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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 綿垣キョウゴ編
153/353

第1章 アガットの視界に染まって(綿垣キョウゴ編)前編

春。私はめざまし時計で目を覚ました。



??

「うっ…うーん…」


私の名前は真瀬志奈(まなせ しな)。この春に6つの高等学校が合併した、六郭星学園に通う高校3年生だ。


真瀬志奈

「私、今日から六郭星学園の生徒か…。」


今日から新たな友達と授業を受ける。そう思っただけでドキドキした。


真瀬志奈

「大丈夫…大丈夫…。」


私はそう言い聞かせながら支度をし、六郭星学園に向かった。




六郭星学園 校門


真瀬志奈

「ここが六郭星学園…」


??

「何か…すごいところだね。」


真瀬志奈

「えぇ。」


この子は真瀬莉緒(まなせ りお)。私の双子の弟。

莉緒もこの学園に通う高校3年生だ。


真瀬莉緒

「でも、合併して方針が変わって全寮制になるなんて思わなかったよ。」


真瀬志奈

「でも寝坊しなくなるんじゃない?」


私は笑顔でそう言った。弟は私にとって可愛い存在なのでついからかってしまう。


真瀬莉緒

「それ言わないでよ…。」


莉緒は照れながらそう言いました。

そういうところも可愛い。


真瀬莉緒

「…で、姉さんはどこのクラスだったの?」


真瀬志奈

「私は…Bクラスね。」


真瀬莉緒

「へぇ…俺はHクラスだったよ。バラバラになっちゃったね。」


真瀬志奈

「そうね。学校内でも会えるし、問題ないわよ。」


真瀬莉緒

「それもそうだね。じゃあ、そろそろ自分たちの教室行こう。」


真瀬志奈

「えぇ。」



六郭星学園 校内



真瀬志奈

「広い…。」


初めて入った校舎。6つの高校が合併した分、校舎もかなり大きい。


少し進むと人だかりができている場所に来た。


すると何か騒がしい…………。


学生の視線は全員、1人の男子生徒を見ていた。


真瀬志奈

「あの人は…………?」


??

「ん…………?なんだ?」


真瀬志奈

「あ、いえ…………。」


そう言いかけると、そこにまた1人男子生徒がやって来た。


??

「おっはよー!!今日も元気かい!?」


ものすごくハイテンションな男子生徒だ。そのハイテンションな男子生徒が声をかけると、周りの人達はまたざわつく。


??

「ここにいると大変だから、そろそろ教室に戻ろうね!」


??

「ああ…………。」


ぶっきらぼうな男子生徒は、ハイテンションな男子生徒に肩を叩かれながら教室に戻って行った。


真瀬志奈

「なんだったのかしら…………?」


私は気持ちを切り替えて、自分の教室へと向かった。



六郭星学園 Bクラス教室



教室へ行くと、さっきの男子生徒2人がいた。


??

「ん…………?君はさっきの…………?」


??

「同じクラスだったんだねー!!」


真瀬志奈

「は、はい…………。」


性格が正反対な2人の男子生徒に翻弄されるなか、後ろからまた男子生徒がやって来た。


??

「もう仲良くなったんですか?女の子と…………?」


??

「偶然だ。でも…………これからだな。」


真瀬志奈

「あの…………みなさんは…………?」


雪谷マコト

「失礼しました。雪谷マコト(ゆきや まこと)と言います。よろしくお願いいたします。」


綿垣キョウゴ

「自己紹介がまだだったな。綿垣キョウゴ(わたがき きょうご)。よろしく。」


土原ガク

「土原ガク(つちはら がく)って言いまーす!!よろしくねー!」


真瀬志奈

「真瀬志奈です。よろしくお願いします!」


自己紹介が終え、チャイムが鳴りホームルームが始まり、教室に担任の先生が入ってきた。


??

「やあ、みんな!おはようございます!」


クラスメイトのみなさんは「おはようございます。」と言う。


明るい先生だな…………。前の先生と少し似ているかもしれない。


凪野雪緒

「今日からこのBクラスの担任になります。凪野雪緒(なぎの ゆきお)と言います!みんなよろしくね!」


やっぱり明るい先生だな…………。


凪野雪緒

「みんなも知ってる通り今年から6校の高校が合併し、六郭星高校になった。見慣れない人とかもたくさんいるが、みんな仲良くね!」


クラスメイトは戸惑いながらも「はい。」と答えた。


そして唐突に先生はこんな事を話した。


凪野雪緒

「みなさんには課題をやっていただきます!」


その発言にクラスメイトたちはざわつく……


凪野雪緒

「いきなりかもしれませんが、課題は自由研究です。そしてその課題は、ペアでやっていただきます!」


すると先生はくじ引きの箱を教壇机の上に置いた。


凪野雪緒

「課題のペアはくじ引きで決める。中にはカラーボールが入っていて同じ色のカラーボールを持っている人がペアになります。じゃあ、この列の人から順番にくじを引いてくれ!」


そう言うとクラスメイトたちは次々とボールを引いていく。そして、私の順番が回ってきた。私はボールを引いた。ボールの色は…………水色だった。


凪野雪緒

「みんな引いたな!じゃあ同じ色の友達のところに行ってくれ!」


私は同じ色のボールを持った人を探す……

同じ色のボールを持っていたのは……。


綿垣キョウゴ

「同じ色だな…………よろしく。」


綿垣さんだった。真面目そうな人だな…………。1年間よろしくお願いします。


カラーボールを引き終えた私は自分の席に着く。そして、簡単な自己紹介が始まった…………。

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