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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 綿垣キョウゴ編
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第3章 若竹色の草木(綿垣キョウゴ編)中編

六郭星学園 Bクラス教室



教室に戻ると、みんなが待っていた。さっきまではいなかった莉緒の姿もいる。


真瀬莉緒

「アケミ!来てくれたんだね!」


錦戸アケミ

「ええ。待たせてごめん。みんなでキョウゴを救いましょう!」


雪谷マコト

「錦戸さん…………!」


雪谷さんは錦戸さんの協力に嬉しくなっている。秋葉さんも…………。


秋葉サヤ

「アケミ…………!ありがとう!」


いつになく感情的に嬉しそうになっている。


真瀬志奈

「みなさん、聞いてください。綿垣さんを救う方法を…………。」


私は綿垣さんを救うための方法を伝えた…………。


土原ガク

「なるほどー!!これなら可能性はあるね!!」


水崎アサヒ

「でも、危険じゃないのか?特にアケミが…………。」


錦戸アケミ

「私は大丈夫。それよりもこれで解決するのなら…………協力は惜しまないわ。」


水崎アサヒ

「アケミ…………わかった。君に賭けよう!」


水崎さんもやる気になった。ほかのみんなも協力をすると言ってくれた。


綿垣さんを助けるために、頑張るんだ…………!



六郭星学園 中庭



真瀬志奈

「ふぅ…………そろそろ、時間ね…………。」


私は綿垣さんを助けるために中庭にいた。


すると、突然あたりが眩い光に包まれた。


真瀬志奈

「な、何!?」


光が消えるとそこには1人の男性の姿が見えた。


真瀬志奈

「あ、あなたは…………?」


??

「真瀬志奈さんだね。」


真瀬志奈

「ど、どうして私の名前を!?」


虹谷サイ

「自己紹介がまだだったね。僕は虹谷サイ(にじや さい)。僕はある人物を追ってここに来たんだ。」


真瀬志奈

「ある人物を…………その人は一体?」


虹谷サイ

「その人は綿垣キョウゴ。彼はとある容疑がかかっているんだ。」


真瀬志奈

「わ、綿垣さんを…………!?」


虹谷サイ

「と言うわけだ。彼を連れて行くよ。」


真瀬志奈

「待ってください!!」


私は虹谷という人物の前に無意識に立ちはだかっていた。


虹谷サイ

「なぜ、止めるんです?彼は容疑がかかっているんだよ?」


真瀬志奈

「そんなことは知りません。あなたが言っているだけですよね?」


虹谷サイ

「……………………。」


真瀬志奈

「お引き取り願います。綿垣さんは無実です。私が保証します。」


虹谷サイ

「はぁ…………わかりました。…………ただ、後悔をしないことだね!」


虹谷と言う人は、捨て台詞を吐くと再び光に包まれ、視界が見えなくなった。


真瀬志奈

「くっ…………!」


光が消えると虹谷という人はいつの間にかいなくなっていた。


何だったのかしら…………?


私は不思議に思うものの、綿垣さんの助ける準備に取り掛かった。


そして、日が暮れて…………夜になった。



夜になって、私たちは中庭にいた。


真瀬志奈

「いよいよです。みなさんよろしくお願いいたします。」


錦戸アケミ

「ええ。」


真瀬莉緒

「わかったよ。姉さんも気を付けて…………。」


土原ガク

「頑張るよー!!」


雪谷マコト

「ガク、声が大きいです。」


秋葉サヤ

「真瀬さん、頑張りましょう。」


水崎アサヒ

「うむ。期待しているぞ。」


私たちはそれぞれ配置につく。


私は茂みの中に隠れ、みんなもそれぞれの茂みの中に隠れる。…………錦戸さんを除いて。


しばらくすると、私の隠れている茂みの中に1人の人間が近づく。


真瀬志奈

「……………………えっ?」


凪野雪緒

「生徒だけにいいとこ譲るわけにはいかないよ。協力するなら先生にも言ってくれ。由佳里も莉緒のところにいる。」


真瀬志奈

「先生…………!」


凪野先生の協力は大きい。とてもありがたい。


錦戸さんは私の目を見る。私は合図を出す。


錦戸さんは頷く。頷いた瞬間、誰もいないはずの茂みから人が飛び出してきた。


真瀬志奈

「今です!!」


私たちはその人を捕まえるために飛び出した。


真瀬志奈

「捕まえた!!」


私たちはストーカーを捕まえた。


真瀬莉緒

「犯人め!観念しろ!」


ストーカー

「くっ…………!なんでわかった!」


私は答える。


真瀬志奈

「今までのケースはみんな1人で行動をしているときに暴行されていたの。だから、複数人でいるところはどうかなって思ったわけ。…………さあ、観念しなさい!」


ストーカー

「くっ…………私はただ、依頼されていただけ…………!」


凪野雪緒

「良いから来い!警察に行くぞ!」


ストーカー

「……………………。」


ストーカーは連行されて行った。


真瀬莉緒

「終わった…………。」


莉緒はホッと一息をつく。


みんなも安心したのか、地面に座り込む。私もそれを見て、地面に座り込んだ。


真瀬志奈

「はあ…………みなさんありがとうございました。」


水崎アサヒ

「うむ。まさかこんなにもあっさりと解決するとはな…………。」


土原ガク

「これにて解決ー!!なんてね。」


雪谷マコト

「いや…………解決で良いでしょう。みなさんもお疲れ様です。」


秋葉サヤ

「マコトくんもお疲れ様。みんな…………そろそろ戻りましょうか。」


秋葉さんの言葉に私たちは頷き、それぞれの部屋に戻る。


中庭に残ったのは、錦戸さんと莉緒だった。


錦戸アケミ

「解決…………かしら?」


真瀬莉緒

「そうだね。これで綿垣さんも…………。」


真瀬志奈

「まだよ…………。」


錦戸アケミ

「えっ…………?」


真瀬志奈

「まだ本人に話を聞いていないわ。」


真瀬莉緒

「それって…………。ああ…………。そういうことか。」


錦戸アケミ

「何かあるの…………?」


真瀬志奈

「ええ。待っていて。莉緒も行くのよね?」


真瀬莉緒

「もちろん。ルームメイトだからね。」


真瀬志奈

「ついてきてください。綿垣さんのところへ…………。」


錦戸アケミ

「……………………ええ、わかったわ。」


私は錦戸さんと莉緒と一緒に、綿垣さんのいるところへ向かう。

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