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04 冒険者たちと不安

あとがき注意

一夜明け朝日が昇ってくるのを眺めていた。夜は治療で大忙しだった。冒険者たちは全部で21人でその中には、深い傷を負った人や半身焼けただれた人などがいたが、お祖母ちゃんとハゲ頭のお爺さんの大活躍でどんどん治療されていった。運良く、死亡者・行方不明者はいなかった。僕も手伝いながら、水魔法と回復系の光魔法をつかえるようになった。

夜が明けて、残っているお祖母ちゃん特製のお弁当をみんなで分けながら食べた。そのあと、怪我をしていない人と僕は海に潜った。なぜなら冒険者たちは意味に飛び込む際、剣や防具など脱いだため船の中に残してきたのを取りに行くためだ。船は浜からすぐのところで燃え尽き沈んだため取りに行けるかもしれないと思ったからだ。海も穏やかになってきたので装備の回収を始めた。まずは手分けして沈んだ船を探した。すると、ポン!という音がして、


ースキル 水泳を習得しました ー


と頭の中に流れてきた。すると海の中で泳ぎやすくなり息が続くようになった。

船が見つかり装備の回収を始めるが、装備品は金属でできているため、身武で作ったロープで装備を結び小舟のから引っ張りあげる。小物などは抱えて浮上し小舟に積んでいく。


昼過ぎになってようやくあらかた引き上げ終わった。そのあと数人で、身武で作ったモリで魚をついて獲った。


「獲ったどー!」


一度これを言ってみたかったのでやってみた。まずまずの大きさの鯵のような魚だった。

結局、全部で20匹近くは獲った。一人一匹はいるだろう。そうしてみんな海から出ていく。


「ウォーター!」


僕は水魔法を使い体の塩を落としていく。


「俺たちにもやってくれないか。」


なので僕は拾いに行った全員の塩を落とすためのシャワーになりました。残念ながら訪れた冒険者たちは全員男、見ていてもつまらなかった。あいつ、なかなか良いモノを持ってやがる。


まあ、そんなことは忘れて、そのあとは装備を洗い塩をとった。大体の人は装備が戻ってきたようだ。よかった。

そんなことをしているとあっという間に夕方になった。昼に獲った魚を包丁、まな板、網を作り出してから、鱗や内臓を取って、先に鍋で海水の水分を飛ばして作った塩をかけ網で焼いていった。すると、


ースキル 料理を習得しましたー


やっぱりか。何かすることで大体はスキルが手に入るようだ。

昼のうちにお祖母ちゃんたちが森から採ってきてくれた野菜や果物が運ばれみんなで夕食を食べた。しかしこの島にはキャベツやパイナップルみたいなのもあるのか。すごいのを作ったな、お祖母ちゃん。


「どういたしまして。」


そう言って笑顔を向けるお祖母ちゃん。読まれていたようだ。


食べながら自己紹介をした。リーダーのロズバインを初めヒューマンが15人、ドワーフが3人で兄弟だどうだ。そしてエルフ3人は回復役。エルフは種族的に魔力が高く妖精を触媒として大きな魔法が扱えるそうだ。肩の上に妖精がいるそうだが、なんにも見えなかった。残念だ。そのあとは、ロズバイン達からスウェジランド王国について話を聞いた。


「スウェジランド王国は首都スウェーズを中心に円状に広がる都市です。首都の中心にダンジョンがあります。初代国王様によって攻略され、そこで神様に頂いたクリスタルによってダンジョンの周りを結界で守り、そこに首都を築きました。そうしてできたのです。今回、私たちはこちらの島と共にダンジョンが出現したとの情報があり、王家のご指示により調査をするために参りました。とはいっても下層でのドロップの調査ですけど。」

「なぜドロップを調査するのですか?」

「なぜって、ダンジョン内でのドロップでしか手に入らないものがあるからですよ。ダンジョンごとに違うモンスターがいるんですから。そのドロップを用いて他国と貿易をしたりするんですよ。」

「そうなんだ。僕はこの島に住んでからまだ一度もダンジョンの敵と戦ってないから分からないんだけどね。」

「そうですか…ってこの島に住んでいるんですか?!」

「そうですよ、5日前からですね。」

「それでは、この島ができた次の日からということですか?あなたたちはいったい…」

「えっと…僕たちはおそらくここから大分離れたところに住んでいましてね、えー、そこにもダンジョンがありまして、たまたま魔方陣を見つけたんですよ。うーんと、そこで私たちが解析しようと思ったらここに飛ばされてしまったんです…」


もちろんでっち上げた話である。でもこの世界ならあり得そうだからたぶん大丈夫じゃないかな。


「そうですか。そういうことも何回か報告されていますから、恐らく本当のことなんでしょうね。しかしこの島のどこに飛んだのですか。教えていただければ魔力痕からあなたたちの故郷の場所がわかるかもしれません。」

「えっと、それは…」


何かを言おうとしたとき、


「実はねぇ、このダンジョンの頂上に飛んだんだよ。そしたら神様が現れてクリスタルをくれたんだよ。あれはビックリしたねぇ。」


そう言って助け船を出してくれたお祖母ちゃん。


「えっ、このダンジョンの頂上に飛んだ?そしてクリスタルをもらった?作り話じゃないでしょうね。」

「本当だよ。ショウノ、クリスタルを見せておやり。」


そう言われたので、アイテムボックスからクリスタルを取り出し、ロズバインに渡す。


「リーフィード、ちょっと来てくれ。」


そうロズバインが言うと、エルフの一人がやって来た。


「話している途中すまない。こいつを鑑定してくれないか。」

「もしかしてこれ、ダンジョンクリスタルか?ちょっと待ってろ。"真実を我に現せ、ジャッジ!"」


するとクリスタルが光だした。


「どうだ?」

「間違いない、本物だ。しかも持ち主がショウノ君になっている。」

「ということは、この島を含め、結界が及ぶ範囲はショウノのものとなるのか。」

「あぁ、そういうことだ。この事は早くに伝えた方がよさそうだぞ。」

「あぁ、では頼む。」

「わかった。」


そう言ってエルフさんは去っていき、手のひらに喋りかけ、息を吹き掛けた。ロズバインは驚いて気が抜けたのか、口調がくずれた。


「ショウノ、このクリスタルは本物だった。疑ってすまない。しかし驚いた、こんなにも早くダンジョンクリスタルを手に入れられているとは。ほら、返すよ。」

「はい。手に入れたのはまぁ、たまたまですよ。そういえば、さっき彼は何をしていたんですか?」

「妖精を使って伝言をしていたんだよ。妖精が王都までいって情報を伝えてくれるんだ。しかし、妖精を使えさせているエルフしかできないがな。これで王都からさらに人が来ることだろう。」

「そうですか。」


その言葉を聞いて少し不安になった。この島を権力で取り上げられてしまうのでは、と。


そのあと、もう少し話してからお開きになった。僕とお祖母ちゃんは家に帰り、風呂に入って寝た。一日徹夜だったからすぐに夢の中だった。

読んでいただきありがとうございます。フラグを立てましたがそんなことにはなりません。これから登場人物が増えていきます。ネーミングセンスがないのですがそこは目をつぶっていただきたいです。ステータスは10話ののちに出したいと思っています。

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