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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 柚木アイラ編
189/355

第1章 白群の一冊(柚木アイラ編)前編

春。僕は目覚まし時計で目を覚ました。


??

「……はぁ……。朝か……。」


僕の名前は真瀬莉緒(まなせ りお) 。この春に6つの高等学校が合併した、六郭星学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「僕は今日から六郭星学園の生徒か…。」


今日から新たな友達と授業を受ける。そう思っただけでドキドキした。


真瀬莉緒

「大丈夫…大丈夫…。」


僕はそう言い聞かせながら支度をし、六郭星学園に向かった。




六郭星学園 校門


真瀬莉緒

「ここが六郭星学園…」


??

「何か…すごいところね。」


この人は真瀬志奈(まなせ しな)。僕の双子の姉。

姉さんもこの学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「でも、合併して方針が変わって全寮制になるなんて思わなかったよ。」


真瀬志奈

「でも寝坊しなくなるんじゃない?」


姉さんは笑顔でそう言った。


真瀬莉緒

「それ言わないでよ…。」


僕は照れながらそう言いました。

姉さんは僕をからかうのが好きなんだ。


真瀬莉緒

「…で、姉さんはどこのクラスだったの?」


真瀬志奈

「私は…Sクラスね。」


真瀬莉緒

「へぇ…俺はFクラスだったよ。バラバラになっちゃったね。」


真瀬志奈

「そうね。学校内でも会えるし、問題ないわよ。」


真瀬莉緒

「それもそうだね。じゃあ、そろそろ自分たちの教室行こう。」


真瀬志奈

「えぇ。」



六郭星学園 校内



真瀬莉緒

「へぇ……広いね……。」


さすがは六郭星学園。6つの学校が合併しただけあって校内はかなりの広さだ。


廊下を歩いていると、図書室が目に入った。


真瀬莉緒

「図書室か…………時間もあるし入ってみようかな?」


僕は図書室のドアを開ける。


ドアを開けると、そこには1人の女子生徒がいた。


??

「…………?あなたは…………?」


真瀬莉緒

「ああ、すみません。僕は…………。」


そう言いかけると、そこへまた1人の女子生徒がやって来た。


??

「ねえ、そろそろ戻らないと、始業のチャイムが鳴るわよ。」


??

「ああ…………はい。すぐ戻ります。」


そう言って、図書室にいた、赤いリボンを着けた女子生徒は教室へと向かう。


??

「あなたも戻りなさい。図書室はいつでも解放されているんだから。」


真瀬莉緒

「あ…………はい。わかりました。」


少々冷たく言われたが、僕はあとから来た女子生徒が出たあとに、Fクラス教室へと向かった。



六郭星学園 Fクラス教室



教室に入ると、さっきの女子生徒たちがいた。


??

「あっ…………先ほどの方…………。」


??

「同じクラスだったのね。」


真瀬莉緒

「はい…………そうみたいですね。」


すると後ろから、睨むように3人目の女子生徒がやって来た。


??

「…………2人ってことは、恋愛意識はないようね。」


??

「たまたま知り合っただけ…………。でも、友達は必要かもしれないけど…………。」


真瀬莉緒

「あの…………あなたたちは…………?」


三蜂レンカ

「私は三蜂レンカ(みつはち れんか)。よろしく。」


柚木アイラ

「自己紹介がまだだったわね…………柚木アイラ(ゆずき あいら)と言います。」


笹野ユリ

「笹野ユリ(ささの ゆり)。よろしく。」


真瀬莉緒

「真瀬莉緒と言います。よろしくお願いします。」


自己紹介を済ませて僕は自分の席についた。

チャイムが鳴りホームルームが始まり、教室に白衣を着た先生らしき人が入ってきた。


??

「おはようございます。」


先生らしき人がそう言うとクラスメイトも「おはようございます。」と言った。


??

「元気な返事ね。私は愛森宇蘭(まなもり うらん)と言います。よろしくお願いします。」


愛森先生がそう言うと、クラスメイトは拍手をする。


愛森宇蘭

「ありがとうございます。…………みなさんも知っている通り、6つの学校が合併して1つの学校になりました。1年間という時間ですが仲良くしてください。」


クラスメイト達は、「はい。」と返事をする。


愛森宇蘭

「…………では、早速で申し訳ないけど、課題をやっていただきます!」


クラスメイト達がざわつく。


愛森宇蘭

「まあ、そうなるわよね。テーマは自由研究。自由研究は2人1組…………あるいは3人1組でやっていただきます!」


すると、クラスメイトの1人が質問をする。


男子生徒A

「ペア決めはどうやって決めるんですか?」


愛森宇蘭

「そうね…………課題のペアはくじ引きで決めます。中にはカラーボールが入っていて同じ色のカラーボールを持っている人がペアになります。この列の人から順番にくじを引いてください。」


そう言うとクラスメイトたちは次々とボールを引いていく。そして、僕の順番が回ってきた。僕はボールを引いた。ボールの色は…………赤色だった。


愛森宇蘭

「それでは、同じ色のボールを持っている子を探してください!」


僕は同じ色のボールを持った人を探す……

同じ色のボールを持っていたのは……。


柚木アイラ

「あ、同じ赤色ね…………よろしくお願いします。」


柚木さんだった。この人と1年間課題のペアになるのか…………よろしくお願いいたします。


カラーボールを引き終えた僕は、席に着く。そして簡単な自己紹介が始まった。

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