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異世界に転移して回復能力を手に入れた俺が、老化の呪いを受けた超毒舌ヒロインを助ける羽目になった件  作者: ラストジェネレーション


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第二十五話 胸騒ぎ

「メリッサ..。その話、嘘じゃないよね....」



「本当だよ」






「うわぁ!!き、キューラさん..と、サーニャさん..」


「ふふ。そんなに驚かないでくれ」


「そりゃあ、いきなり背後から現れたら誰だって驚きますよ。

物音も全然しなかったですし..、せめて一声かけて下さい!

それにメリッサだって..、少しはいるって教えてくれても良いのに..」


「ごめんね〜。あんたの間抜け面がどんなのか気になっちゃってね〜。

でも。予想以上のリアクションしてくれてありがとう!」


 相変わらず、メリッサは俺の事を小馬鹿にしてくる癖が抜けないようだ。

彼女を死から救い、一応俺は彼女の命の恩人だからか、

以前のように精神を抉られるレベルの辛辣な罵詈雑言の類はかなり減ったが、

正直それでもあまり良い気はしない。


「それで」とキューラ


「メリッサ。さっきの話で一つ訂正しておきたいのだが、

私たちエルフは皆、人間の事を恨んじゃいないし、寧ろ友好的さ。

10年前に平和条約だって結んだだろ?」


「そ、そうだけど..。でも!あなた達が過去の人間にされてきた事は事実でしょ!」


 メリッサはすかさず反論した。しかしキューラはまるで意に介していないかの

ように、キョトンとした顔を作った。


「確かに..、私たちが人間に過去にされてきた事は事実だが..。

メリッサ..それにツルギだって、

君たちは私たちに何か悪い事を働いたわけではないだろう?

何も罪のない人間をどうして恨む必要があるんだ?」


「な、なんて徳が高いんだエルフは....」


 俺は感心して、舌を巻いた。一方でメリッサは口を尖らせ、何か不満気だ。


「それは『アルマ教』の教えかしら?」


「アルマ教?」


 聞き馴染みのない言葉に思わず聞き返した。


「エルフの間で信仰されてる民間宗教よ。とにかく他人に優しくしなさい!

ってのが教えでね..。みんな偽善者じみてて気味が悪いのよ..」


「メリッサ..。聞こえているよ....」


「ひっ!」


 あ、メリッサが喘ぐなんて珍しい。


「アルマ教の啓示に従っているというのも理由の一つではあるだろう..。

ただし、私たちは知っている。復讐に人生を費やすのがどれだけ愚かで、

無駄な行為であるかとな」


「......。ごめんなさい..」


 め、メリッサが謝った!!


「ただ、スタンリューマ..。あいつだけは何を考えているか分からない..」


「まぁ。例外もあるってだけの話よ。でもあの娘今発情期でしょ。

どうせ寝ても覚めても交尾の事しか考えていないはず」


「サーニャさん!!」


「あら..。少し軽率すぎたわ..。これは失敬..」


「....。そうだ。あの娘は昔から、ずっと何を考えているか分からない」


「そうね。彼女は人とも、エルフとも違う。高次の種といえば聞こえは良いけど、

ああいう周りとは違う子はどうしても..ね。そうだ!今彼女はどこに?」



 サーニャは最後の方、言葉を濁した後、スタンリューマの所在を尋ねた。

そうだ。サーニャでも言葉を選ぶくらいだから、きっと、かなり

センシティブな話題なんだ..。



「あぁ..。王様は昨日、何だか人探しか何かで出て行くって言ってて、

今日朝起きたらもういなかったから....」


「俺もずっと寝てたので..」



「え?」



 この時、メリッサがどういうわけか俺の顔を覗き込んできたが、

特には触れる事もなく、スルーしておいた。


「そうか。でも誰を探しに行ったんだろうな..」


(そっか..。魔女という言葉を一つ伏せておくだけで、こうも推察されないのか..。

確かに、誰かを探すから、魔女を一人で討伐しに行くなんて考えもしな..)


 あれ..。どうして俺はスタンリューマに着いていかなかった..。まぁ、良いか。

彼女一人で何とかなるはずだしな..。うん、きっとそうだ。


「まぁ、どうせ大した事のない用事よ..」


「多分ね。ところで、あなた達は何故ここへ?」とメリッサ


「あはは..。実は昨日、スタンリューマに、ツルギに<魔法>とか

<呪い>を教えてあげるように頼まれて..」


「奇遇ね!私もツルギに剣術を教えるように頼まれたんだ!」


「ち、ちょっと待て!いくら何でも話が急すぎないか!?

確かに俺は昨日、スタンリューマにそうするよう言われて....。

いやその前に、メリッサ。お前昨日まで森を出るだとか言って

なかったか?それなのにここで教えてくれんの?」


「まあね。もう少しのんびりしていこうと思ったのよ」


「なら良いんだけど..」




 何故だろう。妙な胸騒ぎがする..。
















誤字


 舌をうねらせる?ではなく、舌を巻くです。


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