第三十二話 隣の部屋
私のマンションの隣の部屋の玄関のドアはいつも少し開いている。
これまでずっと気になっていた。
このマンションに引っ越してきた時も、隣の部屋の玄関のドアは少し開いており、贈り物の引っ越しそばを持っていく時も少し開いていた。
建付けが悪いから閉まらなくなっているのかと思い、ある時一度、そのドアを閉めてみたが、ちゃんと閉まった。
ある時、管理人がマンション入り口にいたため、管理人に尋ねてみたら、隣の部屋の人間は、見た目さわやかな青年だと言っていた。私は姿を一度も見たことがないが、引っ越しそばを届けた時、インターホンを押しても誰も出てこなかったため、玄関のドアノブに引っ越しそばの箱が入った袋をかけといた所、翌日には袋ごと無くなっていたので、何者かはいるのは確かみたいだ。
私は、物凄く気になっていたが、ドアを開けて隣の部屋を覗くなんてヤバいことできるわけもなく、その気持ちを押し殺して、ずっと、隣の部屋の玄関のドアを無視することにしていた。
そんなある日、
たまたまその日は酒をあおり、酔っぱらっていたため気持ちがでかくなってしまっていた私は、ついうっかり、今まで無視していた隣の部屋のドアを見てしまった。
酒の力も加わり、その衝動を抑えきれず、私は、ドア開けてしまう。
キィー……
重いドアが、開いていく。中は暗く、私は目を凝らしながらよく見ようとする。
「たすけて……」
そこに、目隠しをされた短髪の女性と、全身真っ赤な、二人の男が立っていた。
ヒロ&アキト’s解説
ダンッ
「早く抑え込め!」
「暴れんなって!! ちょっと待ってくれよ!」
ヒロ「なんだよあんたら……」
「縛れ! とにかく手足だ!」
「キィィィィィィィェェェェェェェェェェァァァァァァ!」
「富士山……そんな……」
「この野郎、往生しやがれ!」
バチバチバチバチ!
「ギィヤアアアアアアアアアアア!!」
ダンッ
「ふぅ……大人しくなった……」
「ざまぁみろ!!」




