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4、別れ

文がおかしい所があったらすみません。

…文法とか覚えてない…



私を買った人…なんか、凄い勢いで立ち上がって、無表情で札をあげ続けてたように、見えたんだけど、気のせいかな?

……気のせいだと思いたい。


彼を買った人、凄い綺麗な女の子だった気がするんだけど…女の子ってお金持ってるの?

お金持ちってそういうモノ?


「ねぇ、大丈夫?キミの購入者の人、なんか凄い勢いのある人だったけど…」


……私の気のせいじゃなかったらしい。


「ぼくの気のせいだといいなって思ってたのに、淡い期待をぶち壊されたよ…」


ジト目で彼をみる。


「ふふふっ それはごめんね?」


私達は現在舞台を降りており、購入した人が引き取りに来るのを待つ部屋にいる。

ちなみにこの部屋で話しているのは私達だけである。


「あの子僕を買ってどうするんだろうね?

身分が身分だから利用価値ないのにさ。

キミの場合綺麗だからさ、愛でる対象としていいと思うんだよね。キミの隣に並びたい女の子いないと思うけど」

「おい、どういう事だそれ」

「いや、女の子よりも綺麗だと思うから、女の子からしたら自分より綺麗な子になる訳で、引き立て役にもならないよね」

「ぼく、男ですが?引き立て役も何も男ですけど。それに男に綺麗って褒め言葉じゃないし、それを言うならあなたも綺麗だと思うけど?」


彼は私よりも綺麗な顔をしてると思うんだよね。

綺麗って言っても、私とはジャンルが違う気がするけど。


「褒めてもらっちゃった。…僕は外見を褒めてもらっても1ミリも嬉しくないけど」

「それはごめん。でも、ぼくも綺麗って言われても嬉しくない。男の子だからカッコいいって言われたい」

「それはきっと一生むりじゃない?」


即答で一生むりって言われた…。

私、男の子に転生したハズなんだけどな…。

それに私はこんな綺麗な子になりたかった訳じゃない。私は普通の、何処にでもいるような顔で、普通の家に生まれて、優しい両親に囲まれて…普通に人生を全うしたかった。


「いっしょうむり…」

「一生可愛い男の娘でいようよ」


……今男の子の子が娘だった気がするのは気のせいかな?そもそもこの世界に男の娘って言葉はあるのかな。


「それはどういう意味で?」

「一生可愛い綺麗な男の子でいてよ。キミが大人になってゴリゴリのマッチョとかになってたらなんかショックだから」

「ぼくはゴリゴリのまっちょにはなれないと思うんだ」


トレーニングとかめんどくさい。

こんな顔で体がマッチョってなんだ。アンバランスすぎる。


「ふふっマッチョ…ぶっふふっ」


今、絶対想像したよな。

それで爆笑いしてるんだよな…。


「あなたは、ずっと腹黒王子でいてよ」

「…腹黒王子って?」

「性格が悪くて、人の失敗とか笑ってるけど、見た目が良い人のこと」


大体はこんな感じだと思うんだけど、違う?


「キミ、割と言うね。嫌いじゃないけど。

…僕のこと、性格悪いって思ってたんだ…

色々な事教えてあげたのに?」

「…笑いながら言わないでよ…そういうトコだよ。腹黒王子って。きっと」


ほんと、ニコニコ笑いながら言わないでほしい…


「ふふっ…キミと話してると退屈しないよ。

…キミと一緒にいたいと、成長していきたいと思えるほどには居心地がいい」

「それってすごい口説き文句みたい」

「キミ、なんでそんな言葉知ってるの?」

「さぁ、なんででしょうね」


こっちに来る前に知りました。なんて言えない。


「ぼくもまたいつか、あいたいなって思うよ?

これでさよならはなんか寂しいなって」


きっと、また出会える確率はないに等しいと思うけど、不可能に近いと思うけど……。


「うん。じゃぁ、いつか出会えた時は名前を呼び合おう?その時ちゃんと、友達になろう?」


名前…友達….。

まだ、友達じゃないのか……。

名前知らないし、てか名前ないし仕方ないか…。


「うん。約束。…絶対だよ?」


私達は小指を絡めて約束をした。


「…キミが女の子だったらここで誓いのキスとか言ってキスするのに」

「それは求めてないかな。仮に女の子だとしてもお断りだね」

「うん。そういうと思ったよ」


彼はクスクス笑ってた。

あの怖い笑顔じゃなくて。

とても綺麗な笑顔で。


そんな話をしてたら、彼のお迎えがやってきた。


「じゃぁ、またね」

「うん。またね」

「……あの時、手を握り返してくれてありがとう」


そういって彼は去っていった。




この時の私と彼の約束が叶うのは、ずっと先の事。

主人公の一人称を僕からぼくにしました。


彼は後々出てきます。

もう少し大人になってから。

秘密の爆弾を抱えて。

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