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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第5部 不知火カイル編
306/350

第4章 黒いバラの花言葉(不知火カイル編)前編

冬。楽曲の完成はできた。あと残っている学校行事は、期末テスト。課題発表。卒業式。何よりも大切なのは期末テスト。六郭星学園のテストは1年に1回しか行われない。しかもそのテストは1年間に学んだものが出題範囲になっている……つまりはかなり膨大な範囲のテストが行われる。私たちは教室で勉強をしていた。



六郭星学園 Dクラス教室



真瀬志奈

「ふぅ…………。」


不知火カイル

「勉強は苦手だ…………でも、頑張らないと。」


真瀬志奈

「そうですね。頑張りましょう。」


そのあと、内野さんと根村さんも合流し、勉強会を開いた。


しばらくして、私の近況が話題になった。


内野タスク

「そういえば、嫌がらせはもうなくなりましたか?」


真瀬志奈

「はい。おかげさまでなくなりました。」


根村ユウタ

「そうか…………。」


不知火カイル

「志奈に嫌がらせしていた、人たちはみんな退学、停学になった。生徒会の力もあってね。」


内野タスク

「良かったですね。これで、安心して生活できますね。」


真瀬志奈

「そうですね…………みなさんとお別れしなくて良かったです。」


不知火カイル

「僕もだよ。志奈とお別れしなくて良かった。」


真瀬志奈

「そうですね…………本当に良かったです。」


しんみりしていると、そこに莉緒と冬原さんたちがやって来た。


冬原マイカ

「志奈。みんな。相談なんだけど。」


不知火カイル

「相談?一体何だい?」


木沢アカリ

「今回の期末テストが終わったら、温水プールつきのリゾートホテルに行こうって話になってね!せっかくならタスクたちもどうかなって。」


真瀬莉緒

「どうだい?姉さんたちも息抜きは必要だよ。」


真瀬志奈

「良いわね。せっかくなら、行きましょう!そのためにはまずは勉強ね!」


夢野マナカ

「はい。頑張りましょう…………!」


私たちは勉強を再開し、夜になるまで頑張った。


そして、数日後…………運命の日がやって来た。



六郭星学園 志奈・マイカの部屋



真瀬志奈

「今日ですね…………期末テスト。」


冬原マイカ

「ええ。頑張るわよぉ…………。」


真瀬志奈

「お互いに頑張りましょう。健闘を祈ります!」


そう言って。私たちは自分の教室に向かった。



六郭星学園 Dクラス教室


成瀬実

「今日は期末テスト。みな悔いのないように勉強したはずです。頑張ってください。」


クラスメイトたちが「はい。」と答える。

私も頑張らないと……!


成瀬実

「それでは……テスト開始!」


その言葉で私は裏返したプリントをめくる……



テスト終了のチャイムが鳴る。

私のプリントは空白欄は無く、出来る限りの答えを出した。そして全員が提出した……


テストの結果は大広間にて貼り出される。1位から最下位まで名前が載る。貼り出されるまでの間、ドキドキが止まらない。


そして……結果発表当日。


真瀬志奈

「いよいよですね…………。」


不知火カイル

「そうだね…………。緊張だよ。…………あっ。貼り出されたみたいだ。」


そして、テストの順位が貼り出される……

生徒の人数は700人前後……私たちの結果は……。


真瀬志奈

「50位……!なかなかの順位ね……!」


700人中の50位。少なくとも低くはないはず……!私は安堵した。


不知火さんの結果は…………。


不知火カイル

「11位!なかなかの順位だ!」


どうやら、納得の順位だったみたいだ。


他のみなさんは…………?


根村ユウタ

「17位…………。ふぅ…………。」


内野タスク

「5位!相当の上の順位です!」


満足の順位だったみたいだ。これで安心して、温水プールに行ける。


真瀬志奈

「温水プール…………楽しみましょうね!」


不知火カイル

「ああ。そうだね。楽しみだよ!」


私たちは温水プールに向かう日を楽しみにして、その日を待った。



そして、当日。



リゾートホテル



間宮舞来

「じゃあ、先生方はここで待っていますので…………。」


成瀬実

「楽しんできてくださいね。」


先生方に引率されて、温水プールにやって来た。


冬でもなかなかの暖かさだ。


木沢アカリ

「お待たせ!」


真瀬志奈

「あっ、みなさん!可愛らしい水着ですね。」


木沢さんは桃色の水着で、とても可愛く。スタイルも抜群。冬原さんは黒い水着。とてもセクシーでこちらもドキドキする。夢野さんはラベンダー色のワンピースでとてもおっとりしている。


木沢アカリ

「それじゃあ…………遊びましょう!!」


内野タスク

「は、はい!」


根村ユウタ

「行くぞ…………。」


夢野マナカ

「はい。」


冬原マイカ

「ええ。楽しみねぇ。」


みなさんはプールで遊ぶ。私たちは泳げないので、プールサイドの椅子で寝ながら満喫する。


すると、不知火さんもやって来る。


真瀬志奈

「不知火さん?」


不知火カイル

「ああ。実は…………泳げないんだ。」


真瀬莉緒

「そういえば、言っていたね。ここに座って、楽しもう。」


不知火カイル

「そうさせてもらうよ。」


私たちは、プールサイドの椅子で、みなさんの様子を見ていた。


真瀬志奈

「…………そういえば、今度の声優さんに見てもらう歌詞は…………?」


不知火カイル

「まだかな…………?ここでは言えないよ。」


真瀬志奈

「そうですか…………。」


不知火カイル

「でも…………きっと伝わるよ。」


真瀬志奈

「えっ…………?」


不知火カイル

「何でもないよ。…………そろそろ、みんなあがるみたいだ。僕たちも帰る支度をしよう。」


真瀬志奈

「は、はい。」


こうして、長いようで短かったプールの時間は終わった。

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