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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 三蜂レンカ編
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第1章 ライラックの景色が染まり(三蜂レンカ編)中編

愛森宇蘭

「では、簡単に自己紹介から始めましょう。では、あなたから自己紹介をお願いします。」


柚木アイラ

「は、はい…………柚木アイラです…………図書委員長をやっております。」


愛森宇蘭

「図書委員長…………みんなもお世話になるわね。次はあなた。」


笹野ユリ

「はい。笹野ユリです。放送委員をやってます。よろしく。」


愛森宇蘭

「放送委員ね。委員会も勉強も頑張って。次はあなた。」


僕の番になった。僕は自己紹介する。


真瀬莉緒

「は、はい。真瀬莉緒です。特技は楽器という楽器を大体は弾けます。よろしくお願いいたします!」


そう言うと、教室のみんなは驚いていた。期待をしているのだろう。


愛森宇蘭

「なるほど…………あなたがね…………。じゃあ、次はあなた。」


三蜂レンカ

「三蜂レンカです。よろしく。」


三蜂さんが挨拶をすると、何人かのクラスメイトたちがざわつく。


愛森宇蘭

「し、静かに!次はあなた!お願いできるかしら?」


そうして、クラスメイトは一通り、自己紹介を済ませチャイムが鳴る。


愛森宇蘭

「はい。ではこれでホームルームは終わらせていただきます。みなさん仲良く過ごしていきましょう!」


そう言って、愛森先生は教室から出ていった。


愛森先生が出ていくと、さっきの女子生徒たちが声をかけてきた。


柚木アイラ

「あ、あの…………楽器を弾けるって本当ですか?」


真瀬莉緒

「えっ…………ああ、はい。色々と弾けますよ。」


笹野ユリ

「それは気になるわね。今度聞かせてほしいわ。」


三蜂レンカ

「そうね…………。聞くだけなら問題ないわね。」


真瀬莉緒

「はい…………では今度聞かせてあげます。では、次は僕の質問に答えてください。」


笹野ユリ

「ええ。何かしら?」


真瀬莉緒

「みなさんはお知り合いなんですか?」


柚木アイラ

「そうですね…………学校は違いますが…………説明会で仲良くなりました。」


三蜂レンカ

「ええ。…………そういえば、言っていなかったけどあなた…………彼女とかはいないわよね?」


真瀬莉緒

「あっ…………はい。いませんけど?」


三蜂レンカ

「なら良いわ。言っておくけど、恋愛禁止だから。」


真瀬莉緒

「えっ…………?」


笹野ユリ

「レンカ。良いじゃない。他人に自分のことを押し付けないの。」


三蜂レンカ

「ダメよ。ろくなことが起きないわ。」


真瀬莉緒

「わ、わかりましたよ…………。努力はします。」


三蜂レンカ

「とにかく、あなた。私とのペアなのよね。」


真瀬莉緒

「は、はい。そうですけれど…………。」


三蜂レンカ

「生徒会から、今年度の卒業式が終わったら、謝恩会を開くみたいなの。その謝恩会で声優さんを招いて歌ってもらうの。その声優さんに歌ってもらう曲を作るんだけど…………その担当が風紀委員にお願いされたの。」


真瀬莉緒

「それで…………。僕にお願いしたいと?」


三蜂レンカ

「そうなると、風紀委員会に入ってもらうわよ。それも承知でお願いしたいの。あなたのことは信用はまだないけれど。」


笹野ユリ

「レンカ。失礼よ。」


三蜂レンカ

「本当のことじゃない。」


柚木アイラ

「……………………。」


笹野ユリ

「こんな感じだけど、本当に入るの?」


真瀬莉緒

「そうですね…………。課題のパートナーですから信用を得るためにも入るとします。」


笹野ユリ

「本当に!?何かあったら声をかけてね…………。」


三蜂レンカ

「ユリ!失礼な!」


笹野ユリ

「本当のことじゃない。」


三蜂レンカ

「……………………。」


柚木アイラ

「あの…………頑張ってくださいね。」


真瀬莉緒

「はい。三蜂さんもよろしくお願いします。」


三蜂レンカ

「足を引っ張ることはしないでね。」


真瀬莉緒

「…………はい。」


この三蜂さんは異性に対して、嫌悪感を抱いているのはすぐに分かった。


真瀬莉緒

「ひとまず、楽器の経験はありますか?音楽室に行って、練習を行いたいのですが…………。」


三蜂レンカ

「そうね…………。そのくらいなら問題はないわね。楽器の経験はあるわ。」


真瀬莉緒

「では行きましょうか。音楽室に。」


三蜂レンカ

「ええ。」


僕たちは音楽室へ向かうことにした。



六郭星学園 音楽室



真瀬莉緒

「ここが音楽室ですね。広いですね。」


三蜂レンカ

「そうね…………あった。これが私の得意楽器。演奏してあげる。」


真瀬莉緒

「お願いします。」


そう言うと、三蜂さんは演奏を始める。三蜂さんは得意楽器をそつなく演奏する。僕自身、見事と感じた。


真瀬莉緒

「素晴らしいです…………。」


三蜂レンカ

「ありがとう。次はあなたの番よ。演奏しなさい。」


真瀬莉緒

「は、はい。では…………。」


僕は三蜂さんから借りた楽器で演奏を始める…………



演奏を終えると、三蜂さんは動揺をしていた。


真瀬莉緒

「どうかしましたか?」


三蜂レンカ

「いえ…………。すごいわね。」


真瀬莉緒

「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。」


三蜂レンカ

「そう。なら良いけど。」


真瀬莉緒

「…………まあ、良いです。コンセプトはどうしましょうか?」


三蜂レンカ

「そうね。今回歌っていただく声優さんにあった曲を作りましょう。課題もその曲を演奏しましょう。」


真瀬莉緒

「はあ、わかりました。ではよろしくお願いします。」


三蜂レンカ

「ええ。じゃあそろそろ家に戻りましょうか。今日はまだ寮生活じゃないから、みんな家に帰るのよね。」


真瀬莉緒

「はい。家が遠い人は、近くのホテルに泊まるんですよね。」


三蜂レンカ

「ええ。私もね…………。」


真瀬莉緒

「そうですか。では…………失礼します。」


そう言って、僕は家に帰る。


真瀬志奈・真瀬莉緒の自宅



真瀬莉緒

「ただいま…………。」


真瀬志奈

「あ、おかえり。先に帰っていたわよ。」


真瀬莉緒

「姉さんもお疲れ様。」


真瀬志奈

「そうそう。私、生徒会からオファーがあって、生徒会に入ることになったのよ。」


真瀬莉緒

「生徒会に…………?まあ、いいや。頑張ってね。」


真瀬志奈

「ええ!」


こうして僕たちは自宅での最後の1日を過ごした。一旦ではあるが。


翌日…………。

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