5、出会いは鼻血と共に
すみません短いです。(いつも短い)
……あれ、私のお迎え…来なくない?
彼がいなくなってから時間経ってるはずなのに…。
…お金たりなかった?
やっぱり要らないわぁとか?
え、それは困る。
「ごめんね?来るの遅くなっちゃって…
ちょっと心の準備ができなくて…」
そう声が聞こえて振り返ると、綺麗な顔をした青年がいたので、じっと見つめてみた。
「あぁ、やっぱり可愛い…直視出来ない…」
青年はそう言って鼻血を出しながら倒れた。
………
鼻血を出しながら倒れた?!
え、何どうしよう…。
「あー、やっぱりダメだったか。
えっと、ごめんな?君のご主人様がこんなんで。
俺がいるときはフォローするから、宜しくな」
倒れた青年の後ろからまた、綺麗な顔をした青年が現れた。
…この世界には綺麗な人しかいないのか?
私が出会った人奴隷商を除くと全て綺麗な人だぞ…神を含めて…。
そもそもこの世界で出会った人自体少ないんだけども。
「えっと…君のご主人、この鼻血出して倒れた奴ね、名前がシャルルヴィル・カトラリー。一応公爵家の当主。で、俺がエセン・フリント。
ヴィルの親友。とりあえず宜しくな?水色のキミ」
私を買った人まさかの公爵家の人だった…。
しかも当主…若そうなのに…鼻血出して倒れたけど…。
「よろしくおねがいします。えっと…フリントさま?」
とりあえず挨拶…挨拶は大事だよね?
「うん、よろしく。やっぱり声も可愛いね。
俺の事はエセンで、様をつけなくていいよ。
あと、いきなりで悪いんだけど、ヴィルの事馬車に運ぶの手伝ってくれない?
君はヴィルの荷物を持ってきてくれればいいから。…ホントごめんね?鼻血出さないようにって心の準備させてから向かわせたのに…結局出しちゃって。君をただ長い間1人にしただけだった…」
心の準備なんてしてたのか…意味なかったみたいだけど。
「いえ、大丈夫です。この荷物を持てばいいですか?」
カトラリーさまの隣に落ちている革製のバックを触ってみる。
「うん。それで大丈夫。ちょっと重いかもしれないんだけど宜しくね。…おいしょっと……
じゃぁ、こっちだよ。付いてきてね」
エセンさんは慣れた手つきでカトラリーさまを担ぎ上げた。
…慣れてるのかな。
やっぱりって言ってたから慣れてるのか?
「あ、俺…ヴィルより先に君と喋って名前呼んでもらっちゃった…殺されるかな?
まぁでも、倒れた奴がわるいよね」
…え、殺されるの?
私もしかしなくても、やばい人に買われちゃった…?
やっと主人公と変態が出会いました!
主人公とエセンしか喋ってない気がしますが…