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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 笹野ユリ編
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第2章 黄金色のコロッケを(笹野ユリ編)前編

夏。作曲も大事だが、学校行事も大切。

今日はクラス対抗大運動会が行われる。


愛森宇蘭

「みんな準備は良いかしら?1位を目指して頑張りましょう!」


クラスメイトが「はい。」という。


何しろこの大運動会の順位により、2ヵ月後の文化祭の出し物の選択権が変わっていく。1位はもちろん出し物が被ったとしても優先的にこちらが第1希望を通せる。なのでなるべく上位を目指さないといけない。


真瀬莉緒

「笹野さん。頑張りましょう!」


笹野ユリ

「ええ。そうね…………頑張らないと。」


三蜂レンカ

「2人は障害物マラソンに出るのよね。」


柚木アイラ

「頑張って…………ください。」


真瀬莉緒

「2人も綱引きに出るんですよね。応援しております。」


2人は頷き、やる気満々だ。それもそのはず相手はあのSクラスだ。


そのSクラスは生徒会のメンバーが全員在籍をしている。そして、注目はこの2人。


オレンジ色の髪色でふんわりとした髪でアホ毛があるのが、崎盾ジュン(さきだて じゅん)。生徒会の副会長だ。柚木さんとは旧知の仲であるらしい。


もう1人は生徒会長の伊剣タイガ(いつるぎ たいが)。しっかりもので、行き過ぎた正義感には放っておけないとか。黒髪天然パーマで、本人は天然パーマを気に入っているとか。三蜂さんの行き過ぎた行動を気にしているとか。


柚木アイラ

「ジュンくん。今日はよろしく…………。」


崎盾ジュン

「うん。こちらこそよろしく。」


落ち着いた様子が見られる。一方で、三蜂さんたちはと言うと…………。


伊剣タイガ

「三蜂。今日は思い切って戦うからな。」


三蜂レンカ

「ええ。こっちも負けないんだからね。」


こちらはバチバチだ。


その会話の後、立ち位置に移動してくださいとのアナウンスがあり、出場者は全員立ち位置に移動した。


そしてスタートのピストルが打たれ、両クラス綱を引っ張った。結果は……柚木さんたちの勝利だった。


2人はやったぞと言わんばかり、嬉しい表情で戻ってきた。


次は僕らの番だ。負けられない……!


障害物マラソンには、中神さんと姉さんが参加する。この勝負は負けられない。


僕たちはスタート位置に移動する。


そして……ピストルが鳴る。


僕たちは一生懸命に走り出した。


障害物を掻い潜り、中継地点にたどり着くと、姉さんたちが目の前にいる。


真瀬志奈

「莉緒!なかなかやるわね!」


真瀬莉緒

「姉さんこそ!負けないんだからね!」


互いに健闘を祈る。中神さんはと言うと…………


中神シンジ

「笹野。今日は負けないからな!今日勝ったら、協力してもらう。…………いいな!」


笹野ユリ

「ちょっと、それは今言うことではないわ。」


そんな話が聞こえてくる。…………協力?


真瀬莉緒

「あの…………協力って…………?」


中神シンジ

「お前には関係ない。行くぞ、真瀬!」


真瀬志奈

「えっ…………。ああ、うん。」


中神さんと姉さんは急いでゴールまで向かう。


笹野ユリ

「私たちも負けられないわよ。行くわよ莉緒くん!」


真瀬莉緒

「…………はい!」


僕たちは急いで、姉さんたちを追いかける…………!



追いかけて、決着が着いた。結果は…………。


体育委員

「ゴールしました!!1着はFクラスです!」


真瀬莉緒

「やった!やりましたよ!」


笹野ユリ

「ええ。やったわね!」


中神シンジ

「負けか…………。」


真瀬志奈

「まあ、落ち着いて。また今度、協力してもらえば良いじゃない。…………何かは知らないけれど。」


Fクラスのところへ行くと、柚木さんたちが迎え入れてくれる。


柚木アイラ

「おめでとう…………ございます…………!」


三蜂レンカ

「これで、私たちの優勝は決まりね。」


真瀬莉緒

「みなさん…………ありがとうございます。」


そしてすぐに結果発表にうつった。


体育委員

「総合結果です。1位はFクラスです!」


真瀬莉緒

「やった!みなさんやりましたよ!」


三蜂レンカ

「ふう、まあこんなものよ。」


笹野ユリ

「さすがね。みんな。」


体育委員

「なお最下位のSクラスには罰ゲームがあります。」


柚木アイラ

「罰ゲーム……?それって…………?」


体育委員

「罰ゲームを喰らっていただくのはくじ引きで当たりを引いた3名に行っていただきます!」


真瀬志奈

「えぇ……嫌だわ……」


体育委員

「ではSクラスのみなさん!くじを引いてください!」


Sクラスのみんなが1人ずつ引いていくそして……


崎盾ジュン

「これはなかなか…………。痛いね…………。」


中神シンジ

「おい……!!早くしてくれ!!」


伊剣タイガ

「わかっている!……けどな…………。」


罰ゲームを喰らうのは崎盾さんと中神さんと伊剣さんだ。


罰ゲームは足つぼマット1kmだ。見るからに辛そうだ。


三蜂レンカ

「なかなかの罰ゲームね…………。」


真瀬志奈

「当たらなくて良かった……。」


笹野ユリ

「なかなかの罰ゲームね……。」


柚木アイラ

「ええ……あ、ゴールしましたね。」


そうこう言っていると3人とも1kmを歩ききった。歩き終えた3人はその場に倒れ込んだ。


中神シンジ

「くそっ…………笹野!覚えていろよ!」


笹野さんは中神さんをただただ、見つめていた。



六郭星学園寮 莉緒・シンジの部屋



中神シンジ

「くそっ…………。」


真瀬莉緒

「だ、大丈夫ですか…………?」


恐る恐る声をかける。怒鳴られるのを覚悟して。


中神シンジ

「ん…………?ああ。大丈夫だ。」


思った反応と違い、拍子抜けする。僕はそれを隠し、世間話をする。


真瀬莉緒

「…………笹野さんとは何か因縁があるんですか?」


中神シンジ

「まあ…………な。」


真瀬莉緒

「そうですか…………。」


僕は聞くことをやめる。色々あるんだろう。


中神シンジ

「…………出かける。戸締りはよろしくな。」


中神さんはそう言い、部屋から出ていく。


真瀬莉緒

「やれやれ…………緊張するな。」


僕は、メルマの動画を見ながら、布団に入ることにした。

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