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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第5部 夢野マナカ編
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第4章 ラベンダー色の花束(夢野マナカ編)前編

冬。綺羅星メルマの騒動は鎮火したといっても良いくらい落ち着いた。夢野さんはメルマの仕事は今続けている仕事で、契約が切れることになった。メルマクラスであっさりと契約が切れるとは思えないが…………。話を聞くと、どうやら、相手にも後ろめたいものがあるみたいで、何とかなったみたいだ。今は、配信はしておらず、近く卒業配信を行うみたいだ。でも、その前にやることがある。それは…………。


真瀬莉緒

「期末テスト…………。」


夢野マナカ

「仕方ありません…………。」


六郭星学園のテストは1年に1回しか行われない。しかもそのテストは1年間に学んだものが出題範囲になっている……つまりはかなり膨大な範囲のテストが行われる。


真瀬莉緒

「大変ではありますが、頑張りましょう!」


夢野マナカ

「はい。…………後悔のないように頑張ります!」


すると、木沢さんが教室に入って来た。


木沢アカリ

「あっ、いたいた!2人とも、カラオケ行こうよー!」


真瀬莉緒

「カラオケですか?…………でも今は勉強しないと…………。」


木沢アカリ

「大丈夫だよ!みんなもきっと良い結果になるし、息抜きもしないと大変だよ?」


真瀬莉緒

「そうですね…………。わかりました。行きましょう!…………夢野さんはいかかですか?」


夢野マナカ

「はい。私もせっかくなら、カラオケに行きたいと思います。」


木沢アカリ

「決まりだね!じゃあ、このカラオケボックスに集合ねー!じゃあねー!」


木沢さんは風のように去っていった。


真瀬莉緒

「じゃあ、行きましょうか。みなさん待っていますし。」


夢野マナカ

「そうですね。準備していきましょう。」


僕たちは学園を出て、カラオケボックスに向かう。



その道中で、こんな話があった。


夢野マナカ

「そういえば…………今度の課題発表のときに声優さんが来てくれることになりました。」


真瀬莉緒

「本当ですか!良かった…………。」


元々は声優さんに依頼されたもののため、僕だけが作ったのなら問題なく提供できるのだけど、今回のメルマの件のこともあるので、今回のことを声優さんにありのままを話した。やっぱり少しだけ難色を示した。なので、課題発表で演奏する曲で判断をお願いしたいことも連絡した。まさか、通っているとは思わなかった。


夢野マナカ

「真瀬さんのおかげで頑張れそうです。なによりも、作詞の方も上手くできそうで…………。」


真瀬莉緒

「それはなによりです。ちなみにどんな歌詞を書いているんですか…………?」


夢野マナカ

「それは…………秘密です。ただ、ある人物への想いを書きました。」


真瀬莉緒

「ある人物への…………?なるほど…………。期待しています。」


夢野マナカ

「ありがとうございます。」


それにしても、夢野さんの表情も穏やかになってきた。本当の自分を取り戻せてきているんだろう。綺羅星メルマの中の人ではなく、夢野マナカとしての自分に戻っているんだろう。


夢野マナカ

「寂しいですか…………?メルマが見れなくなることは…………。」


真瀬莉緒

「寂しいですが…………夢野さんの想いですから、僕は夢野さんのことを尊重します。」


夢野マナカ

「ありがとうございます。…………着きましたね。」


いつの間にか、カラオケボックスに着いていた。木沢さんたちが店の前にいる。


真瀬莉緒

「みなさん。お疲れ様です。」


木沢アカリ

「お疲れー!!マナカも来れたようだね!じゃあ、入ろっか!」


僕たちはカラオケボックスに入る。



カラオケルーム



カラオケルームに入ると、そこはメルマのポスターが貼ってあった。


夢野マナカ

「メルマ…………。」


木沢アカリ

「あー…………部屋、変えてもらおうかな?」


夢野マナカ

「いえ…………大丈夫です。みんなも気にしないでください…………。」


木沢アカリ

「それじゃあ…………そうするね!」


僕たちはカラオケを楽しむことにした。


まずは、姉さんが歌う。なかなかの上手さだ。点数は85点と平均並みだ。


次に、根村さん。内野さん。不知火さんの3人が歌う。


3人のハーモニーはとても綺麗で聞いているこちらまでとても楽しくなる。


次は、夢野さんと木沢さん。冬原さんの3人が歌う。


3人の歌声もとても癒される。


なによりも夢野さんがとても楽しそうだ。僕も嬉しい。やっぱり、メルマがいなくなるのは寂しいけど、夢野さんの想いだ。何度も言うけど尊重したい。


次は僕の番だ。僕は選曲する。安定の有名な曲を歌う。


みなさん、僕の歌にマラカスを振ったり、タンバリンを叩いたりしている。


歌い終わると、夢野さんが声をかけてくれる。


夢野マナカ

「とても素敵な歌声でした。心が…………落ち着きます。」


真瀬莉緒

「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。」


僕はとても嬉しくなった。けれど、楽しい時間はあっという間だった。カラオケの時間が終わる。


僕たちは学園に戻ることになった。


不知火カイル

「楽しかったね!また来れると良いね。」


真瀬志奈

「そうね。またテストが終わったら、行きましょう!」


内野タスク

「そうですね。そのためには勉強してですね。」


冬原マイカ

「そうだねぇ。頑張ろうねぇ。」


僕たちはそう言って、六郭星学園に戻り、それぞれの部屋で勉強を始めた。


そして、2週間が経ち…………。

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