Episode 30私のテディチューバは死ぬだろう
おい、この女の子は魔法の涙が出ている。
(ある日の家にて)
リリー:「あぁぁぁぁ、は、は、は……はぁぁ……あぁぁ、は、は……。私の Tuba が死んじゃうよぉぉぉ!」(大声で泣き叫ぶリリー)
(サヤンは仕事を続けている)
サヤン:「ったく……。何でそんな『ワニの涙(嘘泣き)』流してるんだよ?」
(声が聞こえないように耳に指を突っ込む)
リリー:(さらに大きな声で)「あぁぁぁぁ……あぁぁぁぁ……!!」
サヤン:「……絶対何かやらかしたな。行かないと一生泣き止みそうにない。」
(サヤンがリリーの部屋へ行く)
サヤン:「……どうしたんだよ?」
リリー:「あぁぁ、は、は、あぁぁ……(泣きながら)Luおじさま、見てよ……私の Tuba がぁぁ。Tuba の足が破けちゃったの!」
サヤン:(心の声:あんなに大声で泣いてるのに、目に涙がひとつも溜まってないのはどういうことだ?)
サヤン:「リリー、明日エナ・ママが来たら縫ってもらえばいいだろ。」
リリー:「あぁぁ、は、は……(泣きながら)明日までもたないよ!死んじゃうよぉ!」
サヤン:(目を合わせて)「……それ、ただのぬいぐるみだろ? 明日までに死ぬとかあるか?」
リリー:「おじさまには分からないんだ!この子にだって命 があるんだよ!」
サヤン:(心の声:生きてる人間の心配はしないで、俺たちみたいな生きた人間を死体にする勢いで困らせやがって……『この子にだって命がある』だと? おかしな子だ!)
サヤン:「ったく……。ほら、貸せ。俺が縫ってやる。……でも、俺、縫い物なんてできないぞ、リリー。」
リリー:「なんでできないの!? こんなに大人なのに、少しは練習したらどうなの!?」
サヤン:(怒って)「お前……! 貸せよ、やってみるから!」
(サヤンが Tuba の足を縫おうとするが、針が自分の手に深く突き刺さる)
サヤン:「痛っ……! かなり深く刺さったぞ……。」
リリー:「あぁぁ、あ、は、は(泣き続けている)」
サヤン:(落ち着いてから)「リリー、怪我したのは俺だぞ。泣くなら俺の方だろ。」
リリー:「あぁ……。ごめん、おじさま。……でも、おじさま、泣いてもいいんだよ? 私はただ、おじさまに付き合ってあげてるだけだから。」
サヤン:「あ、痛っ……あぁ……。リリー、早く First aid box を持ってきてくれ!」
リリー:「わかった!持ってくる!」
(リリーが First aid box を持ってくる)
サヤン:「よし、まず Sanitizing しろ。」
(リリーが箱の中から『腰痛のクリーム』を取り出して塗ろうとする)
サヤン:「リリー……痛っ!……あぁ! それ、腰痛用のクリームだろ!」
リリー:「あ、あれ……? ごめん……。じゃあ、これ?」
サヤン:「違う……リリー、それは火傷用のクリームだ! あの箱の中のやつをくれ!」
(ようやくリリーが包帯を巻き、サヤンの Head にキスをする)
サヤン:(少し照れて)「……今の、何だったんだ?」
リリー:「私、習ったの。誰かが怪我をした時、その人の Head にキスをすると、傷が早く治るんだって!」
サヤン:(心の声:リリーはいつも厄介事ばかり持ってくるけど、最後にはこういうことをするんだ。俺の怒りが全部『愛 』に変わっちまう。リリー、これは卑怯だぞ……。でも、こんな怪我なら毎日してもいいかもな。)
サヤン:「……よし。仕事に戻るからな。二度と同じことするなよ?」
リリー:「約束するよ、Boss!」
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