◆第三章登場人物補足説明
ここでは各キャラの補足と登場人物の間でその人物に対してどんな感情を抱いて居るかを書いていきます。
ストーカー連中は異常性っていう項目も用意されてます。
別に読み飛ばしても問題はないです。
今回はマリアンベール編にて新たに登場した人物、そして変化のあった既存の登場人物について補足していきます。
人物名:【ライ】
ランク:[C]
今作の主人公。
フィアとの特訓、アルミリアから得たヒントによりまだ完全ではないが始源の制御を習得した。
これにより魔力を体内に取り込めるようになったものの未だ一般的な冒険者ほど自在に魔力を操る事は出来ない。
以前は何処か頼りない人物だったが、マリアンベールでの事件を経たからか、または顔だけでも若返ったからなのかは不明だが、口調が多少は男らしくなり自分自身に自信を持つようになった。
◆ラスフィアに対する感情:『信頼』
今まで疑う事もなくただフィアを信じていたが、マリアンベールで過ごす最中フィアに対して不審な感情を抱く。
だがマリアンベールでの出来事を通し成長し、厳しいながらも自分を叱咤し支えてくれるフィアに対し、例え間違いだったとしてもフィアを信じると心に誓う。
◆アルミリアに対する感情:『友好』
状況や条件は違えど、同じく始源を持ちフィアの元で特訓を受けた者同士であり、何時も明るく笑顔を振りまくアルミリアに対し、ライは別れを惜しみ旅に誘う程には好意を持っていた。
◆イザベラに対する感情:『恐怖』
中堅冒険者として、世界に五人しか居ないSランク冒険者であるイザベラに対して憧れにも近い感情を抱いていたが、マリアンベールでの二度目の遭遇時、顔が変わっているのにも関わらずライである事を見抜き、さらには自身に向けられる狂気的な言動とその瞳に現在は恐怖を感じている。
人物名:【ラスフィア】
今作のヒロインであり、今作の舞台である世界そのもの。
ライとの旅を通し、以前よりも人間らしく自身の感情を表に出すようになり、今まで興味を持つことすら無かったライ以外の人間にも多少の配慮をするようにもなった。
しかし本来の価値観が変わった訳ではないため、配慮の仕方がズレていたりする。
地下でライが何者かの気配を察知した時、その存在を認識していたにも関わらずライの問いに対し”気のせいだ”と答えるなど、謎の行動が多く何を考えているのかは不明。
◆ライに対する感情:『??』
今まで頼りなかったライの成長を喜び"かっこ良くなった"など口にするようになったが、その言葉が信頼からか、あるいは好意からか、はたまた我が子の成長を見守る母親のような母性から来る物なのかは不明。
◆アルミリアに対する感情:『友好』
最初は他の人間達と同様関心を示していなかったが、始源を持ち、目標のために努力しようとするその姿がかつてのライと重なり興味を抱くようになった。
最終的にはアルミリアの事を愛称で呼ぶようになり、友好的な感情を抱いている。
人物名:【アルミリア】
マリアンベールを治めるエインズワース家の一人娘であり魔窯の御子。
生まれながらにして両目に始源を宿し、魔力を視る事が出来るという力を持っていた。
しかしその始源が災いし、魔力の制御が上手く出来ずにいた所をフィアの助言により無事克服した。
魔窯祭りでの一件の後、屋敷の自室で軟禁されていた所にタチャが現れ真実を知らされる。
互いに腹の中身を出し合い、ぶつけ合ったのち、タチャの誘いにより旅に出る事を決意、タチャの協力により屋敷を抜け出しライ達と再会、その後自身の目的の為に魔都を目指した。
◆ライに対する感情:『感謝』
状況や条件は違えど、同じく始源を持ちフィアの元で特訓を受けた者同士であり、魔窯に落ちそうになった自分を助けてくれた事、窯底に居た者達を解放してくれた事に感謝している。
◆ラスフィアに対する感情:『憧憬』
自分よりも(見た目は)年下であるにも関わらず、魔法制御、戦闘、知識共に自身では到底追い付けない位置に居るフィアに対して憧れを抱いている。
人物名:【タチャ】
かつてマリアンベールの土地に住んでいた一族の一人。
生きながら全身を食われるという地獄を体験したが、それにより肉体からは解放され自由の身となった。
ただし呪いは残っていたため成仏する事が出来ず、自身をそして同族達を呪いから解放する方法を探さなければならないという強迫観念のような呪縛に囚われ、そのために世界各地を回っていた。
魔窯の蓋が開かれる魔窯祭りの時にだけマリアンベールを訪れ、一族の者達を窯の底から解放する事を計画していたが、ライの活躍により一族の者達は真の意味での解放を得た事によりその呪縛から解放される。
その後はアルミリアと和解し、アルミリアと共に今度は呪縛ではなく自分の意思で世界を巡る事を決意する。
◆ライに対する感情:『感謝』
自分達を閉じ込めた人間、何も知らぬ無知な人間に対する復讐を邪魔され、自分を化け物へと変えた元凶でも男と同じ力を持っていたという事もあり複雑な感情を抱き、一度は怒りをぶつけたもののそれ以上に一族を解放してくれた事に関する感謝が勝り、現在はライに対してマイナスの感情を抱いてはいない。
◆ラスフィアに対する感情:『関心』
魂だけの存在となり、肉体と切り離された事により五感を失ったもののその代わりに魔力や人の身体では感じ取れない物を感じ取れるようになったタチャは、フィアが普通の人間では無い事、何か不思議な力を持っている事を察していた。
今回の事に関してもフィアが何らかの形で関わっているであろうことは察していた。
人物名:【イザベラ】
ランク:[S]
魔都を拠点とするSランク冒険者。
【魔境】の二つ名を持つ冒険者であり、魔法の事となると周囲が見えなくなる根っからの”魔法狂い”、別名【魔狂】。
優秀な魔術師を輩出する名門の出で歴代の魔術師の中で最も優秀な人物であり、両親ですら魔法を教える所か娘であるイザベラに教えを乞う程である。
◆ライに対する感情:『狂信』
今まで自分よりも優れた人間という者に出会った事が無かったイザベラが、初めて純粋に魔法で敵わないと感じた人間。
魔法に対する探求心と合わさることによりその感情は憧憬を越え崇拝の域まで達していた。
実際はフィアが裏でやっていた事だが、それを知らぬイザベラはライがやったと勘違いをしている。
◆異常性:『魔法狂い』
優秀であるが故に他人から魔法に関して何かを教わった事は殆どなく、高難度の魔法も独学で理解し物にしてきた。
そのためか他人に答えを求めるという事をせず、魔法に関して分からない事があれば自ら徹底的に追究しなければ気が済まない性分になっていた。
アルミリアとタチャ、その二人の関係に関しては意図的に説明を省いています。
一体二人の間で何があったのか、タチャは何を想いアルミリアと共に旅に出ようと考えたのか。
何時か機会を見てそこら辺の話も書く予定です。
え、アルヒド?。
そんな人は知りません。
というのは冗談ですが、予定では最終話で魔窯を失い動揺するアルヒドについてアルミリアの口から言及させる予定でしたが、書いててすっかり忘れてました。