第十五話 結婚スピーチ
○○さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。
今日のこの日が来るのを私、心待ちにしていました。
○○くん、ほんとによかったね。
○○くんとの出会いは、十年前。
有名なレストランでたまたま私が食事してた時、声をかけてくれたんだよね。
ルサンチマンだっけ、あのお店。違う店だったかも。
遡れば、たくさんの思い出が蘇ってきます。
なぜか今、恥ずかしい思い出を思い出しました。
嫌がってた私に、無理強いしてきたよね。あの時。
のろまな私は、○○くんについていけなくて、苦労しちゃったんだよね。
ローソクを見ても思い出すことがあります。
月が出ててさ。覚えてる? きれいだったよねあの夜景。
てか、△△さん勘違いしないでね。
やきもち焼いてるかもしれないけど、私と○○くんは何もないよ。
ルールを破る奴は、私が一番嫌いだから。
愛って、順番だと思うの。
なんでも、好きになったら付き合っていいなんてことありえない。
確かに、どうしようもなく人を好きになってしまうことはあるかもしれない。
はしたないほどずるいことをしてしまうこともあるかもしれない。
しかしそんなの、絶対幸せにならないよ。
抜け駆けは、許さないよ。
ヒロ&アキト´s解説
ヒロ「いやあ執念を感じる文章だね」
アキト「文章の一文字目を縦に読んでいってみ」
ヒロ「え」




