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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 崎盾ジュン編
201/351

第1章 ロイヤルブルーコースター(崎盾ジュン編)前編

春。私はめざまし時計で目を覚ました。



??

「うっ…うーん…」


私の名前は真瀬志奈(まなせ しな)。この春に6つの高等学校が合併した、六郭星学園に通う高校3年生だ。


真瀬志奈

「私、今日から六郭星学園の生徒か…。」


今日から新たな友達と授業を受ける。そう思っただけでドキドキした。


真瀬志奈

「大丈夫…大丈夫…。」


私はそう言い聞かせながら支度をし、六郭星学園に向かった。




六郭星学園 校門


真瀬志奈

「ここが六郭星学園…」


??

「何か…すごいところだね。」


真瀬志奈

「えぇ。」


この子は真瀬莉緒(まなせ りお)。私の双子の弟。

莉緒もこの学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「でも、合併して方針が変わって全寮制になるなんて思わなかったよ。」


真瀬志奈

「でも寝坊しなくなるんじゃない?」


私は笑顔でそう言った。弟は私にとって可愛い存在なのでついからかってしまう。


真瀬莉緒

「それ言わないでよ…。」


莉緒は照れながらそう言いました。

そういうところも可愛い。


真瀬莉緒

「…で、姉さんはどこのクラスだったの?」


真瀬志奈

「私は…Sクラスね。」


真瀬莉緒

「へぇ…俺はFクラスだったよ。バラバラになっちゃったね。」


真瀬志奈

「そうね。学校内でも会えるし、問題ないわよ。」


真瀬莉緒

「それもそうだね。じゃあ、そろそろ自分たちの教室行こう。」


真瀬志奈

「えぇ。」



六郭星学園 校内



真瀬志奈

「広い…。」


初めて入った校舎。6つの高校が合併した分、校舎もかなり大きい。


??

「おーい!そこのきみ!」


真瀬志奈

「はい?」


振り向くと赤いネクタイをしている男子生徒がいた。


??

「あれ…………きみは確か…………あの…………?」


真瀬志奈

「……………………?私のことをご存じなんですか?」


??

「ああ、うん…………志奈さんだよね。きみの噂は常々聞いているよ。」


真瀬志奈

「あ、ありがとうございます。」


私は結構知られているんだと、改めて実感した。すると、空き教室の中からまた男子生徒が出てきた。


??

「何をしている。教室に戻れ。」


??

「あっ…………うん。戻るね。じゃあまた、どこかで。」


赤いネクタイを着けた男子生徒は教室へ向かった。


??

「きみも教室に戻れ。」


真瀬志奈

「あっ…………はい。」


ぶっきらぼうな男子生徒は私が頷くと、どこかへ行った。


真瀬志奈

「一体、何だったのかしら…………。」


私は、気持ちを切り替えて、最高クラスとも言える、Sクラスへと向かった。



六郭星学園 Sクラス教室



教室に入ると、そこには…………。


??

「あっ、志奈さん。同じクラスだったんだね。」


??

「ほぉ…………同じクラスなのか。」


真瀬志奈

「は、はい。よろしくお願いいたします。」


??

「お前たち何をしている?」


すると3人目の男子生徒がやって来る。この2人とは知り合いなんだろう。


??

「偶然知り合っただけだよ。それに、あの志奈さんだよ。会長。」


真瀬志奈

「か、会長!?」


伊剣タイガ

「ああ、伊剣タイガ(いつるぎ たいが)だ。よろしく。」


崎盾ジュン

「自己紹介がまだだったね。(さきだて じゅん)と言います。」


中神シンジ

「…………中神シンジ(なかがみ しんじ)だ。」


真瀬志奈

「真瀬志奈です。よろしくお願いいたします。」


生徒会長と同じクラスになるとは…………!私は驚きを隠せなかった。


するとチャイムが鳴り、自分の席に座る。

そして、先生が教室に入って来る。


??

「……………………。うむ。」


先生はクラスメイトの1人1人の顔を見ると頷いた。


日比谷直輝

「きみたちの担任を任されることになった。日比谷直輝(ひびたに なおき)だ。よろしく頼む。」


クラスメイトたちは先生の自己紹介に拍手をする。


日比谷直輝

「ふっ…………。ありがたい。…………この学園は、6つの学園が1つに合併された。中には知らない生徒もいるかもしれないが、仲良く1年を過ごしてほしい。」


クラスメイトたちは「はい。」と言う。


日比谷直輝

「早速だが、きみたちには自由研究をしてもらう。」


男子生徒A

「自由研究…………ですか?」


日比谷直輝

「ああ、来年の3月に発表をしてもらう。2人1組。あるいは3人1組になり、自由研究をしてもらう。公平性を保つため、パートナーはくじ引きで決める。中にはカラーボールが入っている。…………では、この列から順番に引いてもらう。」


そう言うとクラスメイトたちは次々とボールを引いていく。そして、私の順番が回ってきた。私はボールを引いた。ボールの色は…………赤色だった。


日比谷直輝

「みんな引いたな。じゃあ同じ色の生徒と組んでほしい。」


私は同じ色のボールを持った人を探す……

同じ色のボールを持っていたのは……。


崎盾ジュン

「あ、同じ色だね。…………よろしく志奈さん。」


崎盾さんだった。これから1年間よろしくお願いいたします。


パートナーが決まったあと、自己紹介が始まった。

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