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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 春井リカコ編
333/350

第1章 チェリーピンクボール(春井リカコ編)前編

春。僕は目覚まし時計で目を覚ました。


??

「……はぁ……。朝か……。」


僕の名前は真瀬莉緒(まなせ りお) 。この春に6つの高等学校が合併した、六郭星学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「僕は今日から六郭星学園の生徒か…。」


今日から新たな友達と授業を受ける。そう思っただけでドキドキした。


真瀬莉緒

「大丈夫…大丈夫…。」


僕はそう言い聞かせながら支度をし、六郭星学園に向かった。




六郭星学園 校門


真瀬莉緒

「ここが六郭星学園…」


??

「何か…すごいところね。」


この人は真瀬志奈(まなせ しな)。僕の双子の姉。

姉さんもこの学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「でも、合併して方針が変わって全寮制になるなんて思わなかったよ。」


真瀬志奈

「でも寝坊しなくなるんじゃない?」


姉さんは笑顔でそう言った。


真瀬莉緒

「それ言わないでよ…。」


僕は照れながらそう言いました。

姉さんは僕をからかうのが好きなんだ。


真瀬莉緒

「…で、姉さんはどこのクラスだったの?」


真瀬志奈

「私は…Aクラスね。」


真瀬莉緒

「へぇ…俺はGクラスだったよ。バラバラになっちゃったね。」


真瀬志奈

「そうね。学校内でも会えるし、問題ないわよ。」


真瀬莉緒

「それもそうだね。じゃあ、そろそろ自分たちの教室行こう。」


真瀬志奈

「えぇ。」



六郭星学園 校内



真瀬莉緒

「へぇ……広いね……。」


さすがは六郭星学園。6つの学校が合併しただけあって校内はかなりの広さだ。


??

「邪魔。」


真瀬莉緒

「えっ…………。」


僕は紫色のリボンを着けた女子生徒にそう言われた。


??

「邪魔って言っているの。何度も言わせないで。」


真瀬莉緒

「何ですか、いきなりそう言われても…………。」


すると、そこに青いリボンを着けた女子生徒が止めに入った。


??

「まあまあ。落ち着いて。ごめんなさい…………。」


真瀬莉緒

「……………………。」


??

「さぁ、行きましょう。本当にごめんなさい。」


??

「…………ふん。」


紫色のリボンの女子生徒と青色のリボンの女子生徒はどこかへ行った。


真瀬莉緒

「なんだ一体…………。」


ふてくされながらも僕はGクラスの教室へ向かうことにした。



六郭星学園 Gクラス教室



教室に入ると、そこには…………


??

「あら、さっきの。」


??

「同じクラスだったんですね。よろしくお願いいたします。」


真瀬莉緒

「…………はい。」


青いリボンの女子生徒はともかく、無愛想な紫色のリボンの女子生徒と一緒か…………何か嫌だな。


すると、そこにもう1人の女子生徒がやって来た。


??

「あら。もうお友達ができたんですね。」


その女子生徒のリボンの色は…………青、いや…………藍色か。


??

「友達なわけないでしょ。…………ふん。」


真瀬莉緒

「あの…………みなさんは一体…………?」


夏目ホノカ

「私は夏目ホノカ(なつめ ほのか)。よろしくお願いいたします。」


春井リカコ

「…………春井リカコ(はるい りかこ)。自己紹介くらいはしてあげるわ。」


名雲メイ

「名雲メイ(なぐも めい)。改めてよろしくお願いします。」


真瀬莉緒

「真瀬莉緒です。よろしくお願いします。」


自己紹介を済ませて僕は自分の席についた。

チャイムが鳴りホームルームが始まり、教室に先生らしき人が入ってきた。


??

「おはようございます。」


クラスメイトたちは「おはようございます。」と言う。


柳原悠香

「私は、このクラスの担任を任されることになりました。柳原悠香(やなぎはら ゆうか)と言います。以後お見知りおきを。」


クラスメイトたちは一礼をする。


古風な振る舞いがクラスメイトたちを魅了しているような…………。


柳原悠香

「ありがとうございます。…………みなさんも知っている通り、6つの学園が1つになり、六郭星学園と名を改めました。見慣れない方たちもいるかもししれませんがみなさん仲良く1年を過ごしましょう。」


クラスメイトたちは返事をする。


柳原悠香

「さて…………これからみなさんには課題をやってもらいます。」


クラスメイトたちはいきなりのことで驚き、ざわつく。


柳原悠香

「すみません。課題の内容は自由研究です。課題はペアになってやっていただきます。」


柳原先生は教壇の机に箱を置く。


柳原悠香

「この中にはカラーボールが入っています。カラーボールで同じ色になった同士でペアを組んでください。では、この列のみなさんから引いてください。」


そう言うとクラスメイトたちは次々とボールを引いていく。そして、僕の順番が回ってきた。僕はボールを引いた。ボールの色は…………紫色だった。


柳原悠香

「それでは、同じ色のボールを持っている方を探してください。」


僕は同じ色のボールを持った人を探す……

同じ色のボールを持っていたのは……。


春井リカコ

「ふぅん。同じ色ね。」


春井さんだった。この1年間どうなることやら…………。


カラーボールを引き終えた僕は、席に着く。そして簡単な自己紹介が始まった。

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