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異世界に転移して回復能力を手に入れた俺が、老化の呪いを受けた超毒舌ヒロインを助ける羽目になった件  作者: ラストジェネレーション


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最終話 restart

「また会ったね..剣....」


 ”また”


 どういう事だ..?”また”って事は、過去に一度あった事がある..。

そりゃそうだ、彼女はスタンリューマ..。スタンリューマ..。顔だって、服装だって、

香りだって、全部スタンリューマだ。そっか、じゃあもう彼女は死んだ..。

死んだ..。間に合わなかった。こんな所にいる間に、15分はとっくに経過して..。

何てこった..。俺はサーニャとの約束も守れていない..。嫌だ..。もう、これで終わりか..?

魔女は倒せました。でも、俺はまだ終われない。だって、だってだってだってだって


 だって、俺は、、スタンリューマを、、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だーー



「剣..。ありがとう..」


「待って..。だめだ..。嘘だ..。こんなとこにいちゃダメだ..。

早くあの森に戻るんだ!まだ間に合うかもしれない。まだ、何か

生き返る方法があるかもしれない。だからありがとうなんて言うな..。

俺はまだ、君に何も返せていない。まだ、君を救えてない..」


「そんな事..」


「くそ!!なんなんだ俺の加護は!いつだって大事な場面で何の役にも

たたない..。治れ治れ治れ治れ治れ治れ!!治れよ!!!!」


「..剣」


「治れ..。治れ治れ治れ!!」


「剣..。もう、良いんだよ....」


 彼女のシトラスの香りが、俺の鼻腔を突き抜けた。

彼女が俺を抱擁したからだ。彼女の両手が、俺の背中に触れた。

彼女の鼻息が、俺の肩にかかった。そんな彼女がどういう顔をしているか、

俺には分からない..。ただ、背中を掴む手が震えている事から全てを察した。


 死ぬのが怖い、当たり前の感情ーいや、ここはもう死んだ後の世界ー

つまり、これからどうなるか分からない。先を見通せない事に対する恐怖


 それは俺も同じだ。俺だって、このまま終わるのは怖い。

だからこそ、こんな所で終わりたくない..。


 考えろ考えろ考えろーーまだ何か方法はあるはず..。

俺の命なんか消えてなくなっても良いから、スタンリューマだけでも..。

何とか現実世界に戻すーー


 なのにさ..。何で俺の加護が使えねぇんだよ..。どうして、何の反応も示さないんだよ..。

俺は、俺は、、自分という存在、エネルギーが消えても構わない..。だからさ、

もう一度だけスタンリューマを元に戻すんだ..。お願いだ..。お願い....。


「だから..。もう良いんだよ..」


「....良くないよ。何でまだいるんだよ....」


「うん..。まだいるよ..。まだ、いるからさ..。一緒に話さない..?」


 話すーーそうか..。俺たちはもう死んだけど、ここにスタンリューマという個人は

確かに存在する。だったら、、少し喉が渇くのは難点だけど、これから先も、

彼女とずっと一緒にいれば良いだけの話ではないか..。


「うん..。そうだね..」


 俺の唇の震えと動悸は、もうおさまっていたし、スタンリューマも、

いつの間にか手の震えは無くなっていた。なんだ..。彼女も俺と同じ事

考えてたんだな..。彼女だってずっと俺といた....い......はず....。


 あれ..。


 俺は自分の背中に回された彼女の手を振り解くかのように、

半歩のけぞり、その場で膝から崩れ落ちた。


「どうしたの?剣..」


 これは俺がそうだったように、この空間では加護は使えない..。

なら、スタンリューマが加護の力で作り上げ自らに同化させた『お姉ちゃん』

という人格は、ここにはもう既に存在していない....。


『彼女は感情の変化に乏しく』ーー


 乏しい..。感情を表に出さないタイプ。もし目の前にいるこの人が

俺の良く知るスタンリューマなら、こんな状況でもきっと、常に冷静で

いるはずだ..。少なくとも、冷静でいる演技は出来ると言った方がいいか..。


「ちょっと剣さ..。急に離れないでよ..」



 ???



 そういえばスタンリューマって、こんな口調だったか..。

聞き馴染みのある口調と、抑揚ーーどこかで聞いた..。いつも聞いていた。

隣で歩くと、いつも横から鳴っていた音..。声質は違うけど、、



「ねぇ..。離れないでよ..。とても怖いの、我慢出来ないじゃん..」



 彼女は、口元では笑顔を取り繕いながらも、瞳には水の膜を張っていて、

膝立ちの俺を見下げている。辛い感情を隠し、虚飾の笑みを創る..。


 俺は、この彼女の表情を、見た事があった。



「そういう事か..」


「ちょっと、、どういう事だか..」



 俺はこの時、腹の底から色んな感情が濁流のように溢れ出してきて、

制御する事が出来なくなっていたと思う。


 相反する二つの感情が凌ぎ合い、どちらを取っていいのだか、まるで

分からなくなってしまったのだ。そしてその結果として俺の脳が下した命令ー


 それは、再び彼女を抱きしめる事だった。


 嬉しいはずなのに、涙が溢れて止まらなくなった。いや、嬉しいから

泣くんだ..。嬉しくて、どうしようもなくなって、感情の吐き出し口が

無くなった時に、それは目から溢れ出てくるんだ。


「うわぁ..。剣..」


 彼女は一瞬目を大きく見開き、口を開いて何かを言おうとしたが、

後少しで出かかっていた言葉を、ぐっと飲み込んだ。


「ーースタンリューマ..」


「ん?どうしたの..」


 10分くらい、ずっと抱きしめていたと思う。いや、10分は流石に大袈裟か..。

とにかく、それくらい長い間抱き締めていたのは、ずっと涙が溢れ続けていたのも

あるし、何より話す事が出来なっからだ。一音目を発生すると、横隔膜が

もの凄い勢いで痙攣し、それと同時に身体に振動が走る。そんな動作を、もう

何十回と繰り返した所で、ようやく落ち着いてきたのが今だった。




「久しぶり...」





































          ー「白木....」」


 これを言い終えると同時に、今度は白木の身体が、小刻みに震え出した。

しかし、俺には彼女がどんな顔をしているか分からないのが歯痒いーー

彼女の顔をもう一度、真正面から見たくなったーー


 だから俺は両手で白木の肩を掴み、自分の体からひっぺがした。

かなり乱暴な動作になってしまったと思う..。でも、彼女の身体は想像よりも

遥に軽くて、離れるのは一瞬で、何より抵抗力を感じなかった。


「あ....」


 きっと、自らの感情の渦の中に奔流されていた所を、いきなり現実に

突き戻されたのだ。そのためか、彼女は阿鼻驚嘆の顔を俺に見せた。


 俺も彼女の顔を見つめた。涙袋は涙で真っ赤に腫れ上がっており、

涙の線は、既に顎下まで達したものが、おおよそこの空間でも存在し得る

重力の影響を受け、眼下を流れる光の粒の流れに、波紋を広げている。


「何から..、言うべきなんだろう....」


「....」


「白木....。まずは、本当にごめん..。前の世界で、俺が白木の事を

鬱陶しいって、そう言っちゃった事..、本当に、、ごめん....」


「....」


「あれさ..。本心から言ったわ..け..じゃ......」



 この時からだ。


 白木は声を荒げて泣いた。『ごめんなさい』と、震えるような

声で何度も俺に、そう訴えかけながら、

それは一度活動を停止したかに思えた活火山が、再び噴火するように、

新たに生まれた感情で、と言うより、元あった感情が再度爆発したーー

という印象を受けた。


 以降も、白木の悲痛な叫びは止まる事はなかった。

彼女はさっきからその場で泣き崩れるばかりで、何も話せないようだった。

だから俺は彼女の背中を摩りながら、この一連の流れを傍観していた魔女に、

尋ねてみる事にした。


「どうしたんですかね....」


「あぁ..、彼女はーー」


 と、魔女はそこまででかかった発言を一旦保留し、出し惜しみした。


「最後まで言ってください..」


「い、良いの..?うん..。分かったよ....」


「はい..。お願いします..」


「コホン」と魔女は一つ咳払いをして、話を続けたーー


「彼女は知ってしまったんだよ..。君がさ、前の世界で不良グループに

いじめられていて、そのために、わざと酷い言葉を放ったのだと..」


「え....どうしてそれを..」


「恐らく、彼女に新しく出来た友達の誰かが、うっかり口を滑らせたみたいだね..。

君が凄惨な暴力を受けていたと知っていたのは、クラスメイト全員が知っていたから..。

あっ、もちろん白木を除いてだけどね..」


 眩暈がして、卒倒しそうになった。でも、最後まで聞かないと..。


「あの..。白木がそれを知ったのは、いつですか....?」


 そして、魔女は恐らく、俺の考え得る中で最悪な返しをした。


「うーんと..。確か彼女が高校に進学してすぐだったか..。

彼女以外にも、あの高校に進学したクラスメイトは何人かいたからね..。

きっともう、君の受けていたイジメを話した所で、自分たちが次の

ターゲットにされる事はないと..、そう判断しての事なのだろうね..」


「....」


「とにかく、そこで全てが判明してしまったんだ。あの時のツルギに

投げかけられた暴言、そして挙げ句の果てには財布泥棒の一件まで..。

全部、自分を庇うための行為だったって..」


「....。それで、その後は..」


「......、これは、私の口から言わないと駄目かな..?」


 今の取り乱し発狂する白木の姿を見て、何となくだが想像はついた..。


「そっか....。そうだったんだ......」


「えぇ..、これが貴方の死んだ後、後日譚とも言える話ね..」


「..。はい..、ん..?それはともかくとして、貴方はどうして、

俺の死んだ後の話とか、そんなに詳しく説明出来るんですか?貴方は

あくまで異世界における魔女でしょ..」


「あ、あはは..。そ、そうだよ〜♪♪」


「....。まぁ良いです。でもおかげで、白木と何を話すべきか

分かりました....」


「そう、なら良いわ....」



 白木は相変わらず、声を荒げて泣いている。

こちらに背中を向けているせいで、どこから話しかけるべきか悩んだが、


「白木..」


 とりあえず、後ろから正面に回り込んで、目線を合わせた。


「ごめん..ごめん..」


「もう良いからさ..」


「良くないよ!!そのせいで、、私のせいで..、剣は自らの命を絶ったんだよ..。

私がいなければ、剣は前の世界でも、きっと上手くやっていた..」


「ち、違うよ..。俺はさ..、白木が原因で、自殺しようと思ったわけじゃなくて..、

単に高校入試の出来が悪くて、それで悲観して、縄で首を括ったらそのまま

go to heavenしちゃっただけだから..。白木のせいじゃないよ..」


「嘘よ!!」


「え..。嘘って言われてもなぁ..」


「そんなわけない..。

だってあなた、入学式の新入生代表に選ばれる予定だったんだよ..。

あの年..、問題が異常に難化して平均点が凄い下がったのに..、それでも

例年並みの点数を軽々と超えてきたって..」


「え..いやいやそんなわけ..」


 え?え?つまり俺は、高校受験に受かっていて、それなのに

勝手に落ちたと判断して自殺..。嘘..。ナニソレ..。


「言い返せない..?ほら、やっぱり私のせいなんだ..」


「....。ああもう!!じゃあ全部言ってやるよ..。

これ一番言いたくなかったけど、

言わないと信じてくれなさそうだしさ....」


「....」


「白木が好きだ!!大好きだ!!....だから死んだ」


 やばい..。言っちまった..。どんな顔されるか..。



「え..?」


 ですよね..。普通ドンびくよね..。


「ちょっと待って..。可笑しいよ..。私の事が....ス..き

だから死んだって..。意味分かんないよ!!」


「意味分かんないよな..。ただ究極に要約するとそんな感じだ..。

だから、白木のせいってより、白木の”おかげ”の方が正しいかな..」


「あはは..。何....それ..」



「だからさ..」


「うん..」


「白木、、俺本当はお前の事がーーー」
































 ピ ピ ピ


 一定の調律で電子音が鳴り響いた。


 暑い..。どこだここ..、俺さっきまで、白木と一緒にいて、、


 いや..、そんなわけないか..。俺は自殺したんだった..。


 待てよ..。じゃあ何故意識があるんだ..??


 もしかして、、生きている..。誰かに救助された..?


 じゃあここは、病室のベッド..、、だったりする..。



「ーー起きてーーー」



 ん..?人の声がする..。誰だ....。






















「良かったのかい。剣の告白を聞かなくて..」


 スタンリューマ、、元い、白木の手には、少量の光の粒が握られていた。


「えぇ..。良かったのよ..。私には、剣に好きだなんて言ってもらえる

資格はないのだから..。彼には私の事なんて忘れて、新たな人生を

送ってもらいたいの..」


「そう....。しかし、何だか胸がモヤモヤするわ。結局どちらも、最後まで

思いを打ち明けられずに、、いや、、案外君は積極的だったか..。

告白と、それに接吻までしちゃって..。クスクス..」


「ちょっ..。貴方!!あれを見てたの!?とんだ悪趣味な奴ね!!」


「ふふっ..。仕方ないでしょ..。私は見なくとも、この宇宙で起こる事象の全てを

把握しているのだから..」


「うん..。そうだったね..。貴方は魔女じゃない..」


「何だ。やっぱり知っていたのね..」


「当たり前よ!それを踏まえて、あなたの事を悪趣味だと言ったの、

どうして貴方は、あの世界にだけ災厄をもたらすの?どうしてあの世界だけ..」


「あっはは..。それは単純な理由だよ..。自分の手で創り出すと、それを

壊したくなる感性に駆られるだろ??」


「駆られません。やっぱり、貴方は理解出来ない..」


「それはそうよ..。理解されたら逆に怖いわ..」


「....」


「ねぇ、最後にお話ししよう白木とやら。これは”神”である私を持ってしても

理解出来ないのだけれど、どうして剣は最後まで、君とのツリーハウスでの

日々を思い出せなかったのかしら?

君はどうせ、彼に自分との会話を忘れるように”洗脳”したのだろうけど、

君の加護は頭に回復能力をかければ解けるじゃない。それでも彼は」


「思い出せなかった。と?」


「そう...」


「さぁ..。何故だろうね..。私の能力には、まだ別の、隠された条件が

あったのかもしれない..。それは貴方にも分からないの?」


「そうなんだよね..。元々、加護というのは、世界を面白くするために、

私が生み出した概念なんだけど..。その能力の詳細を一々把握しているわけでは

ないからね..。だから貴方のような畜生にしてやられたのよ..。全く....」


「ははっ..。それでか..」


「後もう一つだけ..。私が出来るのはあくまで事象の読み取りのみで、

個人の考えまでは見通せない。だから聞いておきたいのだが、

貴方はどうして、エルフの森を創り、そこに住むエルフ全員の

人間に対する恨みの感情をなくさせたの?」


「あぁ..。エルフの森の事..?それはね..、ただ私が、

これ以上の争いを望まなかったって所が大きいかな..。

だって戦が絶えないと、いざ”客人”とかが来た時に、きちんと

もてなせないし、平穏な日常を送るのもままならない。

そうなってくると..、ね..」


「....。客人..。ま、まさかお前。剣がこの世界に転移し、

エルフの森にいずれ来るとこまでを読んでいたとかでは..」


「まっさか〜..。そこまで頭が回るわけないでしょ。私が..」


「そ、それはそうね....」


「うん。だから、じゃあね神様。剣はいなくなってしまったし、

貴方とずっと二人きりなのも退屈じゃない。あ..、後ね、、」


「な、なによ??」























『神様。私、そして剣の二人を、再び地球に生まれ変わらせなさい』



「え..?」


「やろうと思えば、神である貴方には出来るでしょ..」


「はい..」




 さて、、全ての要素は揃ったかな..。


 ううん..。最後に一つだけーー



『私と剣は永久的に全ての記憶を失います。ただ、これだけは覚えておいて..。

20××年2月○○日午前■時△分ーー私の、大好きな

渡良瀬剣が自宅で首を吊って自殺する。それだけは..、忘れないでね..』



 大丈夫..。


 生まれ変わったら、今の私はなくなっちゃう..。


 でも、そこで成長するのは確かに私で、私という存在は無くならない..。


 だからさ..。剣、、ごめんね..。最後に、まだ私が私であるうちに、


 たった”一年”でも良かったから、君と最後の時を過ごせて、本当に楽しかった..。


 














 ありがとう..。大好きだよ....。

















 病室のベッドの上。窓際には、一輪の赤い薔薇がいけられていた。


 天井を見渡すと、正方形のタイルに、等間隔に穴があけられている。

 

 そして問題なのは俺の身体..。


 何日間、いや、何ヶ月意識が不明だったのだろうか..?もしかして、

何十年も..いや、それは多分ない。少し腕は細いけど、色はそこまで悪くないな..。


「でも、誰もいないのな..」


 寂しい..。チェっ..、親でもいいから、誰かいて欲しかったと願うのは、俺の我儘か..。


「うーん..。これで白木でもいたら最高だったんだけど....」






 あ....。










「なに?そんな素っ頓狂な顔しないでくんない..」


「え..。どうして....、白木が....」


「分からない。ただ、君が自室で首を括ったのが..、確か2週間前..。

君とはもう顔も合わせたくなかったけど、何でかな..?虫の予感って言うの?

行かなきゃまずいって、本能的に感じて立ち入ってみたら、、ね....」



ーそっか..。白木は俺の家の合鍵の場所を知っているから..。



「そうなんだ....」


「..」


 まずい..。顔を直視出来ない....。


「ねぇ..。剣....」


「は、はい....」


「どうして..、どうして自殺しようとしたの..?」


「え..。そ、それは....」


「馬鹿!!!!!」


 その時だった。狼狽する俺の頬に、鋭い痛みが走った。


「何でよ..。どうして..」


「......」


「たった一度の人生を、粗末に扱うような真似はもうしないで..!!

貴方が死んだら、私だけじゃない。貴方の親だってきっと傷つくわ..。

だから。何かあるのなら、死のうとする前に、ちゃんと誰かに相談しなさいよ..。

そう、た、例えばさ..。私とかに!!」


 

 白木の唇が硬く結ばれた。


 それが俺には、彼女が必死で、涙を堪えているようにも見えた。


「ごめん..。でもさ、純粋に嬉しいよ..。

俺、実はさ..、白木と仲違いした事、、ずっと後悔していたんだ..。

だからこうしてまた、君と話す機会が出来て嬉しい..」


「あっそう..。じゃあ、困ったら連絡くらいよこしなさいよ..。

後、高校一緒だから、これから3年間....、よろしく....」



「うん。こちらこそ....」


 するとここで、白木の目は丸くなった。


「あれ..?貴方..。高校受かったの知ってたっけ..??」


「知ってるよ..。それも首席でね..」


「えぇ..!?確か貴方が死んだ日って、まだ合格発表の前じゃなかった..?」


「あ、あははは..。冗談冗談..。たださ、俺くらい頭良いと、受かるのも

当然だしね!」


 あれ..。確かに言われてみれば、俺はどうして知っている..?


「ははっ..。ウザ..。自意識過剰かよ....。あっそうだ..。

君のお母さんに今連絡入れといたから、そろそろ来るよ....。じゃあ、またね..」



「う......」














「待って..。白木......」










 

 この時、この場で、何故自分の口からその一言が発せられたのか

理解できなかった。でも、言わなければいいけない


 伝えないと、絶対に後悔すると、そう思った




 







ーー「白木....








                「俺は、白木の事が好きだ」











                             ーend





























まずは、ここまで読んでくれた読者の皆様に感謝申し上げます。

お陰様で、ここまでエタらずに何とか書き終える事が出来ました!!


本編はこれで完結です。

しかし、まだ書き切れていない箇所も複数あるので、

時間があれば後日譚でも書こうかな〜と考えています。



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