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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 雪谷マコト編
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第1章 ももいろジュースで乾杯を(雪谷マコト編)後編

土原ガク

「今日はみんなでご飯を食べに行くことになりましたー!!理由はスキンシップを兼ねてでーす!」


真瀬志奈

「スキンシップですか?それは名案ではありますね。私も良いんですか?」


雪谷マコト

「もちろんですよ。真瀬さんもぜひ参加してください。」


真瀬志奈

「はい!」


綿垣キョウゴ

「放課後だな。よろしく頼むぞ。」


真瀬志奈

「はい。よろしくお願いいたします。」


そして放課後…………



繁華街



真瀬志奈

「繁華街ですか…………。」


繁華街。私はあまり来たことが無いため少し不安だ。


雪谷マコト

「ここに凪野先生がおすすめしてくれたお店があるんですよね。」


綿垣キョウゴ

「ああ…………なんか嫌な予感がする。」


土原ガク

「あ、あったあった!このお店だ!」


雪谷マコト

「見つけましたね。入りましょうか。」


真瀬志奈

「そうですね。早速入りましょう。」


私たちがお店に入ると…………


メイド

「あ、おかえりなさいませ!ご主人様!お嬢様!」


真瀬志奈

「えっ……もしかして……ここって…………?」


土原ガク

「おおー!!ここはメイド喫茶だね!ただいま帰りました!!」


綿垣キョウゴ

「予感が当たった…………。」


雪谷マコト

「凪野先生…………こんなところを紹介するなんて…………。」


真瀬志奈

「まあまあ、とりあえず楽しんでいきましょう!」


私たちはメイドさんに席を案内してもらった。


メイド

「メニューはこちらです!決まったら教えてください!」


真瀬志奈

「じゃ……じゃあ、ピーチジュースとオムライスで。」


雪谷マコト

「僕もそれで…………。」


綿垣キョウゴ

「じゃあ俺も同じのを…………。」


土原ガク

「僕もそれで良いよー!!お願いします!!」


メイド

「かしこまりました!!」


メイドさんはそう言って、厨房へと向かった。


綿垣キョウゴ

「ふう…………居心地が悪いな。」


綿垣さんはあぶら汗をかいていた。本当に居心地が悪いんだろう。


土原ガク

「楽しみだねー!どんな料理が来るのか…………あ、オムライスだねー!」


土原さんはノリノリだ。雪谷さんはというと…………


雪谷マコト

「……………………。」


無言が続いている。ときどきメイド喫茶の中をキョロキョロ見ている。


メイド

「お待たせしました。ご主人様!お嬢様!ピーチジュースです!!」


土原ガク

「ありがとー!!」


真瀬志奈

「オムライスはまだですね。どうしますか?乾杯しますか?」


雪谷マコト

「そうですね…………乾杯しますか。」


綿垣キョウゴ

「それじゃあ…………乾杯。」


私たちは乾杯をした。ピーチジュースはとてもおいしかった。


真瀬志奈

「あ、おかわりをお願いします。」


雪谷マコト

「僕もお願いします。」


メイド

「かしこまりました!ご主人様!お嬢様!」


私たちはすぐさまにピーチジュースをおかわりした。


そして、そのあとすぐにオムライスが提供された。


綿垣さんはすぐに出たいのか、オムライスを勢いよく食べ出した。


土原ガク

「キョウゴは食いしん坊だね!!そんなにオムライスが好きなんだね!!」


雪谷マコト

「多分違うと思いますよ。」


綿垣さんはオムライスを食べ終わる。するとお金を置いて、店を出ようとする。


土原ガク

「ああ!キョウゴ!!待ってー!」


土原さんは綿垣さんを追いかけようと、オムライスをかきこみ、店から出て行った。


雪谷マコト

「…………2人になっちゃいましたね。」


真瀬志奈

「そうですね…………。」


私たちはオムライスに手をつける…………しかし。


真瀬志奈

「あ…………グリーンピース。」


どうしよう…………私はグリーンピースが嫌いだ。かといって残すわけにもいかない。


迷っていると雪谷さんが声をかけた。


雪谷マコト

「もしかして、グリーンピースが苦手なんですか?」


真瀬志奈

「あ、はい…………そうなんです。苦い食感がどうしても…………。」


雪谷マコト

「じゃあ、僕が食べますよ。こちらにグリーンピースをください。」


真瀬志奈

「あ、ありがとうございます。」


私はグリーンピースを雪谷さんのオムライスに移す。雪谷さんはグリーンピースを嫌がることもなく食べる。


真瀬志奈

「雪谷さんはグリーンピースが好きなんですね。」


私はそう雪谷さんに言った。


雪谷マコト

「そうですね…………なんというか…………緑が好きなんですよね。」


真瀬志奈

「緑…………色のことですか?」


雪谷マコト

「そうですね。緑色が僕は好きなので、緑の野菜は結構好きですね。それ以外にもネクタイの色も緑色で統一していますね。」


雪谷さんは緑色が好きなようだ。緑色の話になると楽しそうに話してくれる。


そうこうしているうちに私はすんなりとオムライスを食べることができた。


真瀬志奈

「それじゃあ…………行きましょうか。」


雪谷マコト

「はい。ではありがとうございました。」


メイド

「はい!行ってらっしゃいませ!ご主人様!お嬢様!」


メイド喫茶の外に出ると、綿垣さんたちがいた。


真瀬志奈

「みなさんいらしたんですね。」


綿垣キョウゴ

「ああ…………でも、なんか楽しそうだったな。」


土原ガク

「良いことじゃない!課題のパートナーなんだから!」


雪谷マコト

「ええ、共通の話がありましたから。」


真瀬志奈

「はい。とても楽しかったです。」


綿垣キョウゴ

「そうか。じゃあ、帰るぞ。」


土原ガク

「はいはい!」


土原さんがそう言い、私たちが帰ろうとすると…………


真瀬志奈

「あ…………。」


雪谷マコト

「真瀬さん?どうかしましたか?」


真瀬志奈

「いえ、ちょっと曲のフレーズが閃いただけです。」


そう言うと、雪谷さんは思いもよらないことを言った。


雪谷マコト

「それなら、サヤ…………秋葉サヤに聞かせると良いですよ。あの子は音楽のセンスがありますから。」


真瀬志奈

「秋葉さんですか?…………わかりました。」


雪谷さんにそう言われ、断るわけにもいかなかった。なので…………。



六郭星学園寮 志奈・サヤの部屋



秋葉サヤ

「なるほど…………。マコトくんがね…………。」


私は雪谷さんに言われたことを秋葉さんに説明した。説明が終わると、秋葉さんは快く承諾してくれた。


秋葉サヤ

「聞かせてください。真瀬さんの曲を…………。」


真瀬志奈

「はい…………。では…………。」


私は秋葉さんに閃いたフレーズを聞かせる…………



秋葉さんは頷きながら曲を聴いていた。しばらく考え込むと秋葉さんはこんなことを言う。


秋葉サヤ

「これは…………マコトくんならさらに向上させられることができると思います。」


真瀬志奈

「雪谷さんのことですか?」


秋葉サヤ

「はい。マコトくんは楽器が弾けるんです…………。私の方がすごいと言いますが本当はマコトくんの方が上手です。」


真瀬志奈

「雪谷さんがですか…………?」


これは意外だった。あんまり得意そうではなかったから…………。


秋葉サヤ

「もし良かったら考えてみてください。…………では、ちょっと出かけますので…………。失礼します。」


真瀬志奈

「あ、はい…………。」


秋葉さんが部屋から出ると同時に、私は考え出した。


真瀬志奈

「雪谷さんか…………。」


私は迷ったものの、一度聞いてもらうことにした。


私はドアに手をかけるも、時間も遅いため、後日にすることにした。

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