第4章 茶色いデコレーション(笹野ユリ編)中編
三蜂レンカ
「これが温水プール…………綺麗なところね。」
柚木アイラ
「素敵な…………ところですね…………。」
三蜂さんは青緑色のワンピース。柚木さんは赤色のワンピースの水着だ。笹野さんは…………。
笹野ユリ
「ふふ…………似合うかしら?」
笹野さんは茶色い水着に、パレオを着けてとても素敵だ。
真瀬莉緒
「お似合いです。」
笹野ユリ
「ふふ…………ありがとう。」
崎盾ジュン
「よし!行くぞ!!」
伊剣タイガ
「飛び込むなよ。」
崎盾ジュン
「…………わかってるよ。」
中神シンジ
「そのつもりだったのか…………。」
みなさんとても楽しい時間を温水プールで過ごしている。
僕と姉さんは、プールサイドにあるチェアに座り、久しぶりに話をする。
真瀬志奈
「それにしても、あなたがユリとね…………。」
真瀬莉緒
「何か文句でもあるの?」
真瀬志奈
「いやー。別に?莉緒がまさかね…………。」
真瀬莉緒
「まあ、おめでとうの言葉と考えておくよ。」
真瀬志奈
「そういえば、課題はどうしているの?」
真瀬莉緒
「課題?…………もう準備はできているけど。…………姉さんは?」
真瀬志奈
「もちろんできているわよ。莉緒に負けないくらいの驚く課題の発表を見せるわ!」
真瀬莉緒
「さすが姉さんだ。俺も負けないくらい頑張るよ。」
真瀬志奈
「ええ。それでこそ莉緒よ。…………さ。そろそろ行きましょうか。」
真瀬莉緒
「うん。よいしょ…………。」
そのときだった。
ギギ……ガガ…………。
真瀬莉緒
「えっ…………。」
ギギ……ガガ…………。
耳鳴り……?くっ……苦しい……!
ギギ……ガガ…………。
真瀬莉緒
「ぐっ……ああああ…………!」
真瀬志奈
「り、莉緒!?」
真瀬莉緒
「くっ…………大丈夫。何とかなったよ。」
僕は片膝をつきながらそう言った。せっかくの旅行だ。こんなことで迷惑をかけたくない。
真瀬志奈
「大丈夫なのね…………。わかったわ。幸い私以外誰も気づいてないみたいだから、これは私たちの秘密ね。」
真瀬莉緒
「ああ、ありがとう。」
僕たちは、みなさんのところに行く。どうやら本当に気づいていないようだ。
笹野ユリ
「あっ、莉緒くん。どうかしたの?」
真瀬莉緒
「そろそろ、プールから出ませんか?ゲームセンターがあるんですよ。」
笹野ユリ
「あっ、良いわね。行きましょう。みんなも良いわよね。」
みなさんも納得してくれて、ゲームセンターに行くことになった。
ゲームセンター
僕たちはゲームセンターで色々なゲームで遊ぶ。
真瀬志奈
「あっ、このレースゲーム面白そうね。6人でできるみたいね。」
笹野ユリ
「じゃあ、私はパスね。こういうの苦手だから…………。」
真瀬莉緒
「じゃあ、僕も良いや。姉さんたちやってみて。」
伊剣タイガ
「ああ、では勝負しよう。」
中神シンジ
「ふん…………負けないぞ…………。」
姉さんたちはレースゲームをプレイする。夢中になっている。
真瀬莉緒
「面白そうだな…………。」
笹野ユリ
「ねえ、莉緒くん。こっち来て!」
真瀬莉緒
「…………?」
僕は笹野さんに連れられて、写真機の前に来た。
真瀬莉緒
「お。写真機ですか。」
笹野ユリ
「せっかくの機会だから、一緒に撮りましょう!」
真瀬莉緒
「はい!」
僕たちは写真機の中に入る。一緒に写真を撮るなんて初めてだ。
僕たちは写真を撮り、写真にデコレーションをする。
真瀬莉緒
「色は何色にしましょうか?」
笹野ユリ
「そうですね…………茶色にしましょう。」
真瀬莉緒
「茶色ですか!もちろん良いですよ。」
笹野ユリ
「ありがとう。莉緒くんならそう言ってくれると思ったわ。それじゃあ、茶色にするわね。」
写真は茶色にデコレーションする。僕たちの写真が完成した。
写真がプリントアウトされる。とても綺麗な茶色のデコレーションになった。
真瀬莉緒
「完成しましたね。」
笹野ユリ
「ええ。とても素敵な写真ね。」
崎盾ジュン
「おーい。2人とも!レースゲーム終わったよ!」
真瀬莉緒
「あ、はい。今戻ります!」
僕たちは姉さんたちがいるところに戻る。
真瀬莉緒
「どうでしたか?レースの結果は?」
中神シンジ
「聞かないでくれ…………。」
真瀬莉緒
「あっ…………はい。」
どうやら中神さんが最下位みたいだ。
三蜂レンカ
「さ、そろそろ夕ご飯ね。バイキング会場に行きましょう。」
真瀬志奈
「良いわね。お腹もすいてきたことだし。」
真瀬莉緒
「はい。みなさん行きましょう。」
僕たちはバイキング会場に向かう。
バイキング会場
バイキング会場にやって来た僕たちは夕食を済ませ、ある話になった。
真瀬莉緒
「有志のパーティーですか?」
伊剣タイガ
「ああ。人数は少ないが、それなりの規模でやるみたいなんだ。我々生徒会も参加する。」
真瀬莉緒
「莉緒も来る…………?少し不安なの。」
真瀬莉緒
「あー…………うん。わかった。笹野さんはどうですか?」
笹野ユリ
「もちろん参加するわよ。社交ダンスの相手になってくれないかしら?」
真瀬莉緒
「考えておきます。」
伊剣タイガ
「よーし。決まりだ。今日はゆっくりと休んで、学園に戻ろう。」
僕たちはそれぞれ、男女に分かれて部屋に泊まる。先生方は1人部屋だ。
男子部屋
真瀬莉緒
「よし…………寝るか。」
そう言うと、生徒会のみなさんも布団に入る。
横になりながら、色々と話す。
伊剣タイガ
「ユリと社交ダンスを踊るんだな。…………楽しみにしているぞ。」
真瀬莉緒
「…………ありがとうございます。」
僕たちはそのまま眠りについた。
そして、時間は経ち…………
 




