6、馬車に揺られて
遅くなりました。すみません…
これから更新のペースが週1くらいになるかな…と思ってます。
こんにちは。
現在、私は2人の美青年と一緒に馬車に乗っています。
緊張で倒れそうであります…。
美青年に囲まれるのはちょっと心臓に悪い。
「ごめんね…いきなり鼻血出して倒れてしまって…引いた?……引いたよね……」
今この人に耳と尻尾があるのであれば、絶対しゅんってしてる。
うーん…引いたってよりはびっくりしたの方が強いかな…。
「いえ、大丈夫です。引いてはいません」
「え!?ホント!!よかったぁぁー…あぁ、やっぱりキミ、声も可愛いね」
…訂正します。ちょっと引きました。
私の顔を見て鼻血出して倒れたから、『びっくりした』の方が強かったけど、今思えば『うわぁ…何この人』の方が強いな。うん。
この馬車に乗ってるのは、
見た目性別不明者(自分)、美青年、鼻血様(目の前にいる少しおかしい人)だ。
「ヴィル、聞いたか?引いて"は"いません。だぞ。
引いてはいないが違う感情は湧いた…と言う事だぞ。って……聞いてないなコイツ」
鼻血様は
「あぁ、これからどうしよう…とりあえず髪整えに行くか?でも洋服…とびきり可愛いのを…あぁでもそんな事をすると私が直視出来なくなってしまうな…」
などと、呟いていた。
「…ごめんな。ヴィル…こうなったら少し戻ってこないから…どうする?俺とお喋りして待つ?」
お喋り…可愛いなおい。
私はエセンさんと仲良くなりたいなぁ…。
良い人だと思うし、笑うとすっごく可愛いし、何よりカッコいい。
「はい!エセンさんとおしゃべりします!」
ちょっと食い気味で言っちゃったかな…。
「……エーセーンー?」
エセンさんと呼んだ瞬間凄い殺気が馬車の中に溢れた…。
「なんだい?ヴィル」
「何故、お前が私より先に彼に名前を呼んでもらってるんだい?何故、先に認知して貰ってるんだい?…私が彼に最初に名前を呼んでもらうハズだったのに…」
あ、さっきまで凄い殺気だったのにまたしゅんとした。
「えーー、ヴィルが倒れるのがいけないんでしょ?ヴィル運んでもらう時に彼が俺の名前わからないと不便でしょ?不可抗力だよ」
「ゔっっ…」
エセンさんが勝った。
…私は鼻血様をなんて呼べばいいんだ…?
確か…名前は、シャルルヴィル・カトラリー様…だったよね?
カトラリー様じゃ、この後不便だろうし、シャルルヴィル様?…長いな…。
エセンさんが呼んでるように、ヴィル呼び?ヴィル様?うーん…。
うーーんって唸っていたらエセンさんが耳打ちしてきた。
『ヴィル様って呼んであげて。きっと喜ぶから』
と、そう言われたので呼んでみることにした。
「うぃるさま」
……あれ?ヴィって言えなかった。
舌足らずかな…私何歳なの…?
「ぶほぉっっつ」
そう発してヴィル様は鼻血を出した。
それはもう、盛大に。
「あぁ、やばい。うぃるさまやばい。発音できないの可愛い…ヴィルってつけてくれてありがとう…あぁむり」
ヴィル様はそのまま倒れた。
「な?喜んだろ?…まぁ、でもちょっと破壊力が強かったかな…」
鼻血出す=喜んでいる
なのだろうか…。
ヴィル…発音難しいのかな…。
「うぃ、うぃる、うゔぃる…うぃる…?」
……うん。今の私には発音出来ないらしい。
諦めてうぃる様って呼ぶ事にしよう。
濁点があると無いとの違いだ。問題ないでしょ。
「何今の…発音の練習?なにそれ可愛い…」
「あれ?ヴィル 大丈夫なの?血、足りてる?」
「あぁ、大丈夫だ。問題ない。少しクラクラするがこれは血が足りないからでは無いからな。…多分」
クラクラするのは問題があるのでは?
血が足りないのではないって他にクラクラする理由ある?
「多分ってなんだよ多分って…まぁいいや。で、これからどうするの?」
「ん?あぁ、髪の毛を整えに行って服を買って屋敷に帰る。で、ルセットと一緒に名前を考える」
「うん。ルセットと名前を考えた方がいいだろうね。…ちなみに今ヴィルの中で浮かんでる名前あるの?」
「ああ。だが、エンジェルとかミューズとかしか浮かんでこなくてな」
「その名前を付けるのは却下だね。彼この後絶対生活しずらいだろそれ」
「だろ。だから困ってるんだ…」
エンジェル…ミューズ……どっちもやだなぁ……
あと、私は今ルセットという人が気になってしょうがない。
早く会って話してみたいなぁ……
そんな事を思っていら目的地に着いたらしい。
中途半端に終わってすみません。
中々進まない…