◆お弁当の中身はお肉か甘い砂糖菓子か
私はヴァイスアスール伯爵邸のキッチンに立ち、困惑している。後ろを振り返ると、にこにこと機嫌のよさそうなルーフェイスが少し離れたところに立っている。
何故、私がキッチンに立っているかと言えば、原因は英雄イグニスにある。今まで実家通いの私が週に一度、第8師団長と昼ごはんを一緒に食べていたことがバレてしまった。
いや、そこは別に構わない。問題はまだ諜報部として形が定まっておらず、遊撃隊として存在していた第0部隊時代に仲の良かったアリシアローズとイグニスに小腹を満たすための差し入れを時々していたことが、ルーフェイスにバレたのだ。戦いが長時間に及ぶと、食事を取る暇がないときもある。だから、私は簡単な物を差し入れしていただけだった。
この事を聞いたルーフェイスは自分はしてもらっていないと言ってきた。
普通は貴族様にはそんな物はださないよ。平民のイグニスと転生者であるアリシアローズだからこそ、渡すことができたのであって、侯爵子息であるルーフェイスには絶対に口には合わないと思う。
そして、今日は二人で休みを取って植物園に行こうという話になり、私がお弁当を作ることになってしまったのだ。そもそも、普通にここの料理人に作ってもらった方が絶対に美味しいって!
いや、実際にルーフェイスに言った。私は庶民に毛が生えた子爵令嬢で侯爵子息様にお出しするものは作れないと。
するとルーフェイスは言ってきた。
『愛妻弁当を作ってくれてもいいのではないのですか?』
ぐふっ!部隊長のところと同じ扱いにしないで欲しい。部隊長は貴族だけれども男爵位だ。ほとんど平民と変わらない。
私は抵抗したよ。
『伯爵夫人はお弁当は作らないと思います』
そう、あれから直に籍を入れられてしまった。今では私はヴァイスアスール伯爵夫人という肩書きになってしまった。まだ、結婚式を挙げていないというのに!
『そうですね。ですが、伯爵夫人が騎士団の騎士という話は聞いたことはありませんよ』
ぐはっ!痛いところを突かれてしまった。私は騎士団を辞めない宣言をした。それは事実であり、否定はしない。
確かに騎士団に伯爵夫人の肩書きを持っている人はいない。しかしアリシアローズが結婚すれば、公爵夫人が師団長として立つことになるのだけど、彼女は未だに公爵令嬢なので、夫人という地位を持つのは今現在私しかいない。
という攻防の末、私がお弁当を作ることになってしまった。
普段、私がお弁当を作るのは自分のお昼ごはんのためであって、誰かのために作っていたわけではない。
だから、おかしなところがあっても誰も指摘しないのだ。
そう実家から持ってきた特注の四角いフライパンで卵を焼いてくるくる巻いていても、隣で料理人がガン見することもなければ、アリシアローズからの肉の物々交換で得たお米を鍋で炊いて、おにぎりにしているところで、中に何を入れたのかとかも聞かれない。鮭っぽい何かとその赤い卵だよ。
アリシアローズのフォルモント公爵家で取引のある商会から購入した味噌や醤油らしき調味料を使っても、これは何かと問われることもない。
ウザい。気になるのであればフォルモント公爵家に勉強しに行けばいいと喉元まで出かかっていたが、我慢する。
「あの……奥様」
私はガンッと包丁をまな板に突き立てた。
「そんなに勉強熱心ならフォルモント公爵家に行きなさい!私が使っている食材や調味料はアリシアローズ様からいただいた物なのですから」
……我慢できずに言ってしまった。すると料理人は大人しくなり、私から距離を取っていく。その間に私は重箱に出来上がったものを詰めていった。
この重箱も何年か前にアリシアローズからもらったものだ。公爵令嬢ともなると、珍しい物も職人に作れと命じれば作ってくれるので、こういうところに権力の格差を感じてしまう。
出来上がれば、私は侍女たちに囲まれて、部屋に連れて行かれる。私は侍女に囲まれた生活を送ることはなかったけど、ここ2ヶ月ほどで、なんとか貴族らしい生活が出来ている。
……あれ?なんで私は婚約して約2ヶ月で婚姻届をサインさせられたのだろう?ちょっとおかしくない?
そして、何故か未だに膝丈のふわふわ水色ワンピース。それもどうみても先日行った子供用のブランドの洋服だ。それにヘッドドレスを頭につけられ、大きめの飾り花で片目が隠れる仕様になっている。
私は私の洋服を用意してくれた侍女たちに聞いてみる。
「ねぇ、なんでこの洋服なの?膝丈ワンピースっておかしいよね」
すると侍女たちはキラキラした目で私を見て言ってきた。
「奥様、とてもお似合いです」
「赤い御髪に合ってありますよ」
「まるで妖精のようですわ」
皆が口々に褒めるけれど、核心的なことには触れてこない。私は再度姿鏡をみて確かめる。
鮮やかな赤い髪を緩く巻き、頭を水色のレース増しましのヘッドドレスをつけ、片目は飾り花に覆われている。反対側の目は長い前髪を横に流しているので隠れている。ここまではいい。全体的にふんわりとした水色のワンピースにレースとリボンの装飾が多めにつけられている。胸元は同じく水色のレースに覆われ、肩もふわりとしているが、二の腕はぴったりとした感じであり、袖口に向かうほど広くなっている。スカートの丈は何度も言っているが膝丈であり、そこもレース増しましだ。白いストッキングに水色のパンプスを足元まで揃えられていた。
うん、おかしい。
「伯爵夫人が膝丈ワンピースっておかしいよね」
すると皆が一斉に視線を逸した。おかしいとわかっていて、何故にこのワンピースを選んだの!
「やっぱり違うモノの方が……」
私が別の洋服に着替えようと言い出す前に、侍女達は息を合わせたかのように、私を部屋の外に出そうと促す。
「さぁ、奥様。旦那様がお待ちです」
「旦那様もきっと褒めてくださいますよ」
「そうですよ」
玄関ホールまで侍女たちに囲まれて行けば、ネイビーブルーのベストに同じ色のトラウザースを着た銀髪の麗人がこの屋敷を仕切っている執事と話をしている姿が目に入ってきた。
だから、あの隣にこの格好はおかしすぎる。
私が来たことがわかったルーフェイスはキラキラした笑顔で私の方に足を向けてきた来た。
「よく似合ってますね。とても可愛いです」
「え?どこが?可愛いのは洋服がということですよね」
水色のふわふわワンピースが可愛いのは私も認めるよ。だけど、私に似合うかというのは別の話になる。
「おや?エミリアは何を着ても似合いますよ?」
ルーフェイスは私の手を取って歩き出すが、私はルーフェイスの手を引き、歩みを止めさせた。
「伯爵夫人が膝丈ワンピースを着ているのはおかしいと思います」
この姿を世間様に晒すことは絶対に許されないことだ。私はルーフェイスを睨みつけ抗議をする。
「そうですか?聖女マリ様は時々好んで着ていたと聞いていましたので、大丈夫ですよ」
「それは聖女様だから許されることであって、私は駄目だと思います」
聖女マリとはアリシアローズの祖母である転移者のことだ。それは膝丈のスカートでも好んで着ていたと思うし、私が着ているマリーローズブランドは前フォルモント公爵が聖女マリ様の為に作ったと言われているので、聖女様に似合う洋服がラインアップされている。それは、聖女マリ様が着る事に世間的には認めてられていたに違いない。
「そんなことはないですよ」
私が頑として動かないことに、ルーフェイスは私を抱きかかえるという強硬手段に出てきた。
「ちょっと待って!」
私が引き止めるのも虚しく、馬車に乗せられてしまった。そして、何故かそのままルーフェイスはふかふかの座席に腰を下ろす。ということは私はそのまま抱きかかえられたままということだ。
そして、向かい側の席には侍女の一人が座り、微笑ましげな視線を向けてくる。これはおかしいと誰か指摘してくれないのだろうか。
「エミリア。その姿が可愛らしいと思うのは本当のことですよ」
そう言いながらルーフェイスは私の右目が隠れた赤い前髪を耳にかける。しかし、私の心臓は植物園に着くまで保つのだろうか。この距離感は慣れるものじゃない。
「隊服姿もいいのですが、マリーローズブランドはエミリアの為にあると言っていいと思うのですよ」
「それはないです。せめてアリシアローズ様の為にあると言ってください」
きっとアリシアローズがこのような洋服を着るとそれはもう可愛らしいと思う。だけど、私はアリシアローズの隊服姿しか知らないので、残念ながら着ている姿を見たことがない。
「フォルモント公爵令嬢は一度も着たことがないそうですよ」
「は?一度も?」
「前フォルモント公爵がいくつか贈ったそうですが、着ている様子がないと聞きましたね」
それは前フェンテヒュドール侯爵情報ですか?そもそも、アリシアローズが着たことがないというなら、子爵令嬢である……であった私が袖を通すのはおこがましいというもの。何故にそのブランドをチョイスしてきたのだ。
「ですから、自慢しておきました」
「誰にです!」
誰にこのような恥ずかしい格好をしていると言ったの!
「レイラファールにですよ」
「何ていう人に言っているのですか!アスールヴェント公爵子息はアリシアローズ様の婚約者様じゃないですか。私がこのような格好をしているとアリシアローズ様にバレてしまっているではないですか!」
私はルーフェイスの胸ぐらを掴んで揺さぶりたい衝動を何とか押さえ、詰めよるように言い放った。これ以上距離は詰められないからね。
「このような?それは前フォルモント公爵に喧嘩を売っていると?」
「売っていないですから!怖ろしことを言わないでください」
「では、問題ないですよね」
ぐふっ。いや、色々問題があるけど、このことに私が口を出すと公爵家の方々に喧嘩を売っている方向に持っていかれそうだ。くー。権力には逆らえない。
私が俯いていると、頬を支えられ上を向かされてしまった。そして、軽く口付けをされる。
「さて、そろそろ着きそうですね」
窓の外に視線を向けたルーフェイスがそう言葉にしているけれど、不意打ちはやめて欲しい。心臓のドキドキが半端ない。
向かい側に座っている侍女さんが頬を赤くして、手で顔をおおっているけれど、それ絶対に指の隙間からこちらの様子を伺っているよね。
馬車が止まり暫し待つと、馬車の扉が開かれ、侍女の人が出た後にルーフェイスは私の前髪を元に戻して、そのまま外に出ようとする。
「下ろしてほしいです」
「大丈夫ですよ」
大丈夫じゃない!私は自分の足で歩きたいのだ。くー。考えるのだ。どうすれば、普通に歩けるのか。
「エミリアはアルド様と一緒に歩きたいです」
首を傾げ、口の広角を上げる。少々震えているけど、気にしては駄目だ。
「嬉しいですね」
と言いつつもルーフェイスは私を抱えたまま馬車を降りて、その後地面に私を下ろしてくれた。
私はやっと地面に立つことができたのだ。そして、私の心臓はなんとか保ちこたえた。
私はルーフェイスの腕に手を添えて歩き出す。後ろから侍女の人が日傘を差して付いてきており、侍従の人が荷物を持って付いてきている。侍従の人は御者の人と同じ御者台にいたので、馬車の中の攻防は目撃してはいない。目撃した侍女の人は先程から落ち着きがないようにそわそわしている。これ以上はなにも無いよ。多分。
この植物園は広く、散策したり中央の人工池でボート遊びを楽しんだり、季節の花々を愛でたりするのに好評らしい。まぁ、デートスポットにはうってつけということだ。広いので人とすれ違うことも少なく、知り合いに会うこともない……無いはずだった。
私の目の前には隊服ではない第8師団長のアリシアローズと第3師団長のアスールヴェント公爵子息のデート中にばったり遭遇してしまった。いや、遠くから見えれば避けることもできたのだけど、ここはバラ園の迷路の中だった。残念な程に避けようがない!
くっ!何ていうことだ。私はアリシアローズの前でゴスロリと言っていい格好を披露してしまっている。逆にアリシアローズは臙脂色の清楚系のワンピースだった。
めっちゃ可愛らしいじゃない!
私はルーフェイスから手を離し、アリシアローズの元に駆けていく。
「アリシアローズさま〜。先日の黄金色の例のブツありがとうご……いっ!たーい!」
「公共の場で怪しい言葉を使うの止めなさい」
ルーフェイスは容赦なく私の頭にチョップを繰り出してきた。しかし、これ如きで負ける私ではない。
「アリシアローズさまの私服を初めてみましたー。とても可愛いですぅー。お持ち帰りしたいですぅー」
「おい!アリシアは俺のものだから、持って帰るなど許されないぞ」
ルーフェイスに似た容姿のアスールヴェント公爵子息が私を睨んできた。そんな睨み如きで臆する私ではない。
「え〜。言葉のアヤですよー。それぐらい可愛いと言っただけですのに、狭量の狭い第3師団長さんですねぇー」
私の言葉に苛ついているのがまるわかりのアスールヴェント公爵子息は放置して、私はアリシアローズに話しかける。
「アリシアローズさま。お昼のご予定ってされてますー?まだなら、ご一緒しませんか?私、アリシアローズさまからいただいた食材でお弁当を作ってきたのですぅ」
「エミリア。それは私が食べますから駄目ですよ」
ここにも狭量の狭い男がいた。私はそんなルーフェイスを振り返って見る。
「侍女さんと侍従さんの分もと思って作りましたので、流石に重箱10段は食べきれませんよ」
いや、父と私であれば食べ切れるだろうが、普通の人には食べきれない量を作ったのだ。
後にいる侍従の手には5段ごとに分かれた重箱を両手に持っている。流石に使用人は食事を共にとれないことは知っているので、同じものを2つ用意したのだ。
「どうですか?」
私は先程から返事がないアリシアローズを伺い見る。
するとアリシアローズは興奮したように頬を赤く染めて私を見ていた。
「可愛い。なんて可愛いのだ。これマリーローズブランドの服だろう?この髪飾りはどうしたんだ?このような物は無かったはずだ」
「特注品ですよ。エミリアの為にワンピースとお揃いで作ってもらいました」
え?特注品?既製品じゃなかったの?
「アルド様!既製品じゃなかったですか!それなら、膝丈でなくてもよかったはずです」
私がルーフェイスに文句を言っていると思わぬところから伏兵が現れた。
「エミリア嬢。このワンピースはこれこそが完璧な姿だ。これ以上いじくるところはない」
アリシアローズからだった。そして、私の腕に腕を絡めてきた。
「お昼ご飯はまだ決めていないはずだから、エミリア嬢のお弁当をいただこう。最近はアスールヴェント公爵邸か騎士団の食堂でしか食事を取っていなかったから、そろそろ食べたいと思っていたのだ」
ん?これはアスールヴェント公爵邸では和食を出していないということ?私はアスールヴェント公爵子息に視線を向ける。
「第3師団長さん。アリシアローズさまの好きな食べ物ぐらい調べておかないと駄目ですよぉー。その内私が天誅しにいきますよー。何のためにアリシアローズさまが農場や牧場をしていると思っているのですかー?御自分で食べるためですよー?」
「エミリア嬢。私が食い意地が張っているように言わないでくれ」
「本当のことですぅー。だから、私の手料理を存分に味わってください」
そう言って昼食を食べるために準備をしてくれている場所に向かおうと一歩踏み出したところで、私の足は地面から離れてしまった。
「妻の手料理を味わう特権は、夫の私にあるのではないのですか?」
綺麗な笑みを浮かべているルーフェイスに抱えられてしまった。
「妻?」
「妻ってルーフェイスお前まだ籍を入れてないだろう?気が早いことだな」
アリシアローズはルーフェイスの言葉に首を傾げ、アスールヴェント公爵子息は馬鹿にしたような冷たい笑みを浮かべて言った。
「あ、まだ公にはしていませんが、籍は入れましたよ。お祖父様が国王陛下にゴリ押ししてサインがされた婚姻届を渡してきましたからね」
すると遠くの方から嗄れた叫び声が聞こえてきた。
『なんじゃとー!どういうことじゃー!』
『はははっ!名実ともに可愛い孫ができたのだ』
どこかで聞いたことがある声が聞こえてきた。恐らく何かと言い争っている双子の老害だろう。なんでここに居るのだろう。
「「はぁ」」
兄弟のように似ている二人から同時にため息が出てきた。この二人も色々振り回されてきたのだろう。
「やはり、一線を退いた老人から権力は剥奪すべきではないのか。それから、今度は私からお祝いを渡さなければならないな」
アリシアローズはルーフェイスに抱えられた私を仰ぎ見ながら言ってきた。お祝いか。もらえるものなら何でもいいよ。
「私が選んだマリーローズブランドの洋服を贈ることにしよう」
さっき言ったことは撤回する。それはいらない。そのままアリシアローズに返品しよう。
「それはいいですね。勿論髪飾りも付けてくださいね」
「当たり前だ」
先程まで機嫌が悪かったルーフェイスが一転してキラキラ笑顔に戻った。だから、それはいらないよ。
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大きな日除けのパラソルが置かれた人工池が見渡せる高台に、どこから用意したのだろうかと思うほどの作りがいいテーブルが置かれ、そこには4人の男女が席を共にして昼食を食べようとしていた。
複数ある四角い箱のような入れ物の中には、この辺りではみられない料理がぎっしりと詰められている。
それを赤い髪の少女が人数分の取皿に取り分けていた。それも二本の棒を器用に使って取り分けている。
赤い髪の少女は水色のふわりと風になびくワンピースに揃いのヘッドドレスをつけているが、ヘッドドレスの飾りと長い前髪の所為で表情は伺いしれない。
少女は取り分けた皿を目の前にいる黒髪の少女に差し出した。襟首がつまった白いシャツの上から胸元が大きく開いた臙脂色のワンピースを着ている少女は幼い顔立ちではあるが、体付きから大人の女性とわかるので、赤髪の少女もそこまで幼くないのかもしれない。
差し出されたお皿を取った黒髪の女性はキラキラした目で皿の中を見て、同じ様な二本の棒を使って器用に食べだした。
そして、赤髪の少女は戸惑っている表情をしている兄弟のように思える銀髪の男性二人にもお皿を差し出す。
弟と思える銀髪の青年は恐る恐るフォークを手にして、隣の黒髪の女性を伺い見る。黒髪の女性はこれが至福の時だと言わんばかりに幸せそうな顔をして食べていた。
ならばと、思い切って黄色い塊をフォークで突き刺したのだった。
一方、兄と思える青年は赤髪の少女に何かを耳元で囁いている。それに対し赤髪の少女は首を横にして否定しているも、最後には項垂れ、赤い珍妙な形に切られた楕円状の物体を二本の棒で掴み、青年の口元に差し出している。それをパクリと食べた青年は満足そうな顔をしているが、赤髪の少女は髪と色と同じ様に赤い顔をしているのだった。
「で、この奇妙な生物はなんです?」
「タコさんウインナーです」
「これは?」
「カニさんです」
「何か意味があるのですか?」
「……遊び心?」
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
これを書くつもりはなく、次の物をと思っていたのですが、『36番目の婚約者候補が同僚の師団長だった件』の閑話であるアリシアローズがエミリアから炎牛の受け取るシーンを書いていたとき、お弁当の話の続きを書きたいと思ったので、自己満足で書いてしまいました(¯―¯٥)……しまいました。
楽しんでいただけたら嬉しい限りです。
そして、誤字脱字報告ありがとうございます。
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