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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 伊剣タイガ編
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第4章 青緑色のソーダ(伊剣タイガ編)中編

真瀬志奈

「いよいよですね…………。」


伊剣タイガ

「ああ…………。」


そして、テストの順位が貼り出される……

生徒の人数は700人前後……私たちの結果は……。


真瀬志奈

「50位……!なかなかの順位ね……!」


700人中の50位。少なくとも低くはないはず……!私は安堵した。


そして、伊剣さんの結果は……………………


伊剣タイガ

「13位。まあまあの順位だ。」


少し不服そうだが、納得の順位だったみたいだ。


他の2人はというと…………


中神シンジ

「7位か。縁起の良い数字だな。」


中神さんも納得いっていた。


崎盾さんは結果を見て、驚いていた。


崎盾ジュン

「嘘だろ…………!?僕が1位!?」


なんと!?学年トップの成績!?


生徒会のみなさんの学力はやはりトップクラスだった。なんだか50位が少し後ろめたい感じがする。


伊剣タイガ

「あとの行事は、有志パーティーと課題発表だけか…………。」


崎盾ジュン

「寂しくなっちゃうね。この学園から離れるのは。」


伊剣タイガ

「ああ。でも、みなと出会えたことは感謝している。あとわずかだが、よろしく頼む。」


真瀬志奈

「はい。こちらこそよろしくお願いします。」


こうして、数週間が経過し…………



パーティー会場



会場に行くと、莉緒と柚木さん。三蜂さんと笹野さんも参加していた。


各クラスの有名人も参加をしているようだ。


でもなんだろう。どこか心が苦しい。


真瀬莉緒

「姉さん………………。」


そう言って、莉緒が近づいてきた。顔色を青くして。どうやら莉緒も何か苦しいみたいだ。


真瀬莉緒

「ちょっと苦しいや…………。」


真瀬志奈

「無理しないでね。私はしばらくここにいるから。」


とは言うものの、私も少し苦しい。


崎盾ジュン

「志奈さん。大丈夫?」


真瀬志奈

「崎盾さん。…………少し苦しいです。」


崎盾ジュン

「これ…………お水。無理しないでね。」


真瀬志奈

「あ、ありがとうございます。莉緒にもいただけますか?」


崎盾ジュン

「あ、うん。今持ってくるね。」


私と莉緒は水を飲んで少しすっきりした。


真瀬志奈

「ふう…………。」


伊剣さんは…………見当たらない。どこに行ったのだろうか。


伊剣さんを探そうかと思った矢先…………


夏目ホノカ

「あっ…………お二方…………お久しぶりです。」


真瀬志奈

「夏目さん…………。」


夏目ホノカ

「彼から聞きました。申し訳ないことをしたと…………。」


真瀬志奈

「気にしないでください。大丈夫だと思います。」


夏目ホノカ

「ありがとうございます。」


夏目さんは申し訳なさそうに、奥の方へ行った。


櫻井シオン

「莉緒!志奈!」


真瀬志奈

「シオン!」


今度はシオンがやって来た。浅越さんを連れて。


真瀬莉緒

「久しぶり!元気にしていた?」


櫻井シオン

「ええ。おかげさまで!かいやも体調が良くなったし、ハルトの妹も体調が良くなったわね。」


浅越ハルト

「ああ…………なんとかな。会長にはすまなかったと言ってくれ。」


真瀬志奈

「ああ…………あのときのことですか。…………はい。もちろんです。」


浅越ハルト

「ああ、ありがとう。」


櫻井シオン

「それじゃあ、エリカとナツハが待っているから。じゃあね。」


真瀬志奈

「じゃあね。」


シオンと浅越さんは会場の外に出た。


真瀬莉緒

「元気そうで良かった。俺も頑張ろう。」


真瀬志奈

「そうね。私も頑張らなきゃ。」


すると、伊剣さんがあるものを持ってきて話しかけてきた。


真瀬志奈

「伊剣さん。探しましたよ。」


伊剣タイガ

「すまない。これを一緒に飲もうと思ってな。」


真瀬志奈

「これは…………ソーダですか?」


伊剣タイガさんが持ってきたのは、青緑色のソーダだった。とても鮮やかで美味しそうだ。


真瀬莉緒

「乾杯ってことは、いない方が良いかな?ジュン。向こうへ行こう。」


崎盾ジュン

「そうだね。行こうか。」


莉緒と崎盾さんは他のみなさんのところへ行く。


伊剣タイガ

「申し訳ないことをしたか?」


真瀬志奈

「大丈夫です。乾杯しましょう。」


伊剣タイガ

「ああ。では…………乾杯。」


ソーダの入った、グラスをコツンと鳴らす。そして、ソーダを飲む。


真瀬志奈

「はい…………美味しいです。」


伊剣タイガ

「良かった。…………ここまでこれたのも志奈のおかげだ。おかげで声優さんに満足が行く楽曲が提供できた。それに、私の生徒会長としての在り方を変えてくれた。…………ありがとう。」


真瀬志奈

「そんな…………お礼なんて言わないでください。私も生徒会に入れて楽しかったです。」


伊剣タイガ

「志奈…………ありがとう。…………その…………。」


真瀬志奈

「……………………?」


伊剣タイガ

「これは卒業式のあとに言おう。それまで待ってくれるか?」


真瀬志奈

「もちろんです。…………待っています。」


私たちは改めて、乾杯をする。


そして、有志パーティーは終わりを告げた。


…………数週間後。

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