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02 朝と共に筋肉痛がやって来た

朝になり、目が覚める。どうやら、昨日の疲れはなくなったようだ。腕を伸ばしあくびをしようとしたとき、腕と肩に激痛が走った。起き上がるときも背中に激痛が走った。こいつとは最近、縁がなかったのに久しぶりにやって来たかと思ったら挨拶はとてつもなく強烈だ。そう、こいつとは"筋肉痛"だ。しかも全身に来て得やがる。

やっとのことでベッドから出て、服を着替えた。洗面所へ壁を伝って歩いていく。歩くのってこんなにつらかったっけ。

痛みを伴いながらも顔を洗い、服を着替え、朝食を食べた。しかし、これ以上動きたくないので、そのまま布団へ戻っていった。


「痛いからってずっと寝ているのは、暇だなあ。」


そんな事をぼやいていると、お祖母ちゃんから貰ったクリスタルの名前に〇〇があったことを思い出した。


「鑑定スキルがあったな。使ってみるか。魔力を感じることが出来なくてもこれだったら使えるかもしれないし、やってみるか。」


早速、鑑定してみようと思うものをアイテムボックスから取り出した。しかしあることに気づいた。


「あれ、呪文てなんだろう。まぁ、そのままかなぁ。」


そう言って手にクリスタルを持って唱えた、


「鑑定!」


しかし、何も起こらない。


「うーん。呪文が違うからかなぁ。他に思い付くのも言ってみるか。」


再び呪文を唱える。英語で言ってみた。


「ジャッジ!」


すると、クリスタルの上に吹き出しが出てきた。


ー〇〇のクリスタルー

神にもらったクリスタル。島とダンジョンの所有を表す。


こう書いてあったが、〇〇のところは見ることが出来なかった。


「スキルレベルが足りないのか。じゃあ他のでもやってみよう。」


手を伸ばしたのは薬草束。見たところ色の違う葉っぱが混ざっている。1束100本で100束あるので一万本もの薬草があるためレベルアップはするだろう。

最初は緑の葉っぱの薬草。定番だと思ったからだ。


「ジャッジ!」


すると、


ー健康草ー

そのまま食べるとHPが少し回復する。

ヒーリングポーションの材料である。


こう出てきた。次に青い葉っぱの薬草を鑑定してみると、


ー法草ー

そのまま食べると魔力を少し回復する。

マジックポーションの材料である。


やっぱりか。そんな気がしてたよ。そして、赤い薬草を鑑定してみる。


ー強力草ー

食べると物、魔攻が一時的に少し上がる。

アタックポーションの材料である。

また、精力剤の材料としても使われる。


おぅ、なかなかすごいものが出てきた。すると、頭の中で、小さく"ポン!"と音がなった。まさかと思い、ステータスを広げてみる。すると、鑑定のレベルが2になっていた、それと剣術も。剣術はアドレナリンが出てたから分からなかったようだ。

そのあとは、どんどん薬草を鑑定して種類分けをしていった。時に、これは貴重じゃないかと思われるものや、マンドラゴラなんかも入っていた。(動かなかったので安心した。)また、鑑定は説明文の言葉も説明してくれるらしく、とても便利だった。

他にも色々鑑定してみた。


ー祖母神お手製ランチボックスー

神が孫を思って作り上げた手作り弁当。一つ一つ中身と効力が異なり、アイテムボックスから取り出す際、食べる人が今必要な効力があるものが出てくる。


ー祖母神お手製冒険者の服ー

上下と靴がセットになった神お手製の服。着る人を思って作られているため、効力が上がっている。

効力

物、魔攻 +200

物、魔防 +450

速さ +50

装着者のMP使用による自動回復

筋肉負担軽減


自動回復が付いているのはありがたい。これを来てたから、練習の時、あれだけ動けたんだ。感謝です。


そんなこんなで鑑定し続けていると窓の向こうでは日が沈もうとしていた。鑑定のレベルも5になっている。


「じゃあ、もう一度、あのクリスタルを鑑定してみるとするか。」


そう言って、クリスタルを持って唱える、


「ジャッジ!」


すると、


ーダンジョン踏破による神から貰ったクリスタルー

ダンジョンの最上階まで踏破したものに神が与えたダンジョン所有の証。貰ったものはダンジョンの所有者となる。このクリスタルに踏破者の魔力を流せば、ダンジョンの中や、ダンジョンを中心に結界を生み出せる。


とてつもない代物だった。


「僕はダンジョン踏破して無いんだけど、使えるのかな。まあ、その前に、魔力を操作出来るようにならないとね。」


そのあと、夕飯を食べて風呂に入った。筋肉痛はほとんど引いたようだ。だいぶ楽に動けるようになった。お祖母ちゃんの料理の効果だろうか。さりげなく僕を助けてくれている。


「ありがとう、お祖母ちゃん。」


そう言って再びベッドに入る。ずっといたがその間鑑定し続けていたのでちょっとだけ疲れていたようだ。外はさっきから風の音が騒がしい。明日は雨だろうか。そう思いながらまぶたを閉じた。

読んでいただきありがとうございます。次回、ついに大陸から冒険者がやって来てショウノの生活が変わっていきます。あと、そろそろヒロインネタを書きたいと思っております。次話も一週間以内で出したいと思っています。

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