表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 雪谷マコト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/404

第4章 緑色のカチューシャ(雪谷マコト編)後編

六郭星学園 大講堂



いよいよ、課題発表当日になった。課題はKクラスから1ペアずつ発表していき、そこからJクラス、Iクラスといき、Sクラスと回っていく。1ペアずつなので3日間に分けて発表をしていく。


そして今日はBクラスが発表していく。


Bクラスのトップを飾ったのは土原さんのペアだ。

土原さんのペアは戦国武将の甲冑を再現した模型を作った。


水崎アサヒ

「こんな作品を作るなんて……!さすがだ。」


水崎さんから驚いた様子が見れた。


中盤に入ると次は綿垣さんのペアが発表の時間になった。


綿垣さんのペアはマジックショーを披露した。


錦戸アケミ

「ふーん……なかなかやるじゃない。」


錦戸さんが認めるほどと言うことはなかなかの実力なのだろう。


そして終盤に入る……そしてBクラスのトリを飾ったのは私たちだ。


真瀬志奈

「準備はできてる?」


雪谷マコト

「もちろんです。真瀬さん…………。」


真瀬志奈

「みんな…………喜んでくれるかしら…………?」


雪谷マコト

「声優さんが認めた曲です。きっとみんな喜んでくれますよ。」


真瀬志奈

「…………そうよね。きっと大丈夫よ。…………あっ、そろそろ時間ね。」


雪谷マコト

「では…………行きましょう!!」


真瀬志奈

「はい!」


私たちは互いに頷き、ステージへと立った。


真瀬志奈

「それでは…………行きます!!」


そう言って私たちは演奏を始める…………!!



演奏を終える、他の人の反応は…………?


男子生徒A

「…………とても良い曲を聴いたよ!ありがとう!」


女子生徒B

「とても良かった……!すごいです!」


私たちは拍手喝采に包まれる。そうか……やったんだ……!


凪野雪緒

「良かった…………。」


矢次由佳里

「良かったわね。」


凪野雪緒

「ああ…………2人とも良かったぞー!!」


ステージから降り、私たちは喜びを分かち合った。


雪谷マコト

「やりましたね!!真瀬さん!!」


真瀬志奈

「ええ!やったわね!あとは…………声優さんに歌ってもらうだけね!」


雪谷マコト

「はい!楽しみです!」


こうして、課題発表は大成功に終わった。


それから数週間が経ち…………



六郭星学園 大講堂



SクラスからKクラスまで全クラスの生徒がずらりと並ぶ。


凪野雪緒

「ただいまより、六郭星学園卒業式を行います。」


卒業式が始まる。1年間ではあるが、このクラスに出会えてよかったと実感する。


1人1人名前が呼ばれていく。


凪野雪緒

「土原ガク。」


土原ガク

「はーい!!」


凪野雪緒

「雪谷マコト。」


雪谷マコト

「はい。」


凪野雪緒

「綿垣キョウゴ。」


綿垣キョウゴ

「はい。」


仲の良かったみんなが呼ばれていく。

そして私も呼ばれる。


凪野雪緒

「真瀬志奈。」


真瀬志奈

「はい。」


そうか……卒業するんだ……。そう思うと悲しみに溢れていく……






凪野雪緒

「以上で卒業式を終了いたします。」


そして、あっという間に卒業式が終わる。

本当にあっという間だった。卒業式も学校生活も。


ただ……唯一の救いは……。


綿垣キョウゴ

「みんな同じ大学に進学するのか…………。」


土原ガク

「まさかだよねー!!」


雪谷マコト

「しかも期末テストの上位50人が同じ大学とは…………。不思議なものですね。…………でも、よろしくお願いします。」


綿垣キョウゴ

「そういえば今日なんだよな。ラジオで発表するんだよな。声優に提供した曲は。」


雪谷マコト

「はい。どんな感じになっているかはお楽しみです。」


真瀬志奈

「頑張って作りました。私たちの曲。聞いてくださいね。」


土原ガク

「もちろんだよ!そのためにみんなで聞くんでしょ!」


真瀬志奈

「ええ、楽しみにしてくださいね。」



六郭星学園 莉緒・マコトの部屋



いよいよ夜になった。声優さんのラジオが始まり、声優さんたちの面白い話が繰り広げられていた。


錦戸アケミ

「楽しみね。いよいよ聴けるのね。」


水崎アサヒ

「ああ!楽しみだな!」


莉緒のクラスメイトたちも私たちの曲を聴きに来た。


秋葉サヤ

「楽しみだけど…………良いの?マコトくん。2人じゃなくて…………?」


雪谷マコト

「大丈夫だよ。…………あとでわかるから。」


秋葉サヤ

「……………………?」


真瀬莉緒

「あっ。始まった!」


声優さんがラジオパーソナリティに曲のフリをされ…………そして…………。


男性声優

「彼の思いを心に乗せて歌いました。この曲を…………聞いてください!!」


そう言うと聞き馴染みのメロディが流れる…………。



真瀬志奈

「この歌詞…………もしかして…………!?」


私の頬には一筋の涙が流れていた。マコトくんの想いが…………伝わった。


真瀬志奈

「マコトくんは…………?」


マコトくんの姿がない。…………するとサヤが私の耳元でマコトくんからの伝言を伝える。


秋葉サヤ

「マコトくんは中庭にいるわ。マコトくんの想いを聞いてあげて。」


真瀬志奈

「…………ええ。」


私は中庭に急いで行った。



六郭星学園 中庭



中庭に着く。マコトくんは…………いた。


真瀬志奈

「マコトくん…………。」


マコトくんが振り向く。そして…………。


雪谷マコト

「僕は…………志奈のことを誇りに思う。」


真瀬志奈

「マコトくん!!」


私は嬉しさのあまり、マコトくんに抱きついた。


雪谷マコト

「僕は弱い人間かもしれない。けど、志奈のことだけはどんなことがあっても守ります。だから…………ついて来てください。」


真瀬志奈

「もちろんよ…………。もちろんよ…………。」


私は泣きながら、答えた…………。






虹谷サイ

「彼はハズレだったのか…………するとどこかにまだ別の人物が…………?他を探すか…………。」


雪谷マコト編 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ