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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 秋葉サヤ編

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第4章 緑色のメガネ(秋葉サヤ編)前編

冬。秋葉さんの騒動も終わり、作曲も一通り終わった。あれ以来、秋葉さんとの仲は良好だ。僕はそんな秋葉さんと練習をしている。その訳はというと…………。


真瀬莉緒

「よし…………まずは全体を通して演奏しましょう。みなさんに聞いてもらう程でやりましょう。」


秋葉サヤ

「ええ…………。」


僕たちは声優さんに作る曲を課題で演奏することになった。声優さんにはもちろん許可を取っている。


まずは全体を通して演奏をすることになった。


早速、演奏をすると意外とスムーズな演奏ができた。秋葉さんには才能があるのかもしれない。


秋葉サヤ

「どうかしら…………?」


真瀬莉緒

「いや、すごいと思いますよ。演奏もなかなかの技術ですし。」


秋葉サヤ

「本当?ありがとう!」


真瀬莉緒

「でももっと練習しましょうね。もっと高みを目指せるはずです。」


秋葉サヤ

「ええ。頑張りましょう。」


僕たちは練習をひたすらに繰り返し、しばらくして練習を切り上げた。



六郭星学園 Hクラス教室



水崎アサヒ

「お、練習が終わったのか。どうだったんだ?」


真瀬莉緒

「順調です。一通り終わっているので、あとは練習あるのみです。」


水崎アサヒ

「そうか!それなら大丈夫そうだな。」


錦戸アケミ

「曲の演奏する日……楽しみにしているわよ。」


真瀬莉緒

「……はい。楽しみにしておいてくださいね。」


錦戸さんの怪我もだいぶ回復し、最初に会ったときの状態になっていた。


性格も丸くなったのか、綿垣さんに対しても、会話ができるようになった。


真瀬莉緒

「良かったです。錦戸さんも怪我が治って…………。」


錦戸アケミ

「ええ……色々と解決してね…………。」


真瀬莉緒

「…………?」


錦戸さんは意味深な言葉を言うものの、僕は気にしないことにした。


水崎アサヒ

「ちなみにだが…………。その曲は声優さんに歌ってもらうのだろう?歌詞の方はできているのか?」


真瀬莉緒

「ああ、そういえば…………秋葉さんが書くって言っていましたね……歌詞を。」


水崎アサヒ

「おお、サヤが歌詞を書くのか!それは期待しないとな。」


秋葉サヤ

「楽しみにしておいてね。…………莉緒くんも。」


真瀬莉緒

「はい。期待していますよ。」


すると突然、スマホの着信音が鳴る。…………姉さんからだ。


話を聞くと、姉さんのクラスメイトと一緒にご飯を食べに行くことになったらしく、僕たちもどうかのお誘いだった。


僕は秋葉さんたちに参加の有無を聞く。


水崎アサヒ

「うむ。せっかくのお誘いだ。断るわけにもいかない。」


錦戸アケミ

「そうね。…………行きましょうか。」


秋葉サヤ

「私も喜んで。」


真瀬莉緒

「では姉さんたちのいる教室に行きましょうか。」



六郭星学園 Bクラス教室



土原ガク

「おお、来ましたねえ!ではでは行きましょうか!」


土原さんのテンションは相変わらずだ。


綿垣キョウゴ

「全く……変わらないな。土原は。」


土原ガク

「キョウゴはだいぶ変わったけどね!」


確かに綿垣さんの噂はだいぶ収まり、本人もすごく楽しそうだ。


綿垣キョウゴ

「…………ふっ。」


雪谷マコト

「お、笑いましたね。久々の笑顔ですね。」


みんなこの1年間で色々と変わり、成長が見られる。…………僕も変わったのだろうか?


真瀬志奈

「さ、揃ったことだし、ご飯食べに行きましょう!」


真瀬莉緒

「そうだね。さ、食べに行こう!」



レストラン



レストランに着いた僕たちは、まず注文をする。


注文をしたあと、僕たちはたわいもない話を繰り広げる。


綿垣キョウゴ

「しかし…………残りもあとわずかか……。」


水崎アサヒ

「1年はあっという間だな。」


錦戸アケミ

「あ…………そういえば…………。期末テストがあったわね。」


錦戸さんの言葉を聞いて、みんなの血の気が引く。


それもそのはず、六郭星学園のテストは1年に1回しか行われない。しかもそのテストは1年間に学んだものが出題範囲になっている……つまりはかなり膨大な範囲のテストが行われる。


土原ガク

「まあ、余裕でしょう!ほらほら、料理も来たところだし、みんな食べましょー!」


雪谷マコト

「そ、そうですね。さ…………食べましょう。」


みんなは黙々と運ばれた料理を口にする。


料理の味は美味しいものの、みんなの表情は曇っていた。


みんなはテストのことを気にしているのだろう。ただ、秋葉さんの表情は誰よりも曇っていた。


真瀬莉緒

「秋葉さん…………?」


秋葉サヤ

「あ、莉緒くん…………。」


真瀬莉緒

「やっぱり、テストのことが…………?」


秋葉サヤ

「あ、うん…………それもあるけどね…………。」


真瀬莉緒

「じゃあ、帰ったら勉強ですね。頑張りましょう!」


秋葉サヤ

「ええ。そうね…………でも、その前に声優さんに曲を聞いてもらうんでしょ?」


真瀬莉緒

「ああ、そうでしたね…………。歌詞はできているんですか?」


秋葉サヤ

「ええ、なんとかね。」


真瀬莉緒

「それなら、心配する必要はないですね。期待していますから!」


秋葉サヤ

「ありがとう。莉緒くん…………。」


そう言って、秋葉さんは笑みを浮かべた。


水崎アサヒ

「さ、帰ったら勉強だ!みんなも一生懸命に頑張ろうではないか!」


錦戸アケミ

「やるしかないわね……。」


綿垣キョウゴ

「仕方ない…………頑張るとするか。」


雪谷マコト

「そうですね。」


真瀬志奈

「じゃあ……戻りましょうか。」


そう言って僕たちは寮へ戻ることにした。


そして…………数日後。

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