【7行小説】71年目の告白
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不穏なタイトル、とよく言われますが恋愛ものなので安心してお読みください。
言葉に乗せる想いは…
◇◇◇
もし私たちが若い男女なら、『あなたのことが好きです』なんて告白したのでしょうか。
愛を語らうにはお互い少しばかり歳を取りすぎてしまいました。
それなのに、貴女にどう思われているのか気になって。
尋ねる代わりに言葉にしたのは、
「今夜は、月が綺麗ですね」
空を見上げて私が言えば、貴女は優しく笑って返す。
「私の月はここにいます」
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