悪寒を振り切るように、あるいはその場から逃げ出すようにアリスは走った。
飛びつくように扉のノブを取り、滑り込ませるように家に入るとすぐさま閉める。
「…………はぁー」
弾む息を落ち着かせ、安堵の吐息をつく。
さっさと眠ってしまおう。そう思い、自分のベッドへ向かおうとした時、それは聞こえた。
忘れもしない、いや、およそ一度聞いてしまえば誰も忘れることなどできない音。濡れたものを引きずるかのような、あの音だ。
戦慄する。まさか、ありえない。きっと幻聴だ。
しかし、聞こえた。確かに聞こえたのだ。
「…………っ」
唇を噛み締め、よく考えた末、アリスは一度家から出た。物音を立てないように、慎重に。
家の裏手に行き、震える手で手に入れたのは薪だった。手頃な大きさで、なおかつ一番頑丈そうな大きさのものを選び取る。いい具合に先端が尖っていて、頼もしい。
これで、武器はできた。
再度、家に入る。あのおぞましく不快な音は台所からしてきた。
ぎゅっと薪を握りしめることで我が家を守らんとする勇気を確かめ、覚悟を決める。
音のする方へと移動する。用心深く、気付かれないように。
台所からは死角となる水瓶の陰から覗き込む。やはりその怪物は、そこにいた。赤黒い肉塊の小山と形容するしかない怪物が台所中を移動すると、やはり例の湿っぽい音と粘性の音が鳴った。
敵は隙だらけだ。今飛び出して攻撃をしかければ、確実に勝てる。確信し、立ち上がる。
その時、体の一部が水瓶に当たったのか、ガタリと水瓶のフタが物音を立てた。
「――――!」
素早く水瓶の陰に再度隠れる。
「*? 誰*ソ*ニイ**!?」
生理的嫌悪感を逆なでする、うめくような聞くに堪えない声に身の毛がよだつ。床にびちゃびちゃと何かが水っぽいものが飛び散る音がした。
「…………」
様子を見るように怪物はしばらく黙っていたが、やがて痺れを切らしたのか、ずるずると音を立ててゆっくりとこちらにやってきた。
気付かれた。こっちに来ている。
心臓が早鐘を打つ。ひやりと背筋に嫌な汗が流れる。五感はいつになく鋭敏になる。
逃げ出したい。今すぐにでも発狂し、訳もなく意味不明な奇声を上げて逃げ出したい。そんな誘惑をアリスは断ち切り、代わりに薪にぎゅっと力を込めた。
「うわぁぁあああああああっ!」
今だ。金切り声のような怒声を上げて、水瓶に近寄ってきた怪物に襲いかかる。
薪を振りかぶり、思い切り横に薙ぐ。べちゃりという音の印象に反する確かな手応えを感じた。
「********!」
怪物は絶叫し、うずくまるように萎縮した。
今なら勝てる。今ならこの化け物を殺せる。
「死ね! 死ねっ! 死ねぇっ!」
馬乗りになって叫び、目のある頭部らしきところを薪で滅多打ちにする。
「**ス!? 痛*! *イ! **テ! *願***ラ!」
怪物が意味不明な奇声を上げるが、構わずに執拗な打擲を続ける。重力に従った一撃は子供のものとは言え重く、冗談とはいえない威力だ。
三十回目辺りで怪物は奇声を上げることもなくなり、四十回目程で怪物を蠕動するだけとなり、五十回を越すと怪物は完全に動かなくなった。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
やった。殺せた。
やり遂げたという達成感。爽快感。躁的な狂気が口元を三日月のように歪ませる。
薪が手から滑り落ちた。疲労で鉛を埋め込まれたかのように重くなった腕をぶら下げ、馬乗りになった怪物から離る。
一度息を止め、途切れ途切れになった息を整えようと試みる。
「――――っ!?」
ぐらり、と景色が揺らいだ。
意識が薄れ、視界で白黒灰色が明滅する。気付いた時には、アリスは倒れていた。
さっきから、何なのだ。これは。
意識はだいぶはっきりしてきたのにも関わらず、視界ではまだ白と黒が踊っていた。身体が思うままに動かせなくなることに苛立ちつつもアリスは足で立ち上がろうとし、見てしまった。
「――――っ!!」
嘔吐感。反射的に口に手をやるが、しかし抑え切れずに吐いてしまった。
胃の中が引っくり返るような感覚。逆流した胃液の味が口腔を満たす。
ありえない。いや、あってはならない。だがあれは確かに怪物――否、しかしアリスは霞む視界の中でだが、はっきりとそれを見た。
もう一度、怪物を見やる。
赤黒い、グロテスクな肉塊。それが視界の霞みに覆われたかと思うと、一瞬だけ別のものが怪物の代わりに現れた。
それは人間だった。見慣れた体格。見慣れた服装。顔は滅茶苦茶に潰され、見るも無残になっていたが、アリスにはその人物が誰だかわかってしまっていた。
「お母、さん……」
視界の霞みが再度母親の死体を隠したかと思うと、次の瞬間にはもう例の怪物の姿に戻っていた。
親殺し。
泣き出したくなる衝動を抑える。耐え難い理不尽を感じた。不条理を感じた。
悪夢だ。これは紛うことなき悪夢であった。夢ならば早く醒めて欲しかった。目覚めて、母親におでこにキスをしてもらい、いつものように一緒に朝食を摂りたかった。
しかし、いつまで経っても悪夢は醒めなかった。
いや、待て。思考が制止をかける。物は小屋にもいた。きっとあれがこの夢の元凶なんだ。あれを殺せば絶対にこの悪夢から逃れられるだろう。
破綻した論理性。狂気で歪んだ思考力。しかしそれらは辛うじてではあるが、確かにこの幼い少女の自我を保たせていた。
「ぅ、あ……くっ……」
嘔吐感が治まったのを見計らい、立ち上がろうと試みる。だが、疲れ切った腕では身体を支えられない。立ち上がろうとして、しかし崩れ落ちてしまう。
這いずるように壁際まで移動し、壁を支えとして立ち上がる。
ともかく、森の小屋で見かけた怪物だ。あれを殺さなければならない。
取り落とした薪を取る。ぬるりとまだ渇き切っていない母親の返り血の感触がした。
胸に抱くように武器を手に、アリスは森小屋に向かって行った。
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地下階段に、アリスの足音が響き渡る。
扉を開け、地下室に入ると異様な臭気がアリスを迎え入れた。今なら、この鉄錆のような異臭と腐った生肉のような汚臭の正体が、確信をもって理解できた。
異臭は血、汚臭は人肉だ。
「コ*ニチハ、ア*スチャ*」
奥からおぞましい声がした。声のした奥の方を見ると、カンテラの光に照らされた化物が見えた。
視界の霞みに、化物が覆われる。その姿は、森小屋の女に変わった。
「やっときたね。待ちくたびれたよ」
「……やっぱり、お姉さんだったんだ」
「ノン。今だけはお姉さんとは呼ばず、魔女と呼んで欲しいかな」
指を振って魔女は言う。
「ちょっと待っててよ。良いお肉が手に入ったんだ」
ほら、これ彼女は肉切り包丁で大きめの机を指し示す。そこには、肉の塊が載っていて、その隣には見慣れた顔があった。
アランの生首だった。
込み上げてくる嘔吐感でまた吐きそうになるが、もう胃の中には何も残っていない。
周囲を見渡す。天井からは鎖や縄で肉塊がいくつか吊るされていて、大きめの机や斧、肉切り包丁、壺などといったものが雑多にある。
つまり、地下室は屠殺場であり、解体室であり、そして調理場であったのだ。
「――ねえ、知ってる? 森には魔女がいるんですって」
魔女の歌。その出だしに必ずつく文句を口にして、この異様な空間に似合わない、明るい声で魔女は歌いだす。
「小さな小屋の、森の魔女♪
正気を失っした女たち♪
今日もお茶会、森の魔女♪
悪食の罪、おぞましや♪
いつまで鬼なの、森の魔女♪
子たちや森に、行くなかれ♪
男は食われ、女は鬼に♪
やつらは悪ーい、魔女なのさ♪」
歌い終えると、魔女は口元を笑みの形に歪めた。
「ね、だから言ったでしょう? お姉さんは魔女さんなのだー、って」
ふふふ、と魔女は笑う。
「私は――いえ、私たちはね、鬼ごっこをしてるの」
「……鬼ごっこ?」
この場にそぐわぬ日常的な単語に、アリスは訝しげに片眉を上げる。ええ、と魔女は頷いた。
「ずっとずーっと昔から続く鬼ごっこ。鬼はここで女の子が来るのをじっと待つ。ここに来た女の子が鬼になったらバトンタッチ。そんなことをずっとずーっとやってきたの」
女食人鬼。アリスも以前母親から寝物語に聞かされた、伝承に出てくる人食の怪物だ。
ねえ、と魔女はアリスに呼びかける。
「知ってる? 人肉って、豚肉みたいな味がするのよ」
「――――っ!」
人肉。豚肉。野菜と肉のスープ。ミートパイ。豚肉のような味。
嘔吐感が再び込み上げてきた。胃液すら残っていないのにも関わらず、アリスは必死に胃の中の物を掻き出すように外に出そうとする。
「人肉の味はいかがだったかしら? あなたったら本当においしそうに食べるんですもの」
ほら、と魔女が指し示す。見るな、と本能が告げていたが、しかし意に反してアリスはそれを視線で追ってしまった。
生首があった。行方不明になったはずの、父の生首だった。
「あれがあなたの食べた人間よ。いい案配に肥えていておいしかったわぁ。きっとおいしい山の幸をいっぱい食べたのね」
くすくすと魔女は笑う。
「ねえ、アリス。タッチの前に、最後にこの子をこんがり焼いて食べましょうよ。こっちの子もきっとおいしいに違いないわ」
「ぅ、わぁあああああああああああああ!」
奇声を上げ、アリスは魔女に殴りかかった。
薪を振り上げ、振り下ろす。容易に避けられるであろうその攻撃を、しかし魔女は避けなかった。
うめき声を上げながらわずかによろめく魔女に、追撃を加える。苦悶の声を上げさえすれど抵抗しない魔女にアリスは呪詛の言葉を吐きながら、容赦なく薪を打擲し続ける。
ひたり、と頬に冷たいものを感じた。魔女の手だった。
「……タッチ」
苦しげに、蚊の鳴くような声で、しかしはっきりと魔女はそう告げた。
「うわああああああああああああああっ」
とっさに触れてきた手を払い、薪の尖った先端を利用して、刺すように殴打する。
ゴッ、という音と共に薪が割れた。耐久性の限界か。もう武器としては使えないだろう。
周囲を見渡す。斧があった。それを手に取ると、アリスは引きずるようにしてそれを持っていく。
振りかぶり、狙いを定める。
打ち下ろした。
ぐしゅ、とグロテスクな音がして、魔女の首が身体から離れた。
斧を取り落とす。がらん、と乾いた音が響いたきり、地下室には静寂が満ちた。
死体となった魔女の肉と、肉塊と成り果てたアランの肉は、どうしようもないほどおいしそうだった。
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――ねえ、知ってる? 森には魔女がいるんですって。
小さな小屋の、森の魔女♪
正気を失っした女たち♪
今日もお茶会、森の魔女♪
悪食の罪、おぞましや♪
いつまで鬼なの、森の魔女♪
子たちや森に、行くなかれ♪
男は食われ、女は鬼に♪
やつらは悪ーい、魔女なのさ♪
――それはきっと、少女と魔女の、永い永い鬼ごっこの話。
【あとがきとお詫び】↓
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【重要度:皆無】少女と魔女さん、鬼ごっこ ホラー部門でランクイン(お口直し用。オチ有リ)↓
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