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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第3部 秋葉サヤ編
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第1章 オレンジ色の街並み(秋葉サヤ編)中編

六郭星学園 音楽室



翌日の放課後……僕は音楽室にいた。そこに来た経緯を説明すると、僕は自己紹介のときに楽器はなんでも弾けると言った。そのため、作曲も結構しており、色々な人から楽曲提供を依頼されている。しかも、作曲以外にも作詞の依頼があった。


今回は声優さんから楽曲の提供をお願いされている。それも有名な声優さんだ。最近の声優業界は歌も歌ったりしている。


なので僕は音楽室で作曲の作成に取り組むことにした。


僕の作曲のルーティンは作曲を始める際に、簡単なリズム調整をすることだ。これは姉さんも同じことをしている。


真瀬莉緒

「さて…………始めるか…………。」


僕はリズム調整を始める。



リズム調整が終わった。おそらく出来は申し分ないだろう。


まずは土台から考えよう。ベースが無いと作曲が始まらない。


僕は夢中になって作業に取り掛かった。


しばらくすると、見知らぬ男子生徒が音楽室に入ってきた。


??

「…………あ、すみません。お邪魔でしたか?」


真瀬莉緒

「あ、いえ。大丈夫ですよ。」


すると今度は先生らしき人が入ってきた。


??

「お!君は確か…………真瀬くんだったな。君の噂は耳にしているよ。」


真瀬莉緒

「あ、ありがとうございます。」


凪野雪緒

「自己紹介がまだだったな。俺は凪野雪緒(なぎの ゆきお)。Bクラスの担任をしている。つまり君のお姉さんの担任だ。よろしくな!」


真瀬莉緒

「あ、そうなんですね!よろしくお願いします!」


この人が姉さんの担任か…………。


凪野雪緒

「そして、この子は雪谷マコト(ゆきや まこと)。君のお姉さんのクラスメイトだ。」


雪谷マコト

「初めまして。雪谷マコトと言います。」


凪野雪緒

「と言うわけだ。改めてよろしくな!」


真瀬莉緒

「はい!よろしくお願いします!」


凪野雪緒

「で、マコト。用事は済んだのか?」


雪谷マコト

「はい。おかげさまでなんとかすみました。そろそろ寮へ行きます。」


凪野雪緒

「そうか。それじゃあ、行くか!…………じゃあな!また、会おう!」


凪野先生と雪谷さんは音楽室から出ていった。


真瀬莉緒

「さてと…………仕切り直すか。」


僕はまた作曲モードに切り替えて、作成を再び始めた。


作曲に夢中になり、数時間後。いつの間にか夜になっていた。


真瀬莉緒

「いけない…………そろそろ寮に行かなくちゃ…………。」


僕は作曲を切り上げて、寮に行くことにした。



六郭星学園寮



真瀬莉緒

「ここが寮か…………。」


パンフレットによると、部屋は広くリビングとベッドルームが2部屋あり、両方防音になっているらしいのでベッドルームからもう一つのベッドルームからは何も聞こえない。この部屋に2人1組というのがこの寮のルールらしい。


真瀬莉緒

「僕の部屋は…………ああ、ここか。」


僕は自分の部屋を見つけ、その部屋のドアを開ける。


部屋には人影が見えた。どうやら僕の部屋のパートナーだ。部屋のパートナーは…………?


雪谷マコト

「あ!あなたは…………!」


真瀬莉緒

「雪谷さん…………!」


部屋のパートナーは雪谷さんだった。この1年は雪谷さんと生活することになる。


雪谷マコト

「真瀬さん…………よろしくお願いいたします!」


真瀬莉緒

「こちらこそよろしくお願いいたします!…………真面目ですね。」


雪谷マコト

「真面目にならなきゃ意味ないんですよ。」


真瀬莉緒

「…………?」


雪谷さんの顔が少し曇る。


雪谷マコト

「あ、いえ…………ところで真瀬さんは双子なんですか?」


雪谷さんの質問に僕は答える。


真瀬莉緒

「はい。真瀬志奈。これが僕の姉です。」


雪谷マコト

「ああ、やっぱり…………僕、お姉さんの課題のパートナーなんですよ。」


真瀬莉緒

「え!?……そうなんですか?」


雪谷マコト

「ちなみに、真瀬さんの課題のパートナーは誰ですか?」


真瀬莉緒

「そうですね。秋葉さんって言う方です。」


雪谷マコト

「え!?…………サヤか…………。」


真瀬莉緒

「知っているんですか?」


雪谷マコト

「まぁ……何かされていませんか?」


真瀬莉緒

「い、いえ…………特には…………。なんか同じことを錦戸さんたちにも言われました。」


そう言うと雪谷さんはホッとした。


雪谷マコト

「そうですか…………彼女たちも知ってはいるんですね。それならいいです。」


真瀬莉緒

「あの…………秋葉さんは何か…………?」


雪谷マコト

「それは…………ときが来たら教えてあげます。…………僕は一旦出かけます。ゆっくりしていてください。」


そう言って、雪谷さんは部屋から出ていった。


真瀬莉緒

「ふう…………やれやれ…………。」


秋葉さんの秘密か…………。今は考えても仕方がない。メルマでも見るか。


メルマとは、Vtuberのことである。つまり、Vtuberの動画鑑賞だ。


名前は綺羅星メルマ(きらぼし めるま)。ここ最近で登録者数が60万人を超えた、今1番勢いのある女性Vtuberだ。


綺羅星メルマ

「星々のみんな〜!みんなのアース。綺羅星メルマで〜す!」


いつものかけ声にいつもの挨拶。最近の心の拠り所だ。


綺羅星メルマ……癒されるな……。


メルマの動画をひと通り見終わると僕はすぐに寝床についた……。



六郭星学園 Hクラス教室



ぐっすりと寝た翌日。たくさん寝たはずなのにあくびが出る。僕はあくびをしながら教室に入る。


水崎アサヒ

「あ!今は入っちゃだめだ!」


真瀬莉緒

「え?」


そのとき、何かが僕に飛びかかってきた。


真瀬莉緒

「秋葉さん…………!?」


秋葉さんはメガネをしていた。メガネをかけた秋葉さんは様子がおかしかった。


秋葉サヤ

「良い男…………!」


真瀬志奈

「え!?」


僕が動揺していると、秋葉さんは無理矢理に僕にキスをしようとする。僕はそれを拒んだ。


錦戸アケミ

「サヤ!」


水崎さんと錦戸さんも止めに入る。すると教室に雪谷さんが入ってきた。


雪谷サヤ

「サヤ!」


雪谷さんは秋葉さんのメガネを外した。


すると…………。

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