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何なのかわからない。アーカイブ  作者: 中松弘子
シーズン参
35/52

第三十二話 隣の部屋



 私のマンションの隣の部屋の玄関のドアはいつも少し開いている。


 これまでずっと気になっていた。


 このマンションに引っ越してきた時も、隣の部屋の玄関のドアは少し開いており、贈り物の引っ越しそばを持っていく時も少し開いていた。


 建付けが悪いから閉まらなくなっているのかと思い、ある時一度、そのドアを閉めてみたが、ちゃんと閉まった。


 ある時、管理人がマンション入り口にいたため、管理人に尋ねてみたら、隣の部屋の人間は、見た目さわやかな青年だと言っていた。私は姿を一度も見たことがないが、引っ越しそばを届けた時、インターホンを押しても誰も出てこなかったため、玄関のドアノブに引っ越しそばの箱が入った袋をかけといた所、翌日には袋ごと無くなっていたので、何者かはいるのは確かみたいだ。


 私は、物凄く気になっていたが、ドアを開けて隣の部屋を覗くなんてヤバいことできるわけもなく、その気持ちを押し殺して、ずっと、隣の部屋の玄関のドアを無視することにしていた。


 そんなある日、


 たまたまその日は酒をあおり、酔っぱらっていたため気持ちがでかくなってしまっていた私は、ついうっかり、今まで無視していた隣の部屋のドアを見てしまった。


 酒の力も加わり、その衝動を抑えきれず、私は、ドア開けてしまう。


 キィー……


 重いドアが、開いていく。中は暗く、私は目を凝らしながらよく見ようとする。


「たすけて……」


 そこに、目隠しをされた短髪の女性と、全身真っ赤な、二人の男が立っていた。


 ヒロ&アキト’s解説


 ダンッ


「早く抑え込め!」


「暴れんなって!! ちょっと待ってくれよ!」


 ヒロ「なんだよあんたら……」


「縛れ! とにかく手足だ!」


「キィィィィィィィェェェェェェェェェェァァァァァァ!」


「富士山……そんな……」


「この野郎、往生しやがれ!」


 バチバチバチバチ!


「ギィヤアアアアアアアアアアア!!」


 ダンッ


「ふぅ……大人しくなった……」


「ざまぁみろ!!」

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