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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 名雲メイ編

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第4章 青いシロップのかき氷(名雲メイ編)後編

六郭星学園 大講堂



いよいよ、課題発表当日になった。課題はKクラスから1ペアずつ発表していき、そこからJクラス、Iクラスといき、Sクラスと回っていく。1ペアずつなので3日間に分けて発表をしていく。


そして今日はGクラスが発表していく。


Gクラスのトップを飾ったのは春井さんのペアだ。

春井さんのペアは戦国武将の甲冑を再現した模型を作った。


浦川アイク

「…………なかなかやる…………じゃないか。」


浦川さんから驚いた様子が見れた。


中盤に入ると次は夏目さんのペアが発表の時間になった。


夏目さんのペアはマジックショーを披露した。


初杉ジロウ

「へぇ…………やるじゃないか。すごいや。」


初杉さんも率直に褒めている。


そして終盤に入る……そしてGクラスのトリを飾ったのは僕たちだ。


ステージ裏で僕たちは準備をする。


真瀬莉緒

「いよいよですね…………。」


名雲メイ

「うん。大丈夫かな…………?」


真瀬莉緒

「声優さんも認めてもらえた曲です。きっと、みなさんにも認めてもらえます。…………だから、リラックスして演奏しましょう。」


名雲メイ

「…………莉緒くん。…………そうだね!練習の成果を見せましょう!」


真瀬莉緒

「じゃあ…………行きましょう!」


僕たちはステージ上に上がる。


真瀬莉緒

「では…………行きます。」


僕は合図を出して、演奏を始める…………!



演奏を終える、他の人の反応は…………?


男子生徒A

「とても良い曲だ…………!最高だったよ!」


女子生徒B

「良かった……!素敵な演奏をありがとう!」


僕たちは拍手喝采に包まれる。そうか……やったんだ……!


柳原悠香

「素敵な演奏でしたわ…………。本当に涙が出そうなくらい…………。」


遊馬雄三

「ああ。素晴らしい演奏だ。彼らの力を見れたな。」


柳原悠香

「ええ…………本当に。良かったわ…………。」


ステージ上から僕たちはみんなにお礼をして、ステージから降りて行った。


真瀬莉緒

「やりましたね。」


名雲メイ

「……………………。」


真瀬莉緒

「名雲さん…………?」


名雲メイ

「あっ…………うん。なんだか私…………とても嬉しくて…………!ここまで来れたんだって、思うと…………嬉しくて。」


真瀬莉緒

「ここまで来れたのは名雲さんのおかげです。自信持って言えます!」


名雲メイ

「ありがとう…………莉緒くん。」


こうして、課題発表は幕を閉じた。


六郭星学園 大講堂



SクラスからKクラスまで全クラスの生徒がずらりと並ぶ。


柳原悠香

「ただいまより、六郭星学園卒業式を行います。」


卒業式が始まる。1年間ではあるが、このクラスに出会えてよかったと実感する。


1人1人名前が呼ばれていく。


柳原悠香

「真瀬莉緒。」


真瀬莉緒

「はい。」


始めに男子が呼ばれる……そして、みんなの名前もそれぞれ呼ばれる。


柳原悠香

「名雲メイ。」


名雲メイ

「はい。」


柳原悠香

「夏目ホノカ。」


夏目ホノカ

「はい。」


柳原悠香

「春井リカコ。」


春井リカコ

「はい。」


そうか……卒業するんだ……。そう思うと悲しみに溢れていく……






柳原悠香

「以上で卒業式を終了いたします。」


そして、あっという間に卒業式が終わる。

本当にあっという間だった。卒業式も学校生活も。


ただ……唯一の救いは……。


夏目ホノカ

「みなさん同じ大学に進学されるんですね。」


名雲メイ

「しかも、期末テストの上位50人が同じ大学に進学するなんてね。」


春井リカコ

「世の中には不思議なことが色々とあるわね。」


大学もみなさんと、同じ大学になった。これからもお会いできるのが救いだ。


来年度もよろしくお願いします。


名雲メイ

「いよいよ声優歌唱祭の日ね。ワクワクしてきたわ。」


真瀬莉緒

「はい。どんな歌詞を書いたのか…………とても楽しみです。」


春井リカコ

「確かにドキドキはするわね。」


夏目ホノカ

「素晴らしい祭典にご招待されているなんてとても光栄です。最後まで楽しみましょう。」


みなさん、それぞれで楽しみにしている。姉さんも薮本さんもご招待されている。ほかのみなさんは普通の観客席だが、僕たちは楽曲を提供したので、関係者席でも観覧だ。


どんな歌詞を書いたのか、何度でも言いたいくらい楽しみだ。


僕たちは荷物を整理したあと、声優歌唱祭の会場に向かう。



声優歌唱祭 イベント会場



声優歌唱祭の会場に着いた僕たちは、関係者席に座る。


大物の作曲者や作詞家、今期待の大型新人などが関係者席に座り、僕たちが場違いな感じがしてならない。


真瀬莉緒

「緊張してきた…………。」


名雲メイ

「ドキドキするわね…………。」


真瀬志奈

「あっ、始まったわ。みんな盛り上がりましょう!」


声優歌唱祭が始まったと同時に、声優さんたちが登場する。


それと同時に、会場の観客が熱くなる。


まずは声優さんたちが登場し、6人で歌う。見事な歌の領域で観客も大盛り上がりだ。


そして、声優さんたちが歌ってきた名曲やキャラソンもそれぞれ歌う。それに答えるように、観客もボルテージを上げる。


そのあと、声優さんの新曲のコーナーが始まる。僕たちの楽曲が歌われるのもこのコーナーだ。


真瀬志奈

「始まるわ…………。」


真瀬莉緒

「うん…………。」


僕と名雲さんが楽曲を提供した声優さんがステージに上がる。そして…………。


女性声優

「この曲に込めた想い…………大切な人への想いを…………あなたに伝えます!!」


そう言って、音楽が流れだす。



音楽が終わる。観客は静かになっていた。よく聞くと、涙の雫を拭う仕草をする観客がいた。それもそのはず、僕の頬にも涙がこぼれていた。


真瀬莉緒

「知っていても…………やっぱり心に来るや…………。」


薮本さんが僕の肩に手をやる。


真瀬莉緒

「薮本さん…………?」


薮本マサキ

「メイは会場の外の出たよ。聞いたかい?メイの言葉を。」


真瀬莉緒

「はい…………それは…………。」


薮本マサキ

「きっと、歌でなく、言葉でも伝えたいんだ。行ってあげて。」


真瀬莉緒

「…………はい!」


僕は会場の外に出て、名雲さんを追いかける。



声優歌唱祭 イベント会場外



真瀬莉緒

「名雲さん。探しましたよ。」


名雲メイ

「莉緒くん…………。…………うん。」


名雲さんは何かを決心し、口を開く。


名雲メイ

「私は…………不器用な人間だから、あんまりはっきりとは言えないけれど…………。好きです。莉緒くんのこと。」


真瀬莉緒

「……………………。」


名雲メイ

「莉緒くんだけは…………ずっと、そばにいてほしい。…………こんな私じゃダメですか?」


僕は…………。答えは決まっている。


真瀬莉緒

「メイ。僕は…………これからもメイのパートナーでありたい。」


名雲メイ

「莉緒…………!」


真瀬莉緒

「こんな僕で良かったら…………。お願いします。」


名雲メイ

「ありがとう…………!莉緒!」


名雲さんは嬉しそうに涙を流す。今最高に幸せだ…………。




虹谷アヤ

「彼女も違うとなると…………まずいわね…………。もう残っているのは限られているわね…………。他を当たりましょう。」


名雲メイ編 完

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