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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 浦川アイク編
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第1章 グレーなパートナーに惑わされ(浦川アイク編)中編

遊馬雄三

「では、軽い自己紹介から始めよう。まずは、薮本。」


薮本マサキ

「はい。薮本マサキです。趣味はゲームです。基本的にゲームをやってます。よろしくお願いします。」


遊馬雄三

「やり過ぎは良くないが…………成績は良好らしい。では次は、初杉。」


初杉ジロウ

「はい。初杉ジロウと言います。…………その…………よろしくお願いします。」


遊馬雄三

「……………………。真瀬。」


真瀬志奈

「…は、はい。私は真瀬志奈です。この学校には莉緒という双子の弟がいます。特技は…私の家系は音楽一家なので楽器という楽器は全て弾けます!」


女子生徒A

「え!?すごーい!本当に!?」


遊馬雄三

「演奏ができるとは聞いていたが、色々と聞いてみたいものだ。…………では、次に浦川。」


浦川アイク

「はい。浦川アイクと言う。よろしく頼む。」


浦川さんは自分の席に座る。


遊馬雄三

「なるほど…………。自己紹介だからな。」


クラスメイトは一通り、自己紹介を済ませチャイムが鳴る。


遊馬雄三

「それでは。1年間よろしく頼む。この辺で失礼する。」


遊馬先生は職員室に向かった。


すると、さっきの男子生徒たちが話しかけてきた。


初杉ジロウ

「さっきの自己紹介聞いたけど、楽器が弾けるって本当?」


真瀬志奈

「初杉さん…………はい。楽器は色々と弾けますよ。」


浦川アイク

「それは期待できるな…………まあ、いつか聞かせてくれ。」


真瀬志奈

「はい。良ければ…………。」


薮本マサキ

「楽器か…………。」


真瀬志奈

「どうかしましたか?」


薮本マサキ

「いえ…………なんでもありません。素敵な演奏を聞ける機会を楽しみにしています。」


真瀬志奈

「ありがとうございます。私…………そのときは頑張ります。」


浦川アイク

「無理やり演奏させるわけにはいかない。気が向いたらで良い。」


真瀬志奈

「あ、ありがとうございます。お気遣いを。」


ふと、気になったことを聞いてみることにした。


真瀬志奈

「あの、みなさんは…………お知り合いですか?」


薮本マサキ

「いえ、元々の高校は、それぞれ違いますけど、説明会で知り合いまして…………。」


真瀬志奈

「そうなんですね。みなさん仲がよさそうで羨ましいです。」


初杉ジロウ

「仲良いか…………嬉しいな。」


初杉さんは嬉しそうに微笑んだ。


薮本マサキ

「ところで、まだ早いとは思いますが、課題についてはどうするんですか?」


真瀬志奈

「そうですね…………。」


浦川アイク

「真瀬は楽器が弾けるんだろう?幸い、1つではあるが3人とも楽器が弾ける。楽曲作成をするのはどうだ?」


真瀬志奈

「良いですね。せっかくの機会ですし、楽曲を作成してみますか。では、明日は音楽室で演奏技術を確認させてください。」


そう言って、一旦最後の自宅生活をするために、自宅に帰る。



真瀬志奈・真瀬莉緒の自宅



真瀬莉緒

「ただいま…………。」


真瀬志奈

「あ、おかえり。先に帰っていたわよ。」


真瀬莉緒

「姉さんもお疲れ様。」


真瀬志奈

「そうだ。莉緒に声優歌唱祭の楽曲作成依頼が届いているわよ。」


真瀬莉緒

「声優歌唱祭の!?」


声優歌唱祭とはその名の通り声優さんのイベントであり、多数の声優さんが出演し、楽曲を歌唱する有名なイベントだ。


ちなみに私にも依頼が来ている。私が担当する声優さんは…………この人か。とても楽しみだ。


しかし、まさか私にも楽曲依頼が来るとは…………。


真瀬志奈

「私も別の声優さんに楽曲を提供するけど…………参加する?」


真瀬莉緒

「もちろん。断る理由はないよ。ハードルは高いけど…………。とにかく頑張るしかないね。」


真瀬志奈

「そうね。ドキドキするけど、私たちも頑張りましょう。」


真瀬莉緒

「ああ!」


私たちは決意を新たに、明日からの寮生活の準備を行い、翌日を迎える。



六郭星学園 音楽室


真瀬志奈

「ここが音楽室ですね…………。」


浦川アイク

「なかなかの広さだな…………。」


初めて訪れた音楽室はとても広く、世界のあらゆる楽器が並べられており、さらには音響設備までも取り揃えられている。


真瀬志奈

「浦川さんの得意な楽器は何ですか?」


浦川アイク

「俺の得意楽器は…………これだ。」


真瀬志奈

「これですか…………?」


浦川さんは楽器を取り出して、演奏をする。


真瀬志奈

「これは…………!」


浦川さんの演奏に驚愕する。とてもすごい演奏だ。これはなかなかの演奏技術だ。文句のつけどころがない。


演奏が終わると、私は思わず拍手をしていた。


真瀬志奈

「素晴らしいです。浦川さん。」


浦川アイク

「…………ありがとう。次は、真瀬の番だ。」


真瀬志奈

「は、はい。私ですね。では…………。」


私は楽器を受け取り、演奏を始める。



演奏を終えると、浦川さんは少し、驚いていた。


浦川アイク

「なるほど…………真瀬。見事だ。」


真瀬志奈

「あ、ありがとうございます。」


そう言うと、音楽室の扉が開く音がする。


??

「ふん…………。なかなかの演奏ね。ただ、それだけのことね。」


真瀬志奈

「えっ…………?」


扉の方を向くと、見知らぬ女子生徒が立っていた。


浦川アイク

「春井。何をしに来た。」


真瀬志奈

「浦川さん。お知り合いで…………?」


浦川アイク

「春井リカコ(はるい りかこ)。氷のように冷たい心を持つそんな女だ。」


春井リカコ

「ふん…………なんとでも言うがいいわ。それよりも掃除を命令されたのよ。」


??

「そんなことを言わずに、やってください。」


そう言っていたのは…………柳原悠香(やなぎはら ゆうか)先生だ。


浦川アイク

「また何かやらかしたのか。」


春井リカコ

「余計なお世話よ。出てって。」


浦川アイク

「…………仕方ない。真瀬。寮に行くぞ。」


春井リカコ

「真瀬…………?」


真瀬志奈

「はい…………?」


春井リカコ

「…………いえ。なんでもないわ。」


真瀬志奈

「……………………。」


柳原悠香

「ごめんなさいね…………。今日のところはお引き取りおねがいいたします…………。」


真瀬志奈

「わかりました…………。」


私たちは寮の部屋に戻ることにした。


その道中で、私がコンセプトを考える話が出てきたので、その案を受け入れることにした。

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