過去の公式企画から傾向を探る
普段の企画は、1つのジャンルに限って特定のテーマを設定し、その条件に当てはまった作品を期間中に投稿し参加するというもので、今までは冬の童話、春の推理、夏のホラー、そして秋の歴史と4つの季節とジャンルに分けて開催されておりました。
しかし、それは今年においてその形式が終わってしまったのです。
そして新たに出来たのが、全ジャンルが対象である「春のチャレンジ2025 」と、大ジャンル文芸が対象である「秋の文芸展2025」です。
これは、推理と歴史では作品が集まらなかったことが原因で、運営は痺れを切らして行われたのだと思われます。
つまりこれは運営の新たな試みというわけなのですよね。
そこで私は今までとは異なる形で開催されるとなった今年の春の企画が成功したのかどうかを前回調査を行い、そして今回も秋の企画に関しても成功したのかどうかを調査することに致しました。
そこでまず成功の指標の1つである作品数について調べることに致しました。
2004年から2025年の春までは、前回のエッセイ『公式企画「春のチャレンジ2025」の試みはどうだったのか、独自調査をしてみました』で掲載した数値をそのまま転載致しますので、ご了承ください。
また、2025年の夏は2025年11月24日20時40分時点、2025年の秋は2025年11月26日0時20分が調べた時刻となります。
2009年夏ホラー:46作品
2010 年夏ホラー:26作品
2011年夏ホラー:59作品
2012年夏ホラー:109作品
2013年冬童話:342作品
2013年夏ホラー:153作品
2014年冬童話:340作品
2014年夏ホラー:174作品
2015年冬童話:414作品
2015年夏ホラー:427作品
2016年冬童話:409作品
2016年夏ホラー:358作品
2016年文学フリマ:804作品
2017年冬童話:475作品
2017年夏ホラー:528作品
2017年文学フリマ:478作品
2018年冬童話:379作品
2018年夏ホラー:502作品
2018文学フリマ:311作品
2019年冬童話:273作品
2019年夏ホラー:480作品
2020年冬童話:281作品
2020年夏ホラー:999作品
2021年冬童話:609作品
2021年夏ホラー:823作品
2022年冬童話:541作品
2022年春推理:212作品
2022年夏ホラー:624作品
2022年秋歴史:185作品
2023年冬童話:335作品
2023年春推理:201作品
2023年夏ホラー:1082作品
2023年秋歴史:142作品
2023年俳句・短歌:825作品
2024年冬童話:385作品
2024年20年記念:431作品
2024年春推理:230作品
2024年夏ホラー:900作品
2024年秋歴史:175作品
2025年冬童話:362作品
2025年春チャレンジ:2458作品
2025年夏ホラー:1576作品
2025年秋文芸:1448作品
こうして一覧にして眺めますと、本当に参加数が増えておりますよね。
まあ、初期は作品が多く削除されていることを考えても、やはり増加傾向にあるかなと思われます。
特に今年の春・夏・秋は桁数が違いますね。
春のチャレンジは全ジャンル参加型だったので、群を抜いて多いですが、やはり秋も8ジャンル参加型なので数値が大変大きくなっております。
今までの秋の歴史が185→142→175という傾向を見たら、作品は比でないほど参加数が増加し、作品を集めるという点では、前回の春の企画と同じく大成功と言えるでしょう。
しかし、企画はただこれだけで大成功と言えないと思いますので、他の面からも探って行きます。
※因みに童話は少ないように思われますが、実は開催期間の割にはかなり多いです。
冬童話→36日
春チャレンジ→48日
夏ホラー→57日
秋文芸→62日
つまり1番長い秋の日数で作品数を換算すると、以下のようになります。
冬童話→623作品
春チャレンジ→3174作品
夏ホラー→1714作品
秋文芸→1448作品
確かにこれでも他の企画に比べたら少ないですが、マイナーなジャンルでここまで集まれば十分凄いと思いますし、何より童話は一定数全ての作品、または大半の作品数を読み通す方もそこそこいらっしゃるので、冬童話は根強く残っているのだと思われます。




