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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第5部 冬原マイカ編
295/353

第4章 黒いタキシードをまとって(冬原マイカ編)中編

六郭星学園 Jクラス教室



間宮舞来

「今日は期末テスト…………です。テストの準備は良いでしょうか?」


クラスメイトたちが「はい。」と答える。


間宮舞来

「それじゃあ……開始!!」


僕はその言葉で裏返したプリントをめくる……



テスト終了のチャイムが鳴る。

僕のプリントは空白欄は無く、出来る限りの答えを出した。そして全員が提出した……


テストの結果は大広間にて貼り出される。1位から最下位まで名前が載る。貼り出されるまでの間、ドキドキが止まらない。


そして……結果発表当日。


冬原マイカ

「ああ、ドキドキするねぇ…………。」


真瀬莉緒

「はい…………あっ。貼り出されましたよ!」


そして、テストの順位が貼り出される……

生徒の人数は700人前後……僕たちの結果は……。


真瀬莉緒

「僕は……49位!良いところかも……!」


700人中の49位。上位にいると言っても過言ではない。


冬原さんの結果は…………?


冬原マイカ

「おやぁ。29位かい。なかなかの順位だねぇ。」


どうやらお気に召したようだ。


他の2人の結果はと言うと…………。


木沢アカリ

「23位!かなりの上位ね!」


夢野マナカ

「35位。まあまあの順位ですね。」


2人とも満足する順位だったみたいだ。


残る、イベントは有志パーティーと、課題発表。そして…………卒業式。


寂しくなるが。残りの生活を楽しむだけ。僕たちはまずは有志パーティーの日を待つことにした。



有志パーティー 会場



周りを見ると、各クラスの有名な人たちがパーティーに参加していた。


でも…………何だろう…………みなさんもいるけど、何か嫌な感じがしてならない。


真瀬志奈

「…………莉緒。」


真瀬莉緒

「姉さん…………?」


真瀬志奈

「何か…………怖いわ。」


真瀬莉緒

「うん…………実は俺も何か嫌な感じがしてならないんだ。」


真瀬志奈

「どうしよう…………。」


真瀬莉緒

「うん…………。」


すると、そこに柊木さんがやって来た。


柊木アイ

「ああ。…………あれ?…………うーん。」


真瀬莉緒

「ひ、柊木さん?どうかされましたか?」


柊木アイ

「いや、何か2人と話すのは結構、久しぶりな気がしてね…………前にも会ったような気がしてね。」


真瀬莉緒

「そうですか?そんなことはない気がしますよ。」


柊木アイ

「うーん…………気のせいか。…………そうだ。莉緒くんはタキシードとかは興味ある?」


真瀬莉緒

「タキシードですか?…………そうですね、着てみたいです。」


柊木アイ

「じゃあ、準備するよ。こっち来て。用意しているから。」


真瀬莉緒

「あ、はい…………。」


柊木さんに言われるがままに、誘導された。



柊木アイ

「準備できた?」


真瀬莉緒

「はい。準備できました!」


僕は更衣室から声を出す。


柊木アイ

「それじゃあ…………開けるよ。」


柊木さんは更衣室のドアを開ける。


柊木アイ

「おお…………さすがだね。似合っているよ。」


真瀬莉緒

「ありがとうございます。」


黒いタキシードを身にまとって、僕はみなさんのところへ戻った。



木沢アカリ

「あっ…………!莉緒くん!」


木沢さんが声をかけてくれた。


木沢アカリ

「莉緒くん似合っているね!黒いタキシード!志奈もどう?」


真瀬志奈

「うん…………なかなか似合っているわよ。」


姉さんは顔が青ざめながらも、褒めてくれる。


木沢アカリ

「マナカも来ればよかったのに…………。事情があったって言っていたけど…………。」


真瀬莉緒

「……………………。」


木沢アカリ

「あっ、マイカ!」


冬原マイカ

「あっ、莉緒…………。」


真瀬莉緒

「冬原さん。黒のドレス…………似合ってますね。」


冬原マイカ

「ああ…………ありがとうねぇ。」


お互いに服装を褒めていると、メルマの声が聞こえる。


綺羅星メルマ

「みんな~!!今日は楽しんでいるか~い?盛り上がって行こう~!」


メルマの声で、みんなが拍手をする。相当な盛り上がりだ。


綺羅星メルマ

「そしたら~。今から社交ダンスをしようね!みんなペアになってね。演奏スタート!」


社交ダンスの演奏が流れる。


周りの人たちはペアになって踊る。


真瀬莉緒

「どうしますか?」


冬原マイカ

「踊りましょう。みんなを驚かす社交ダンスをするわよぉ。」


僕たちは踊ることにした。


タキシードとドレスの服装なので、特に目立ったのか、学生のみなさんが僕たちを見る。


踊ることはあまり得意ではないが、社交ダンスの演奏もやるためある程度の知識は持っている。


見よう見まねではあるが踊る。みなさん拍手をしてくれた。


真瀬莉緒

「どうやら上手くいったようですね。」


冬原マイカ

「ええ。」



柊木アイ

「…………良かった。2人とも黒が良く似合うよ。」


夜坂ケント

「柊木。…………あれ提供したのはお前か?」


柊木アイ

「うん。そうだよ。」


夜坂ケント

「大丈夫なのか?その…………色々と。」


柊木アイ

「わからない。けど、大丈夫だよ。」


夜坂ケント

「そうか…………。」



こうして、結果的には楽しかった有志パーティーは幕を閉じ、課題発表の日を待つことになった。

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