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意識のある病

「その、希君。昨日はあんなことやこんなことをしちゃって…ゴメンネ。」

言ってる内にどんどん顔が赤くなっていく美緒ちゃん…可愛い。どことなく真っ白な翼を持ってそうだ。

というか反応が可愛いすぎて意地悪したくなってきちゃったなぁ。


「本当ですよ。先生がまさかあんな事をするなんて少し失望しちゃいましたよ。いつもあんな事を考えてるんですか?」

言ってて思った。かなーり性格悪い言いかただな。怒って出てかないいいんだけど。


「いつもは思ってないもん。デートだーっていうのと ウチに泊まるっていうのでちょっと舞い上がっちゃってつい…」

そっか。僕が家に泊まる事とかデートする事とか楽しみに思ってくれてたんだ!良かったぁ。彼氏として安心だ。ふふっ、もう少し意地悪しちゃおっと


「ふーん。じゃぁ昨日は思ってたんですね。浮かれすぎじゃないですか?」

良し。これ言うのもかなり辛い。大好きな人だからなんだろうなぁ。


「ちよっと、それ誘導質問じゃん!」

ここで僕は偶然を装い先生の耳元に顔を持って行って囁く。


「先生、大好きだよ。ずっと僕といてくれ。」

そう耳元で囁くと美緒ちゃんの顔はさっき以上に真っ赤になって言った。


「なんで先生って呼ぶの?美緒ちゃんって呼んでよ。ほらリピートアフタミー。」

なんで僕が美緒ちゃんって呼ばないかっていうのは照れ隠しなのだ。いくら彼女と言ってもかなり昔まで女子とほとんど喋ってなかった僕には刺激が強すぎるんだ。


「み、美緒ちゃん。」

恥ずかしい。僕って…ヘタレなのか?

いや、そんなはずない。そんなはず…ない。


「よく出来ましたー。」と言って僕の頭を美緒ちゃんが撫でる。頭を撫でられると安心しますよね。ソースは僕。妹に撫でられてもある程度安心したんだから。



???side

最近お兄ちゃんが私に構ってくれない。私はよく可愛いと言われるし、そこそこ見た目に自信はあったし、最近までよくお兄ちゃんに構ってもらって本当に楽しかった。なのに…なのに…急に私に対して素っ気なーく接するようになった。こんな時にはアニメでも見るか。何見ようかなぁ。そうだ、私は友達が多いでも見よう。私も柏上海奈みたいになりたいなー。ん?柏上さんってツンデレよね。そうだ、私にだってできる。ツンデレになったらお兄ちゃん私を愛してくれるかも!

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