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アン・レーヴ(Un rêve|ひとつの願い)

サヤンには、リリーを手に入れたいというひとつの夢がある。

そしてリリーにも、サヤンを手に入れたいという夢がある。

サヤンは三年前から、

同じ夢を何度も見続けている。

それもまた、ひとつの夢だ。

一方でリリーは、

コインを投げてひとつの夢を願った。

それもまた、夢だった。


【日本の読者の皆様へ:インドから届ける物語】


はじめまして。私は日本の作家ではありません。インドのグジャラート州から、この物語をお届けしています。


実は、この物語は大切な親友への誕生日プレゼントとして、両親には内緒で一週間かけて書き上げました。テーマは「女性の自立(Women Empowerment)」です。インドには、若くして夢を諦めなければならない少女たちがまだ多くいます。そんな彼女たちの希望や葛藤を、グジャラート文学のような親しみやすい雰囲気で描きたいと思い、筆を執りました。


翻訳ツールを使いながら、一文字ずつ大切に日本語に直しました。不自然な表現もあるかと思いますが、私の情熱と親友への想いを受け取っていただければ幸いです。






これは単なる夢でも、追い求めるべき目標でもありません。ただの「願い」です。僕はただ、それを現実にしたいだけなのです。なぜなら、僕の心には彼女への愛しさしかなく、本当に彼女を自分の人生に繋ぎ止めることができるのか、自分でも分からないからです。

僕の人生という名の物語は、上海に降り立ったあの日から始まりました。彼女が僕の人生に現れてから、彼女は僕のすべてになりました。僕がこうして言葉を綴るのは、たとえ彼女を失ったとしても、共に過ごした「黄金の時間」をこの本のページに閉じ込めておきたいからです。

もし彼女が隣にいなくなっても、このページたちが僕を慰め、彼女がいつもそばにいると感じさせてくれるはずです。彼女はいつまでも、僕の心の中に生き続ける。彼女は、僕だけのものです。

その日はとても特別な日でした。カレンダーの日付は、たぶん2007年12月10日だったと思います。あの日のことは決して忘れられません。なぜなら、おそらく私の人生で最高の日だったからです。

上海行きの始発便で上海に到着しましたが、空港から目的地まではとても遠く、2時間ほどかけて午後1時頃にようやく市街地に着きました。(そして、父に電話をかけました。

サヤン:うん、パパ。どこに来ればいいの?

ちゃんとした住所を教えて。

地図に表示されないんだ。

父 [ファシオ]:「サヤン…!(怒って)おい、お前な、在庫を失くした時はマップにでも聞きなさい。どこに置いたかってな。このマヌケ…!いい大人なんだから、誰かに聞こうっていう頭はないのか?」

サヤン:「父さん……。父さんと口論するのは、たぶん間違いでした。僕が父さんに勝てるわけないですから。……あのね、ニューヨークではみんなマップを使うんですよ。誰かに道を聞いたりなんてしません。」

父 [ファシオ]:「サヤン、お前はそのまま私の友人の家に来なさい。用事があるんだ。」

サヤン:「わかった。住所を送って。すぐに行くよ、10分で着くから。」

父 [ファシオ]:「わかった、サヤン。10分で来なさい。どのみち、あいつが来る時間だからな。」

サヤン:「父さん、誰が来る時間なの?……しもしも?(電話が切れた)」

サヤン:あの時の電話のやり取りは、今でも忘れられません。あの日、僕の心の中には今までとは違う、愛おしさでいっぱいの不思議な感情が込み上げていたからです。……あの日だったんです。電話を切った直後、僕の車が彼女の自転車とぶつかったのは。

僕にとって、それは今思い出しても笑みがこぼれるような、心ときめく瞬間でした。怒りで真っ赤になった、まるでトマトのような彼女の顔を見た時、彼女がどれほど綺麗かに気づいたんです。僕の不注意でぶつかってしまい、彼女は転んでしまいました。僕は急いで車を止めて外へ飛び出し、彼女を助け起こそうとしました。

でも、彼女は独特の口調でこう言い放ったんです。「放して。助けなんていらないわ。ねえ、目が見えないの? こんなに大きな自転車に乗ってる女の子が見えないなんて、どういうこと?」

僕は言いました。「すみません、お嬢さん。手伝わせてください。」

「私の手を放して、ミスター!」彼女はそう言って自力で立ち上がりました。僕は彼女の自転車を起こしながら、「ごめんなさい。父からの電話に気を取られてしまって……」と謝りました。

「だから何? お父さんからの電話なら、誰を跳ね飛ばしてもいいってわけ?」

サヤン:「すみません、お嬢さん……。」

(彼女は赤とオレンジの制服を着ていました。白いシャツに赤いコート、そしてオレンジと赤を組み合わせたスカート。フランスの女の子のようなゴールドブラウンの髪に、ピンク色の頬。すらっとした長い脚が印象的で、彼女はとにかく……とにかく、とびきり綺麗だったんです。)

ああ、皆さん!大事なことを言い忘れていました。本当に、あの日彼女はひどく怒ったまま立ち去ってしまったんです。僕もその後すぐに車に乗り込み、教えられた住所へと向かいました。サヤン:「さて、皆さんに白状しましょう。実はあの日、父さんは僕の結婚相手を選ぼうとしていたんです。デルおじさんの娘さんと僕を結婚させるつもりだったんですよ。でも、皆さんのこの『ブラザー』は、今まで100人もの女性を紹介されても、ただの一人も好きになれなかったんです。だから、今回だって好きになるはずがないと思っていました……あの自転車の彼女以外はね。

さて、あの日に話を戻しましょう。僕は教えられた住所に到着し、父さんに電話をしました。父さんは『ああ、中に入りなさい』と言いました。中に入って、父さんやデルおじさんたちに挨拶を済ませると、みんなでソファに座って、あれこれと世間話を始めました……。」

父 [ファシオ]:「デル、どうしたんだ?リリーはまだ来ないのか……?」

デルおじさん:「ああ、もうすぐ来るはずだよ。今日に限って遅れているみたいだね。」

(すると間もなく、聞き覚えのある声が響きました。)

「お父さーん!ただいま。……もう、信じられない!どこかのバカが車で私の自転車にぶつかってきたのよ。傷だらけになっちゃったわ!」

デルおじさん:「こっちへ来なさい。まずは、お客様に挨拶をするんだ。」

(彼女は最初、こう言いました。「あら、ファシオさん。こんにちは、ファシオおじさん。……ハロー。」でも、僕の顔を見た瞬間、声が裏返りました。「……えっ、あなた!? お父さん、私の自転車を跳ね飛ばしたのはこの人よ!」)

僕は言いました。「すみません、お嬢さん。あれは完全に僕の不注意でした。改めて、心からお詫びします。」(僕は彼女に何度も謝りました。)「はじめまして、サヤンです。」

(彼女はとても冷ややかな、そっけない声で言いました。)「……はい、ハロー。」父 [ファシオ]:「おや……お前たちがもうすでに出会っていたとは、思いもしなかったよ。これなら改めて二人を引き合わせる必要もなさそうだな!」

サヤン:デルおじさんはリリーを奥へ連れて行きました。しばらくすると、彼女は着替えて、手に茶器チャイを持って戻ってきました。彼女は皆に配り、そして最後に……僕の番でした。お願いですから、その時のことは聞かないでください。本当に、聞かないで。

デルおじさんは自慢げに話していました。「うちのリリーが作る料理は天下一品でね、このチャイなんてまるで天国にいるような気分にさせてくれるんだよ」と。おじさんは嘘を言っていたわけではなかったのでしょう。確かに、一口飲んだ瞬間、天国の入り口がはっきりと見えた気がしましたから。

ただ、その味は……毒とゴーヤ(苦瓜)を混ぜ合わせたものを超えるほど強烈でした。僕はすぐに悟りました。彼女は復讐のためにこれをやったんだと。僕のカップには、これでもかというほど大量の生姜ショウガがすり潰されていて、もはやそれはチャイではなく「生姜ジュース」そのものでした。僕はたまらず、そっとカップをテーブルに戻しました。デルおじさん:「サヤン、チャイを飲み干しなさい。どうしたんだい、口に合わなかったかな……?」

サヤン:「いえ、まさか!こんなチャイ、今まで飲んだことがありません。すごく美味しいです、ワォ……。でも、実はその……僕はあんまりチャイを飲むのが得意じゃないんです。」

父 [ファシオ]:「これほど美味いチャイなんだ、全部飲みなさい。ほら、飲み干すんだ。じゃないとリリーに失礼(悪い)だろう。」

サヤン:「ごめんなさい、父さん……。お願いです、もうこれ以上は無理です。無理強いはやめてくださいよ!」




【あとがき】


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。


この物語を、2007年12月10日に生まれた私の大切な親友に捧げます。彼女の存在そのものが、この物語の輝きです。誕生日おめでとう。


作中に登場する曲は、実は私が自分で歌ったものです。少し恥ずかしいのでリンクは控えさせていただきますが、友人はこれを「傑作」だと言ってくれました。その言葉を信じて、勇気を出して投稿しました。


もし、この物語が少しでも皆様の心に届いたなら、ブックマークや感想をいただけると大きな励みになります。皆様の反応を糧にして、試験の後にまた新しい物語を準備したいと思っています。


ありがとうございました。


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