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魔法・魔術体系

魔法・魔術体系


魔素まそ


世界に満ちる根源エネルギー。


あらゆる生命、大地、空気、植物、鉱物にまで存在する世界の根源物質である。


魔素は四種類の魔粒子が緩やかに結合した状態で存在しており、通常は安定した循環を続けている。



魔粒子まりゅうし


別名、粒子エレメント


魔素を構成する最小単位であり、あらゆる魔法の基本となる存在。


魔粒子には四つの属性が存在する。


・火の魔粒子


・水の魔粒子


・風の魔粒子


・土の魔粒子


すべての通常魔法は、この四種類の魔粒子を利用して発動される。



魔法


■ 通常魔法


一般的な魔法使いが扱う魔法。


術者は魔素の中から必要な属性の魔粒子を抽出し、それらを組み合わせることで様々な現象を引き起こす。


火球を放つ。


水を生み出す。


風を起こす。


岩を操る。


これら超常現象の総称を魔法と呼ぶ。


通常魔法では魔素そのものを分解することはなく、必要な魔粒子を取り出して利用するのみである。



■ 妖精誘導法


魔法の高度応用技術。


術者は魔粒子の流れを読み取り、その自然な流れに寄り添いながら誘導することで、より精密かつ効率的な魔法を発動できる。


妖精誘導法は魔粒子の意思や流れに逆らわない技術であり、世界でも習得者は極めて少ない。


本来は高純度魔法石の生成や魔道具開発など、人々の暮らしを豊かにするために研究されていた。


しかし後に魔王ニコラスは、この理論を極限まで発展させ、禁忌の闇魔法へ到達した。


魔王討伐後、この技術は危険視され、歴史から完全に抹消された。


そのため現代では、クロエほどの大魔術師でさえ存在を知らなかった。



光魔法


■ 光魔法(聖なる力)


大聖女ミュゲ・ジプソフィル、その転生体であるシャルロット、聖騎士アーサーなど、ごく限られた者だけが扱える特殊な魔法。


通常魔法とは異なり、魔素そのものを完全に四属性の魔粒子へ分解する。


そして、その分解の瞬間に発生する膨大なエネルギーを魔力として利用する。


通常魔法とは根本原理そのものが異なるため、圧倒的な出力を誇る。


その力は、


・治癒


・浄化


・結界


・光の聖剣


など、数々の奇跡を可能とする。


光魔法の適性に男女の違いは存在しない。


歴史上、男性・女性を問わず光魔法の使い手は確認されている。


しかし、教会では古くから治癒や浄化を司る女性が「聖女」として崇められてきた歴史があり、その影響から、光魔法は女性の力という印象が広く根付いている。



闇魔法


■ 闇魔法


魔王ニコラスが妖精誘導法を極限まで発展させて完成させた禁忌の魔法。


本来、魔粒子は自然な流れの中で緩やかに融合し、魔素へ戻る。


しかし闇魔法では、その流れを無視し、魔粒子同士を強制的に衝突・融合させる。


その際に発生する莫大な融合エネルギーを利用する魔法である。


妖精誘導法が魔粒子の流れへ寄り添う技術であるのに対し、


闇魔法は魔粒子を無理やり支配し、融合させる技術である。


そのため妖精たちは闇魔法を極端に嫌っている。



魔王因子


■ 魔王因子


正式名称:魔核融合体まかくゆうごうたい


魔王ニコラスが完成させた究極の魔導機関。


妖精誘導法を極限まで発展・応用し、自らが不老不死となるためだけに生み出した人工魔核である。


周囲の魔粒子を無限に吸収し続け、内部で永久循環させることで、絶え間なく魔素を生成し続ける。


その莫大な魔力は宿主へ、


・半永久的な生命


・老化停止


・驚異的な再生能力


・膨大な魔力供給


をもたらす。


しかし同時に、周囲の魔粒子を奪い続けることで世界の魔素循環を歪め、


魔物を生み、


ダンジョンを形成し、


やがて土地そのものを魔王領へと変貌させてしまう。


魔王因子は宿主だけでなく、世界そのものを侵食する災厄である。



名称一覧


正式名称


・魔核融合体


学術名


・魔素特異点


通称


・魔王因子


魔王ニコラスの研究名


・永久生命機関


・無限魔力炉


古代名


・賢者の石


西方名


・哲学者の石


錬金術名


・霊薬エリクシア


古代錬金術名


第一物質プリマ・マテリア


神話名


・命の水


約百五十年前。


全盛期の大聖女ミュゲでさえ魔核融合体を破壊することはできず、巨大な封印術によって封印することしかできなかった。


百五十年後。


転生したシャルロットも全盛期の十分の一程度しか力を取り戻せず、魔核融合体を破壊することはできなかった。


そこでシャルロットは、自らの身体へ魔王因子を封印することを決断する。


その代償として、封印維持に膨大な光魔法を消費し続けるため、自由に行使できる光魔法の出力は大きく低下した。


現在の実力は、現代最高峰の聖女ソフィアとほぼ同等である。



精霊


■ 精霊


魔素の身体を持つ生命体。


自然そのものと共に存在する高位生命であり、通常は人間の目には見えない。



■ 有身精霊


人と友好的な精霊が長い年月を経て受肉した存在。


肉体を持ちながらも、その本質は精霊である。


代表的な種族は、


・エルフ


・ドワーフ


・竜


など。



魔法生物


■ 魔法生物


体内へ魔力を宿した生物。


ワイバーンをはじめとする飛竜や魔獣などがこれに分類される。


魔法を扱う能力を持つが、有身精霊ほどの知性は持たない。



魔物


■ 魔物


魔素に侵食された生命体の総称。


元が人間であれ動物であれ、過剰な魔素に侵食され、理性を失った存在は魔物となる。


世界各地のダンジョンや高濃度魔素地帯に生息し、人類最大の脅威となっている。

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