表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 三蜂レンカ編
237/349

第1章 ライラックの景色が染まり(三蜂レンカ編)前編

春。僕は目覚まし時計で目を覚ました。


??

「……はぁ……。朝か……。」


僕の名前は真瀬莉緒(まなせ りお) 。この春に6つの高等学校が合併した、六郭星学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「僕は今日から六郭星学園の生徒か…。」


今日から新たな友達と授業を受ける。そう思っただけでドキドキした。


真瀬莉緒

「大丈夫…大丈夫…。」


僕はそう言い聞かせながら支度をし、六郭星学園に向かった。




六郭星学園 校門


真瀬莉緒

「ここが六郭星学園…」


??

「何か…すごいところね。」


この人は真瀬志奈(まなせ しな)。僕の双子の姉。

姉さんもこの学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「でも、合併して方針が変わって全寮制になるなんて思わなかったよ。」


真瀬志奈

「でも寝坊しなくなるんじゃない?」


姉さんは笑顔でそう言った。


真瀬莉緒

「それ言わないでよ…。」


僕は照れながらそう言いました。

姉さんは僕をからかうのが好きなんだ。


真瀬莉緒

「…で、姉さんはどこのクラスだったの?」


真瀬志奈

「私は…Sクラスね。」


真瀬莉緒

「へぇ…俺はFクラスだったよ。バラバラになっちゃったね。」


真瀬志奈

「そうね。学校内でも会えるし、問題ないわよ。」


真瀬莉緒

「それもそうだね。じゃあ、そろそろ自分たちの教室行こう。」


真瀬志奈

「えぇ。」



六郭星学園 校内



真瀬莉緒

「へぇ……広いね……。」


さすがは六郭星学園。6つの学校が合併しただけあって校内はかなりの広さだ。


??

「ちょっと、そこの男子!」


真瀬莉緒

「…………?」


後ろを振り向くと、そこには青緑色のリボンを着けた女子生徒がいた。


??

「ふう…………どうやら何もないようね。」


真瀬莉緒

「あの…………何ですか?」


??

「私はね…………。」


すると、図書室から誰かが出てくる。


??

「あっ…………。あの…………教室に戻りま…………せんか?」


赤いリボンを着けた女子生徒がそう言う。


??

「そうね…………あなたも戻りなさい。」


真瀬莉緒

「あっ…………はい。」


僕は気持ちを切り替えるために顔を洗い、Fクラス教室に向かう。



六郭星学園 Fクラス教室



教室に入ると、そこにはさっきの女子生徒たちがいた。


??

「あっ、さっきの男子生徒!」


??

「同じ…………クラスだったんですね。」


真瀬莉緒

「ああ、はい。そうみたいですね。」


??

「あら?もう男子友達ができたの?」


また後ろから女子生徒がやって来る。今度は茶色いリボンを着けていた女子生徒だった。


??

「偶然知り合っただけよ!」


??

「そうよね。あなたのことだから…………。」


真瀬莉緒

「あの…………みなさんは?」


笹野ユリ

「私は笹野ユリ(ささの ゆり)。よろしく。」


三蜂レンカ

「自己紹介だけはするわ。三蜂レンカ(みつはち れんか)。」


柚木アイラ

「柚木アイラ(ゆずき あいら)です。よろしく…………お願いいたします。」


真瀬莉緒

「真瀬莉緒と言います。よろしくお願いします。」


自己紹介を済ませて僕は自分の席についた。

チャイムが鳴りホームルームが始まり、教室に白衣を着た先生らしき人が入ってきた。


??

「おはようございます。」


先生らしき人がそう言うとクラスメイトも「おはようございます。」と言った。


??

「元気な返事ね。私は愛森宇蘭(まなもり うらん)と言います。よろしくお願いします。」


愛森先生がそう言うと、クラスメイトは拍手をする。


愛森宇蘭

「ありがとうございます。…………みなさんも知っている通り、6つの学校が合併して1つの学校になりました。1年間という時間ですが仲良くしてください。」


クラスメイト達は、「はい。」と返事をする。


愛森宇蘭

「…………では、早速で申し訳ないけど、課題をやっていただきます!」


クラスメイト達がざわつく。


愛森宇蘭

「まあ、そうなるわよね。テーマは自由研究。自由研究は2人1組…………あるいは3人1組でやっていただきます!」


すると、クラスメイトの1人が質問をする。


男子生徒A

「ペア決めはどうやって決めるんですか?」


愛森宇蘭

「そうね…………課題のペアはくじ引きで決めます。中にはカラーボールが入っていて同じ色のカラーボールを持っている人がペアになります。この列の人から順番にくじを引いてください。」


そう言うとクラスメイトたちは次々とボールを引いていく。そして、僕の順番が回ってきた。僕はボールを引いた。ボールの色は…………青緑色だった。


愛森宇蘭

「それでは、同じ色のボールを持っている子を探してください!」


僕は同じ色のボールを持った人を探す……

同じ色のボールを持っていたのは……。


三蜂レンカ

「同じ色ね…………よろしく。」


三蜂さんか…………この人と1年間課題のペアになるのか…………よろしくお願いいたします。


カラーボールを引き終えた僕は、席に着く。そして簡単な自己紹介が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ