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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 浦川アイク編
345/350

第1章 グレーなパートナーに惑わされ(浦川アイク編)前編

春。私はめざまし時計で目を覚ました。



??

「うっ…うーん…」


私の名前は真瀬志奈(まなせ しな)。この春に6つの高等学校が合併した、六郭星学園に通う高校3年生だ。


真瀬志奈

「私、今日から六郭星学園の生徒か…。」


今日から新たな友達と授業を受ける。そう思っただけでドキドキした。


真瀬志奈

「大丈夫…大丈夫…。」


私はそう言い聞かせながら支度をし、六郭星学園に向かった。




六郭星学園 校門


真瀬志奈

「ここが六郭星学園…」


??

「何か…すごいところだね。」


真瀬志奈

「えぇ。」


この子は真瀬莉緒(まなせ りお)。私の双子の弟。

莉緒もこの学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「でも、合併して方針が変わって全寮制になるなんて思わなかったよ。」


真瀬志奈

「でも寝坊しなくなるんじゃない?」


私は笑顔でそう言った。弟は私にとって可愛い存在なのでついからかってしまう。


真瀬莉緒

「それ言わないでよ…。」


莉緒は照れながらそう言いました。

そういうところも可愛い。


真瀬莉緒

「…で、姉さんはどこのクラスだったの?」


真瀬志奈

「私は…Aクラスね。」


真瀬莉緒

「へぇ…俺はGクラスだったよ。バラバラになっちゃったね。」


真瀬志奈

「そうね。学校内でも会えるし、問題ないわよ。」


真瀬莉緒

「それもそうだね。じゃあ、そろそろ自分たちの教室行こう。」


真瀬志奈

「えぇ。」



六郭星学園 校内



真瀬志奈

「広い…。」


初めて入った校舎。6つの高校が合併した分、校舎もかなり大きい。


目の前を見ると、そこに人影があり、私は人影を追いかける。


突き当りの角を曲がると、そこに男子生徒が立っていた。


??

「何だ?」


真瀬志奈

「いえ…………ただ、気になってしまって…………。」


無意識に、無我夢中にこの人を追いかけていた。


??

「……………………。」


??

「おーい。」


するとそこに青色のネクタイの男子生徒がやって来た。


??

「何かあったのかい?」


??

「いや…………なんでもない。教室に戻ろう。」


男子生徒たちは教室の方へ向かって行った。


真瀬志奈

「私も教室に向かわないと。」


私は急いでAクラス教室に向かった。



六郭星学園 Aクラス教室



教室に入ると、そこにはさっきの男子生徒2人がいた。


??

「同じクラスだったのか。」


??

「そうだったんだ…………すみません。何と言う無礼を。」


真瀬志奈

「いえ、大丈夫です。その…………よろしくお願いいたします。」


すると、そこに男子生徒がまた1人やって来た。


??

「お。もう友達を作ったんだね。」


??

「偶然知り合っただけだ。」


??

「そうか…………じゃあ、これからだね。」


真瀬志奈

「あの、みなさんは?」


初杉ジロウ

「僕は初杉ジロウ(はつすぎ じろう)。よろしくね。」


浦川アイク

「自己紹介がまだだったな。浦川アイク(うらかわ あいく)だ。」


薮本マサキ

「薮本マサキ(やぶもと まさき)って言います。よろしくお願いします。」


真瀬志奈

「真瀬志奈です。よろしくお願いします。」


この方たちと1年過ごすのか…………1年間よろしくお願いいたします。


するとチャイムが鳴り、自分の席に座る。

そして、先生が教室に入って来る。


??

「ふぅ…………Aクラスか。」


なんだかぶっきらぼうな先生が入って来たな…………。


遊馬雄三

遊馬雄三(あすま ゆうぞう)。このクラスの担任になった。」


遊馬先生がそう言うと、クラスメイトたちは一礼する。


遊馬雄三

「そんなにかしこまるな。…………でも、仕方ないかもな。教員と学生だからな。」


遊馬先生はぶつぶつと話している。


遊馬雄三

「うん…………みなの知っている通り、6つの高校が合併することになり、六郭星学園と名前が称された。もちろん、知らない人間がいるかもしれないが、仲良くとまではいかない。大切にして欲しい。」


クラスメイトは「はい。」と返事する。


遊馬雄三

「…………いきなりだが、みなには課題をやってもらう。」


クラスメイトたちはざわつく。


遊馬雄三

「すまない…………。テーマは自由研究。来年の3月に発表をしてもらう。2人1組。あるいは3人1組になり、自由研究をしてもらう。公平性を保つため、パートナーはくじ引きで決める。中にはカラーボールが入っており、この列から順番に引いてもらう。」


そう言うとクラスメイトたちは次々とボールを引いていく。そして、私の順番が回ってきた。私はボールを引いた。ボールの色は…………紫色だった。


遊馬雄三

「みなカラーボールを引いたな。じゃあ同じ色の生徒と組んでくれ。」


私は同じ色のボールを持った人を探す……

同じ色のボールを持っていたのは……。


浦川アイク

「同じ色か…………よろしく頼む。」


浦川さんとだった。この人が課題のパートナー…………。1年間よろしくお願いいたします。


パートナーが決まったあと、自己紹介が始まった。

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