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第五話 知識を吸収する

「性行為は..、やっぱり....」


「ふふ、面白いな。先程までの夢想の中の君なら、即座に反論したものを、

今は満更でもなさそうだ..。なぁメリッサ。面白いだろ?」


「....わ、私はその、、」


「あはは!君も拒絶はしないのか?

だったら今すぐにでもこの場で開始して構わん。

人間の交尾を生で見るのは数百年ぶりだからな。非常に趣深い」


「..........」

「..........」


ーい、良いんじゃないか..。

これ..。だって、

さっきまでのメリッサ”像”は全部俺の人間に対する恐怖心が作り出した

幻想で..、だからそれが治った今なら良いんじゃないか....。


「お?始めるのか??」


何度も強調させてもらうが、

だってメリッサはSS級の美女。現実世界じゃアメリカの

ハリウッド女優並みの容姿の持ち主..。恋愛感情以前に本能が抗えない..。


「め、メリッサ....」


俺は彼女の顔を真正面から見据えた。顔が紅潮し、瞳は潤んでいる。

彼女の湿り気を帯びたピンク色の唇が、妙なエロスを放っている..。


ーゴクリ..。これは、ワンチャンあるのでは?

異世界転移して童貞卒業!!


「ツルギ....」


「は、はい..」


「セイコウイって何?」


「え?」 


「アハハ性行為を知らないのか?教えてやろう。

性行為とはXXのXXXをXXのXXXにXXしてXXをXX

しXXにXXさせるというXXXXをXXXための作業だよ!」


「....。XXXが、私のXXXにはいるの..?」


「そうだとも」


「それが性行為..。ど、どうしてツルギは性行為したいの?」


「......」


「自身の性的欲求を満たすための慰み者としてーー」


「お前は黙っていろ!!!!あ、あはは..。め、メリッサ..。別に俺は、

自分の欲求を満たしたいわけじゃない!ただ君の<呪い>を解きたいだけで..」


「そ、そうなの??」


「やれやれ..。王に向かって黙れとは失礼な..。

まぁいい..。その様子では、お前らまだ未経験だろ?」


「は、はい....」


「再度繰り返し言うが、魔女は死んだ。呪いを解くには性行為しかない。

しかしそれをやる術を知らないなど話にならないからな..」


「そ、それじゃあどうすれば....」


エルフの王ーー目の前で座っている。彼女の膝下まで達する長い毛先を指で

くるくるさせながら、彼女は真紅に染まる鮮やかな瞳をこちらに向け、

まるでこちらの心理を見抜くかのような挑発的な笑みを浮かべながら言った。


「知らないなら..、まずは知識を吸収すればいい。そのための

教材がエルフの森の、大木の幹をくり抜いて作られた王立図書館に存在する。

案内してやるからついて来い」




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