表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 雪谷マコト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

130/366

第1章 ももいろジュースで乾杯を(雪谷マコト編)中編

教室から先生が出て行くとすぐに、さっきの男子生徒たちが声をかけてきてくれた。


土原ガク

「ねえ、君は本当にたくさんの楽器を弾けるの?」


私はその質問に淡々と答える。


真瀬志奈

「はい。弾けますけど……?」


そう言うと土原さんは喜びの表情を見せる。


土原ガク

「ウヒョー!!それはすごいや!!今度ぜひ聞かせてくれないかな?」


綿垣キョウゴ

「土原。無理を言わせるな。」


土原ガク

「そうだったね!ごめんね!」


雪谷マコト

「でも…………気にはなりますね。」


綿垣キョウゴ

「確かにな…………。」


真瀬志奈

「あの…………もしよければ弾きますよ。楽器。」


綿垣キョウゴ

「気にするな。今度で良い。」


綿垣さんがそう言うと、土原さんと雪谷さんも頷く。


真瀬志奈

「そう言うのなら…………わかりました。またいつか弾きます。」


雪谷マコト

「そのときを楽しみに待っていますよ。」


雪谷さんは笑顔でそう言った。


真瀬志奈

「あの…………ところでなんですけれど、みなさんはお知り合いなんですか?」


雪谷マコト

「説明会のあとのパーティで知り合ったんです。」


綿垣キョウゴ

「俺にあまり近づかない方が良いと言ったのだがな…………。」


真瀬志奈

「それって一体…………?」


綿垣キョウゴ

「いや、なんでもない。」


雪谷マコト

「まあ、志奈さん。これからよろしくお願いいたします。」


真瀬志奈

「あ、はい!よろしくお願いします。」


そう言い、私たちは明日から始まる寮生活に向けて、家に戻ることにした。



真瀬志奈・真瀬莉緒の自宅



真瀬志奈

「ただいま…………今日で一旦最後か…………。」


家に帰ると、1通の手紙が届いていた。


真瀬志奈

「手紙…………?」


送り主は…………声優さんのマネージャーさんからだ。作曲の依頼だろう。


私は何曲か作曲の依頼を受けたことがあり、人気アーティストだったり、駆け出しのアイドルだったりと様々な音楽を作成している。


今回は声優さんからの作曲依頼だ。おまけに今回は歌詞も依頼された。


明日は音楽室に行って、早速練習しよう。


今日は早めにご飯を食べて、お風呂に入って、寝ることにした。



六郭星学園 音楽室



翌日…………私は音楽室に来た。昨日の作曲の作成に取り掛かるために。


…………とは言っても、久々なので感覚が鈍っている可能性がある。


と言うわけで私の前にいた学校で行われていた、リズム調整を行うことにした。


リズム調整を始める…………



調整が終わった。感覚は鈍ってはいなかったようだ。


早速、演奏に取り掛かることにした。まずはベースを決める。


しばらく演奏をしていると、後ろから拍手が聞こえた。


私が後ろを振り向くと、そこには見慣れない先生がいた。


??

「ごめんなさいね。演奏、とても良かったわよ。」


真瀬志奈

「ありがとうございます。…………先生は…………?」


矢次由佳里

「私は矢次由佳里(やつぎ ゆかり)。あなたの弟さんの担任をやっているわ。」


真瀬志奈

「先生がですか…………!?お世話になっております。」


矢次由佳里

「そんな硬くならなくて良いわよ。」


真瀬志奈

「ちなみに…………莉緒はクラスメイトのみなさんと仲良くできていますか?」


矢次由佳里

「もちろんよ。特にサヤ…………秋葉サヤ(あきば さや)って子とは仲良くやっているわ。課題のパートナーでもあるから、それもあるのかもしれないわね。」


真瀬志奈

「そうですか…………ホッとしました。」


矢次由佳里

「ふふ…………ところであなたのパートナーは誰になったの?」


真瀬志奈

「はい。私は雪谷マコトさんという方とパートナーになりました。」


矢次由佳里

「なるほど…………。彼は真面目な子だからね……でもあんまり彼にプレッシャーをかけないでね。」


真瀬志奈

「あ、はい…………。」


そんな話をして、私は寮の部屋へと向かうことにした。



六郭星学園寮



寮に着き、私は部屋を探す。私の部屋は…………あった。


私は早速、部屋のドアを開ける。


部屋の中はとても広く、ベッドは個室になっている。


真瀬志奈

「これはすごいわね…………!」


と言うと、後ろから物音が鳴る。


私は後ろを振り向くと、そこには緑色のリボンをつけた女子生徒がいた。おそらく部屋のパートナーだろう。


真瀬志奈

「あの…………あなたは…………?」


秋葉サヤ

「あ…………はい。私は秋葉サヤって言います。よろしくお願いいたします。」


真瀬志奈

「秋葉サヤ…………どこかで聞いたことのあるような…………?」


秋葉サヤ

「あ、本当ですか?Hクラスの矢次先生の生徒なんですけれど…………。」


真瀬志奈

「ああ…………そういえば矢次先生が言っていましたね。よろしくお願いします!」


秋葉サヤ

「こちらこそよろしくお願いします。」


この子が莉緒の課題のパートナーか…………おとなしそうな子だな…………。


秋葉サヤ

「あの……私、ちょっと出かけます。ゆっくり休んでいてください。」


真瀬志奈

「あ、はい…………。」


そう言うと秋葉さんは部屋から出て行った。


真瀬志奈

「ふう…………どうしようかな…………。」


私は悩んだ末に、早めに寝ることにした。



六郭星学園 Bクラス教室



起床した私は、身支度を整えて、教室へと入る。そこには雪谷さんたちがいた。


雪谷マコト

「真瀬さん。おはようございます。」


真瀬志奈

「おはようございます。」


綿垣キョウゴ

「ちょうど良い。今日はちょっと話があってだな…………。」


真瀬志奈

「お話ですか?」


土原ガク

「キョウゴ!不安にさせちゃダメだよー!ハッピーなお話なんだから、もっと楽しく楽しく!!」


綿垣キョウゴ

「ああ…………そうだな。土原。お前から言ってくれ。」


土原ガク

「りょーかいー!!それじゃあ僕から話をさせていただきまーす!!」


真瀬志奈

「は、はい…………。」


私は土原さんから話を聞くことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ